札幌に行った際、TH(夫)の両親にJRタワーホテル日航札幌のステラプレイス9Fにある『ミクニ サッポロ』へランチを食べに連れて行ってもらいました。
ここは北海道出身の三國清三プロデュースによるフレンチレストランで、北海道の四季折々の素材のおいしさを最大限に生かした創作フレンチ「キュイジーヌ・ナチュレル」が楽しめるお店です。
ランチメニューは3800円、4800円、5800円、10000円の5種類があります。
今回はそれぞれ食べたい料理が入っていた、3800円と5800円のコースにしました。
【冬の大地と自然の恵み“セゾン” ~四季折々の食材たちの出逢い~
3800円 】
●千葉・冬蕪のブルーテ オホーツク沖・鱈場蟹和え
キュルキュマ風味のカプチーノ エストラゴンのフリット添え
カブと蟹の身がたくさん入ったスープです。上の泡はカレーに使われている香辛料で、一番上にのっているのは「エストラゴン」というハーブを揚げたものです。具は和風、スープはインド風の味がしました。
●オホーツク沖・帆立貝のポワレシブレットのエチュベ和え
塩鱈のブランダード添え 樹齢百余年の土佐枯木柚子ヴィネガーソース
大きな帆立貝のポワレの下は塩ダラとじゃがいもを混ぜたものです。今メニューを見るとソースは「樹齢百余年の土佐枯木柚子ヴィネガーソース」とありましたが、「樹齢百余年の土佐枯木柚子」とは何なのでしょうか。何も考えずに食べてしまったので記憶にありません。
●愛媛 松山沖・メジナのポワレ 十勝・牛蒡のきんぴら仕立てと
オクラ、ヤングコーンと長茄子のフリット添え
こちらはメインのお魚料理です。メインは魚か肉が選べますが、今回は魚にしました。メジナのポワレは洋風、上のコリアンダーはアジア風、メジナのポワレの下は醤油味の牛蒡のきんぴら、と、一体この料理は何料理と言えばいいのでしょう。バルサミコ風味のソースの酸味が全体の味をひきしめてまとめていました。メジナの身も肉厚でジューシーでした。
●パンとバター・オリーブオイル
パンは自家製の柔らかいパンとフランスパンです。
バターには、見えますでしょうか。ミクニの「M」が入っていました。因みにどのお皿にも徹底的に「M」が入っています。
●“バローナ”を使ったやわらかガトーショコラ
バニラアイスとカルバドスのソース和え
ほの温かいガトーショコラとバニラアイスです。下のチョコソースにガトーショコラをつけて食べるのかと思いましたが、お皿の上でかちかちに固まっていたので食べられませんでした。食べるためではなくデコレーションなのかもしれません。上にのっていたハーブ(ミントかレモンバーム?)が青々と大きかったのが一番印象に残っています。
●お茶
コーヒー、エスプレッソ、紅茶、ハーブティーから選べます。私はハーブティーにしました。味は普通です。
●小菓子
木苺のマカロンです。中に木苺のクリームが入っています。2つに分けて食べようとすると、中からクリームが飛び出てくるため、1口で食べた方が良さそうです。
【“旬の薫りのハーモニー” ~今が旬 厳選素材が奏でる美食の喜び~ 5800円 】
●フランス・ヴァンデ産 フォアグラとグリーンピースのコンソメジュレ寄せ
そのグリーンピースのババロアとトマトクーリソース和え
トマトクリームの赤とグリーンピースの緑のコントラストがとても美しいお料理でした。さすが世界のミクニだと思いました。こんな色使いの鞄があったらほしいです。
●檜山沖・桜鱒とカナダ産 オマール海老のスフレ
そのオマール海老から作ったクリームソースとアメリケーヌソース和え
中はこんな風になっています。
オマール海老のふわふわスフレの中に桜鱒が詰められています。いかにもフレンチらしい手の込んだ濃厚な一品です。
●ペリゴール産 プーレジョーヌ(ラベルルージュ)のポワレとコンフィ
ポトフ仕立て 冬野菜(菜の花・小蕪・石川小芋・くわい・百合根・人参・芹・
軟白ねぎ・牛蒡・スナックインゲン)添え ピスタチオオイル風味
フランス産の鶏肉と百合根やくわい等和の冬野菜のコンソメ味のポトフです。ボリュームのある一皿です。
●熊本産 デコポンの葛がけ カルダモン風味 そのソルベ添え
ゼリーよりどろっとした食感だったので不思議に思っていましたが、葛がけでした。普通にデコポンのゼリーにしてもらった方がさっぱりとして美味しい気がします。
●キャラメルと洋梨のムース ゲランドの天然塩味 アメリカ・リーチレイク産
オーガニックのメープルシロップのアイスクリーム添え
ゲランドの天然塩がどこかに使われていたようですが、全く気付きませんでした。メープルシロップのアイスクリームは美味しかったです。
●お茶
TH(夫)がたのんだエスプレッソです。味を聞いてみたところ、「まあ普通だ。」とのことでした。
●小菓子
3800円と同じく木苺のマカロンです。
(内装)
エレベーターを降りると、そこからはミクニの世界です。入口には青色の美しい傘風の電気が飾ってあります。傘の上の天井は「M」になっています。長い廊下には有名フレンチシェフから三國さんが賞を受賞した際のお祝いの祝電が額縁に入ってずらりと飾られています。店内に入る時に通る場所からは雪が見えます。
厨房はガラス張りになっています。ガラスの上には彫刻がほってあります。ガラスの向こうでは女性シェフが何人か働いている姿も見えました。こちらの彫刻の上にも「M」という文字が・・・。MH(夫)、じゃなかった、TH(夫)によると、絨毯にも「M」の文字があったそうです。これ以外にもどこかに「M」が隠れていたかもしれません。
(感想)
お料理の見た目の美しさと、1品1品のメニュー名の長さが印象的でした。
色々な食材が色々な調理法や思いもよらない味付けで調理され組み合わさっています。普通、何かをお店で食べたら「これは○○が入っているな。」となんとなく想像がつきますが、ここのお料理はメニューを見ないと何が入っているか分かりませんでした。1つ1つの手間がとてもかかっているお料理だと思いました。そういう所がさすがプロ中のプロのフレンチレストランだと思いました。
お姑さんは何度かランチで食べに来たことがあり、3800円・4800円・5800円のコースの3種類を食べたことがあるそうですが、なぜか3800円のコースが一番美味しかったと言われていました。私も今回3800円と5800円の両方を味見しましたが、3800円のコースの方が手が込んでいない分(高くなればなるほど手の込んだお料理が出てきます)、素材の味がより生かされていて食べやすいと思いました。ま、これも好みの問題だと思うのですが。
月曜のランチで行きましたが店内は7割方埋まっていました。
しかし、あれだけ何品も食べたのに、1時間半もかからずに食べ終えてしまいました。私達が食べるのが早いのもありますが、料理が運ばれてくるのも早いので少し落ち着かない感じがしたのが残念でした。でも店内の装飾は豪華で机と机の間隔も空いているので、その点ではゆったり座れます。
takapyonaの評価:★★★☆☆
<お店データ>
店名:ミクニ サッポロ
カテゴリー:フレンチ
住所:札幌市中央区北5条西2丁目5番地
電話:011-251-0392
URL:http://www.oui-mikuni.co.jp/cgi-local/top/index.cgi
営業時間:ランチ 11:30~14:30 ディナー 17:30~21:00
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