「京とうふ藤野」の''おはぎ豆腐''

銀座三越のデパ地下に行くとよく買っていたのは『京とうふ藤野』の「おはぎ豆腐」です。
『京とうふ藤野』は京都の老舗の豆腐店で、「おはぎ豆腐」は銀座三越店舗のみの限定商品です。

1箱税込み525円で、①スポンジケーキの中に豆腐とあんこが入って外側は黄な粉②抹茶スポンジケーキの中に豆腐が入っていて外側はあんこ、の2種類が入っています。

初めて食べた時は「和菓子の世界にもこれほど美味しいものがあるのか！」と感動しました。中の豆腐は豆腐というよりチーズのようなまろやかさ、それほど甘すぎもせずスポンジケーキと外側のあんこや黄な粉とまじりあって、何とも言えない美味しさです。あまりに気に入ってしまったので、新橋でＯＬをしていた時代は、自分用やお土産用によく買っていました。

新橋ＯＬ時代、上司のお誕生日に毎年部の女性社員一同でケーキを買ってお祝いする慣習がありました。私が秘書をしていた時、趣向を変えてケーキの代わりにここの「おはぎ豆腐」にしてみました。ところが、皆美味しいと喜んでくれると思っていたのに反応はいまひとつ。「生菓子なので当日中にお召し上がり下さい」なのですが、次の日、通りかかった女性社員の机の上に手をつけられていないおはぎ豆腐が一つ置いてあるではありませんか温かい部屋に一日中置いてたら悪くなってお腹を壊しそうです。大丈夫かいな。
若い女性にはあんこ類が苦手な人が多いせいか、いまいち不人気なようです。そして、私の上司も実はあんこが苦手なのではないかと別の機会に思いあたりました（実家に帰省時のお土産のあんこ饅頭が一週間たっても上司の机置いてあったのを発見したため・・・）。
やはりお誕生日にはおはぎではなく普通にケーキが良いようです。

先日、久々に銀座三越に行き、久々に「おはぎ豆腐」を買ってみました。期待しながら食べましたが、残念ながら以前ほどの感動がありませんでした。ＴＨ（夫）も同じ意見でした。昔買った時より商品の種類が増えていたので味が落ちたのか、味を美化しすぎていたのか、または同じものを食べても昔ほど感動をしなくなっているとか・・・。感動がだんだん少なくなっていくのが大人になるということなのでしょうか

と、今日は寂しい終わり方になってしまいましたが、機会があれば是非食べてみて下さい。
ヘルシーな新感覚の和菓子でそれなりに美味しいです

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