サンミゲル・デ・アジェンデ(San miguel de Allende)の次に訪れたのはケレタロ(Queretaro)、標高1,762mに位置する世界遺産です。
ケレタロには2泊しましたが、第一印象は”清潔な街”でした。ゴミ収集車が頻繁にゴミを回収しゴミ箱の上まで雑巾で拭く徹底振りで、街全体に掃除が行き届いてクリーンな感じがしました。何でもケレタロは、ここ数年実施されているクリーンアップ・キャンペーンの成果により、「メキシコで一番きれい(清潔)な街」と呼ばれているのだとか。ケレタロまでに旅行してきた街は、排ガスで空気が悪く、何となく息苦しかったのですが、ケレタロではそれほど空気の悪さを感じませんでした。
街は整然とした都会で、どことなくヨーロッパの街並にも似ているし、生活の息吹が感じられる生活しやすそうな現代の街だなぁ、と思いました。
2泊しましたが、相変わらず写真が多すぎて1記事におさまらなかったので、2度に分けてご紹介します。
今回はケレタロの教会と博物館です。
【教会】
●サンタクルス修道院(Convento de la Santa Cruz)
街の中心、セネア公園から東へ約1kmの所に位置する修道院跡(現在は宗教学校として利用されている)です。
この場所が有名なのには、主に2つの理由があります。
アステカ王国がスペインに征服されたのが1521年。10年後の1531年にケレタロはスペイン軍とアステカ王国の一員だったオートミ族の連合軍の侵略を受けます。当時ケレタロに住んでいたのは先住民のパメ族。連合軍とパメ族が戦っている最中に突如日食が起こり、暗くなった空に十字架が浮かび上がります。それを見たパメ族は武器を捨てカトリックに改宗し、その戦場跡に建てられたのがこの修道院という伝説があることが1つ。
もう1つの理由は、ナポレオン3世によりメキシコ皇帝として送り込まれたハプスブルク家のマクシミリアンが、最後に本拠地を置き、処刑前に幽閉されたのもこの修道院、というものです。(出所:メキシコ・中央高原―コロニアル・シティーの魅力」)
入場料はかかりませんが、入場料代わりに受付で1人10peso(≒114円、1peso≒11.4円)のdonation(寄付)が求められました。
修道院内部は、スペイン語か英語のガイドツアーで周るのですが、私達が行った時間はスペイン語ツアーでした。ガイドさんは、MP3をイヤホンで聞きガムを噛みながら遅れて登場したやる気のなさそうな若者でした。
ガイドさんの話はよく分からなかったのでロンプラ情報ですが、この建物で使われている水道システムは独創的で、台所や冷蔵方法もコロニアル時代の独特のものだったそうです。マクシミリアン皇帝の部屋も見に行きましたが撮影NGでした。
この修道院で起こったいくつかの奇跡の1つ。トゲが十字架の形になっていたイバラの柵。
さて、私達がガイドツアーで一緒に周ったのは、メキシコの森4中(?)
修学旅行中の中学生でしょうか。おそろいの緑のジャージに身を包み、きゃいきゃい携帯カメラやビデオ撮影をしていてとても楽しそうでした。若さはじけるプリティーぶりが可愛くて「モーニング娘。」ならぬ「サボテン娘。(←ただ単にジャージが緑だから)」と勝手に命名し、TH(夫)にサボテン娘。の写真をたくさん撮ってもらいました。
ケレタロで一番印象に残ったのが、サボテン娘。達との出会いでした(と言いつつ、何も話していない)。
ありがとう。サボテン娘。
案外あっさりガイドツアーが終わったので、周辺をのんびり歩いて帰りました。
●サンタローザデビテルボス教会(Templo de Santa Rosa de Viterbos)
ケレタロ随一のバロック教会です。金や大理石の装飾でコテコテでした。
外の側柱の形も面白く、カトリック教会では珍しい先住民の装飾がなされていました。
「Welcome」という感じで手を開いているキリスト像の膝上の
ピンクの紙に書かれていたのは「Don't Touch Please」。
教会前の広場の緑も気持ちよかったです。
●サンタクララ教会(Templo de Santa Clara)とカテドラル(Cathederal)
TH(夫)が楽しみにしていたのが、ここサンタクララ教会です。内部の色は金と朱色がメインでした。
サンタローザ教会より、さらに祭壇の金ピカが目だっており、コテコテ度がUPしていました。金色の装飾がチュリゲラー様式です。
この教会の近くにも緑の公園がありました。
こちらは、カテドラルです。サンタローサ教会やサンタクララ教会と比べると、内部の装飾はあっさりしています。
【美術館】
●ケレタロ地方歴史博物館(Museo Regional de Historia)
ケレタロ周辺の先住民遺跡からの出土品や、宗教美術などが展示されています。
ここの入場料は他と比べて意外と高くて1人37peso(≒422円、1peso≒11.4円)也。
こちらは、メキシコで世界遺産になっている教会のミニチュア。
●ケレタロ美術館(Museo de Arte de Queretaro)
バロックの見事な修道院の建物を利用した美術館です。宗教画がメインで、現代絵画も展示してありました。「地球の歩き方」には入場料1人15peso(≒171円、1peso≒11.4円)とありましたが、展示会の準備中か何かで1人10peso(≒141円)とお安くなっていました。
2階の企画展で、ちょうど「日本人画家による版画展」が開催されていました。和風をこれみよがしにアピールしたものではなく、前衛的なものから景色など色々ありとても良かったです。版画展を見終わって部屋を出たら、向こうから歩いてきた女子大生に流暢な日本語で話しかけられました。この美術館でボランティアをしているという彼女の名前はカロリーナさん。九州の大学に交換留学していたそうで、日本食、中でも鰻丼が大好きとのことでした。
日本から遠く離れたケレタロで日本人の版画展を見ることが出来、日本に留学した人にも出会い、嬉しくなったのと同時に日本を出国してまだ10日もたっていないのに日本が懐かしくなりました。
●数学博物館
観光中、トイレを探し求めて入りました。展示物を動かしたり目の錯覚を利用したものといった触って見て体験できる数学に関わる展示がされていました。展示は縦長い1室のみです。私達以外にはメモを取りながら熱心に見入る若者が1人だけでした。
言葉も分からないし数学も苦手だけど、珍しい博物館でそれなりに楽しめました。
が、探していたトイレはナシ。1人25peso(≒285円)もしたのに。。
仕方ないのでホテルに戻ってお昼寝をしました。
のんびりムードで観光出来るケレタロです。
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お互いしばらくメキシコ情報が続きそうですね(笑)
でも、私はまともな記事かけませんから~
懲りずに遊びに来て下さいね
きれいな写真がいっぱいでサボテン娘もかわいくドイツでまた違う国の景色を楽しませていただきました
また遊びに行きます♪
しかも熱もあるのに・・・。
もうすぐ帰国でしたよね。
早くよくなって残りの観光楽しめますように。
まばゆいばかりの装飾が新鮮です。
そしてまたつい噴出しちゃった~、サボテン娘。
今後ご紹介する教会はさらにきらびやかさがUPしま~す。
サボテン娘。笑って頂けました?
これからもa-syanさんのツボを刺激できるように頑張らなくては。