何年か前ですか、ジュリーを好きになったので、当然この映画をみましたが、DVDを見ているときに何ども、->のボタンを押そうかと思ったんですよねー。 途中結構退屈で、ただ妙に画面が綺麗なのと、夢の中のような不思議な風景に惹かれて一応全部見たのを覚えております。鈴木清順監督の映画は視聴者を楽しませるというより、視聴者からの進み寄りを求めるタイプの映画なんですよね。
そして今回日本に帰ったときに、ジュリ友のkさんから映画のMAKINGのTV番組の録画をいただきました。そこでは清順監督の映画を撮ってるところ、そして、夢二の生涯などが詳しく載っていたのですよ。で、それで結構興味がわいて自分でも夢二にかんして、WIKを読んだりしてみたら。。。
なんか映画に関してすごーい納得できました。 私が最初見たとき結構イライラしたのが、なぜ彦乃は早く夢二に会いに行かないの? なにやってんのー?夢二もいったい何なのよー。みたいに、ストーリーを求めていたんです。でも、実際の彼と彦乃の話を読んでみたら、たぶんこの映画の話は結局彦乃が病気になって夢二は会いに行けなくなっていた時の話なんですね。夢二は彦乃が亡くなったところに行けなかったみたいです。そして、彼にとっては彦乃が生涯で一番愛した女性でもあったみたいです。
そして、映画の中で夢二はつぶやきますよね。”自分はいったい何を待っていたのか・・・”
そうなんだー。 彦乃を待っていたけど、来るわけがないのよ。だってもうなくなっているんですもの。だからこの映画の最初から不思議できれいな映像にあふれていたのはこれは夢二の夢の中の話だったんだわ。たぶん夢二は彦乃が死んだことを一生信じていなかったんでしょう。---と 自分の中で思ったことでした。
この映画のジュリーって微妙な感じなんです。あんまりセクシーさを感じさせないし、かといって妖艶というわけでもなくって。 でも実際の夢二もべつにイケメンでもなんでもないんですね。私は彼の絵から勝手に美男子を想像していたんです。なので、イメージと映画のジュリーともちょっと違ったんですが、きちんと調べてから映画を見るべきでしたね。
微妙だけど、やっぱり ジュリーはジュリーですのよ。所々に彼の華麗な流し目を楽しめます。
とりあえず、もう一回この映画きちんと見直してみますわ。