SLEEP TIGHT ”MIENTRAS DUERMES"(原題}
2011年のスペインの作品です。 日本の副題が”白肌の美女の異常な夜”って、 なってるらしいけど、それちょっと 違うとおもう。 そのタイトルみて、ちょっと、アダルト映画っぽいスリラーとか思って、借りた人は きっと おぞましく思うんじゃないでしょうか?
登場人物のメインは アパートの管理人:セサル。 彼が本当に異常な人だということが、じわりじわりと映画を見ていくうちに 分かってきます。 彼はいつも自殺を考えていました。自分の人生に何もないと絶望しているのです。それが 他人の幸せを見ることが我慢できなく、その幸せを壊すことに生きがいを感じていくようになっているのです。
今回のターゲットのメインは クレアという美女。毎晩彼女のアパートに忍び込み、彼女を薬で眠らしたのちに、化粧品に薬を忍び入れ(注射器でーーたぶん酸みたいなもの?)、彼女の歯ブラシをつかって歯を磨き (ゲー、 あとから 彼女は知らずにつかうんだぜ!)、その後彼女のベッドに裸になって、彼女と一緒に横になるというね。 これを毎晩繰り返すの。
小学生の女の子がそのことを しって、セサルを脅迫します。この子もすごいよね。
この主人公の男性は一見普通の人に見えるので、周りも全然警戒していません。でも、彼は少しずつ周りの人の不幸をつくってるんです。掃除にくる親子を首にするように画策したり、老婦人の可愛がってる犬にわざと 消化不良のものを与えたり、こう、少しずつダメージを与えていくんです。
彼の母親もターゲットです。彼の母親は体が不自由で、言葉もしゃべれません。それをいいことに、見舞いに行っては彼は自分のしていることを すべて打ち明けています。母親はそれに対して何も言い返せず、悲しい目をするのが精いっぱいなのです。
渦中にはいり、殺人まで起こりますが、セサルはうまく疑惑を避けることが出来ます。彼はそれとは別に、仕事怠慢で首になってしまうのですが、その最後の日の老婦人との会話がすごいです。セサルの悪意しかない性格がすごく表わせています。
老婦人 : 本当に、あなたがやめるのは 悲しいわ。とっても、親切でいい管理人だったのに、
セサル : そういっていただけて ありがとうございます。あなたも本当にいい人ですね。本当にーー一生独身だったなんて 信じられないくらい。かわいそうに、年をとって、子供もいなくて頼る人もいないなんて。 犬のことを家族って言ってられるけど、あなたより、先に死んじゃうし、しゃべる相手もいないし。 一人で死んでいくんですね。 同情します。アパートの人たちだって、あなたの言うこと聞くふりだけして、まじめに話してる人なんていないんですよ。どうぞ、彼らのことも信用してはいけないですよ。孤独ですね。お気をつけてくださいね。 それでは。
って、淡々と言ってのけたんですよ。 そういわれた 老婦人は 涙をながして部屋に戻っていくんです。
ちょっと、ひどくないですか?
これは 最後の最後まで、ひどい話で終わってます。結局彼の一人勝ちですかねえ。
だから、後味のすごーく悪い映画です。でも、面白かったけどねー。