上海からもどって、溜まっている仕事に忙殺されているが、骨董通りの『菊の屋』のショーケースをのぞいたら、きれいだなあ・・・と久しぶりの日本の美にフラフラとなり、いくつか買い込む。
朝顔、清流の鮎、そして秋の兆しを感じさせる青い柿の実。細やかな季節感をモチーフにして表現する和菓子の世界。ほんとに素晴らしいと思う。もちろん味も逸品。ここのお菓子は特に和のゼリーものが美味しいと思う。
上海からもどって、溜まっている仕事に忙殺されているが、骨董通りの『菊の屋』のショーケースをのぞいたら、きれいだなあ・・・と久しぶりの日本の美にフラフラとなり、いくつか買い込む。
朝顔、清流の鮎、そして秋の兆しを感じさせる青い柿の実。細やかな季節感をモチーフにして表現する和菓子の世界。ほんとに素晴らしいと思う。もちろん味も逸品。ここのお菓子は特に和のゼリーものが美味しいと思う。
スーツケースを整理していたら、帰りに中国の友人からお土産にもらったCDが2枚でてきた。ジャケットもやっぱり日本にはない、ずばり中国テイスト。音はまだ聴いていないけど、なんだか聴くのが怖い(?)様な気もする。
なんとか時間をつくって行ってみよう、と本田さんと楽しみにしていたM50。ここは上海のソーホーともいうべきところで、国がクリエーターを育てるために古い建物を提供している場所だ。住んでいる人もいるし事務所やギャラリーや店になっているところもある。
これはもう欧米のソーホーよりずっと進んでいるね、とギャラリーで興奮気味の本田さんと見てまわった。
オブジェのギャラリーは、こんな発想、やっぱり他の国にはないよね、というものばかりで特におもしろかった。
全部見たら一日以上はかかりそうな広さで、なんとか捻出した3時間はあっという間に過ぎた。今度上海に来る時には、もっと時間をつくってまた来たい場所だ。中国のアートがいかにユニークで進んでいるか、というのがいちばん感じられる場所だから。
きょうは本田さんと仕事の合間に上海の街を歩いた。看板の色、文字のデザイン、同じアジアで漢字を使っているのに、こんなに違うのが新鮮で目を奪われる。
二階建ての長屋みたいな住居も、どこかなつかしい雰囲気。こういうのが未来っぽいビルと混在しているのがすごくキッチュだ。
あっ、美容室発見。ところ変われば美容サロンもこうなる!
夕食はカニ料理とブラックラベルのレアものの紹興酒で盛り上がった。
中国での3つのプロジェクトの打ち合わせなどのために、きょうから上海に行く。親友のカメラマン、本田さんと一緒で、3日間の忙しい滞在になる。
上海はこのところ毎年仕事で来てているが、何度見ても不思議な街だなあと思う。
まるで未来都市のような風景の足元に、昔ながらの中国っぽいものがまるでコラージュのように残っているのがほんとに面白い。
夜、ドラマ仕立てのCFの撮影現場を訪れ、とびいりでヘアメイクのお手伝いをしたりして楽しかった。
泊まったのは英国系のホテルで、快適そのものだった。
ぼくのサロン『デア』の向かいにあるアートギャラリー・ワタリウムの隣には花屋さんの『FUGA』がある。センスの良さと植物の選び方、そしてヨーロッパの輸入ものやオリジナルの花器が素晴らしいぼくのとっておきのお店だ。花を贈るときには、ここに頼めば「おおっ!!!」という出来上がりで、贈った人にも必ず喜ばれる。
店の中はまるで不思議な植物の森のようで、花だけでなく木の実や葉ものも沢山揃っている。どれにしようかいつも迷う。選ぶのに時間がかかるけど、これがまた楽しい。
先々週に紹介したぼくの誕生日にお花を下さった方もここに頼んだそうで、大好きなキャンドルを組み込んだ素敵なアレンジメントができあがり、ぼくにとって忘れられないプレゼントになった。
都立大にある和菓子屋『ちもと』は、銘菓「八雲もち」で有名だが、夏の間大人気なのがここのかき氷だ。和菓子通の知り合いに、ぜひ高塚さんにいちど食べて欲しい、といわれていた。10席ほどの喫茶室はいつも満員なんだそうだが、きょうはちょっと待って食べることができた。
こしあんとつぶあん、ミルク、抹茶、白玉のなかから自分の好きなものを選んで作ってもらうようになっている。ぼくはつぶあんと抹茶でシンプルに。あんの美味しさはいうまでもなく、抹茶も吟味してあるこだわりのかき氷だが、ここのかき氷の人気の秘密はそのふわっと、わらさらに削られた氷にあるのだろう。つめたーく冷やした金属のお皿に、山形に高く盛り上げられていて、こんなに食べられるかなあ、とはじめは思うのだが、まるで北海道の初雪みたいに、ふんわり乾いた感じの氷なので、あれあれという間に食べてしまう。どうやってこんな風なかき氷になるのか、店の人に訊いてみたが、ふつうの氷かき器で氷屋さんの氷を使っているとのこと。どうやら削り方の技がポイントらしい。 いっしょに添えられた水出しのお煎茶の味もしっかり香ばしくて、ほんとにわざわざ食べに来た価値があるピカ一のかき氷だった。
サロンのお客さんの中には、女性としてオシャレを楽しむ生き方とともに、素晴らしいキャリアを持って活躍している女性がたくさんいるが、眼科医の橋田さんもそのひとり。橋田さんとはもう20年くらいのおつきあいだ。眼科としては日本で一番といわれている井上眼科の副院長を経て、去年一年アメリカへ勉強に行き、そしていよいよ自分の眼科専門病院を開院した。 開院に先立って、いろいろなパンフ制作のための写真の撮影があり、ぼくも橋田さんのヘアメイクをお手伝いした。
眼科医として日本でも指折りの優秀な方だが、いつもオシャレに気を使うことを忘れないすてきなレディでもある。目黒アトレB館5Fにある「はしだ眼科」は、そんな彼女にふさわしく広々と清潔で、先端の設備はもちろん、ここが病院?というような、まるでティールームみたいな雰囲気。気さくで優秀な橋田先生らしく、開院には各界の人たちから沢山の花束が届いて、橋田眼科の出発を華やかに祝った。
グランド・ハイアットはぼくの好きなホテルだが、食事の後で、こんなオブジェがあるのを見つけた。
巨大な白い顔の上に、照明によってさまざまな影ができることで、見る人にいろいろな印象を与えるのが面白い。こんなのを見ていると、いつか自分でもオブジェを創ってみたい気持ちがふつふつと湧いてくる。
ジャズ・ピアニスト クリヤ・マコトとは、ずっとヘアメイクを担当してきて友人としても長い付き合いになるが、一方でそのリズムタッチの良さ、繊細な感性が光る、世界でも評価の高いジャズマンとして尊敬している。そのクリヤの初ピアノソロアルバム『パリから月へ』が出た。クリヤは2004年以来毎年パリを訪れているが、その心象を表現しているのが今回のアルバムだ。
『生まれて初めてパリの街を歩いた印象を曲にしたのがこのPASSAGE。.どこを歩いても心地よい通りの雰囲気と、街中に充満する文化的な空気、それに言いしれぬ自由な開放感に一発で魅了された』とクリヤ自身がライナーノートで書いているように、パリに触発された彼のミュージシャンとしての感性が自由に、そして彼の持ち味である耽美なタッチで表現されている。11月に発売予定のクリヤのピアノトリオのアルバムでは、ぼくがアートディレクションをすることになった。彼と仕事をできるのはほんとうに誇らしいし楽しい。