川端康成など著名人が霞ヶ浦に来たときに利用したという100年以上の歴史を持つ霞ヶ浦湖畔の老舗旅館「湖月」が懐石風の料理「湖庵」を始めたという。宿泊客だけでなく,食事を目的とした特に女性客に人気があるそうだ。
生ハム,蛸,白魚など盛りだくさんでこの後の料理に期待を持たせる。
背開きにした鮎の中に赤い古代米が詰められている。背骨も小骨もきれいに処理されている。
和牛,豚の肉にに野菜を添えて味付きの汁を焜炉にに乗せてしゃぶしゃぶする。肉が軟らかい。
トマトソース添えの鮭のポワレ(ムニエルと違って小麦粉をまぶさないで焼くのだそうだ)で皮がかりっとしていて臭みがない。
茄子といえば油味噌か焼き茄子かみそ汁ぐらいしか知らないが,味付け次第で茄子にもいろんな食べ方があるものだと感心した。
竜胆(りんどう)の花をあしらったお盆に海老,鮪などの寿しネタと浅蜊の椀物が〆の料理で量もほどほどで良かった。
莓と抹茶と柚子のジェラート,いずれも本物の実や皮が混じっていて香りが良く,添えられた折り鶴の風情も良かった。
ロビーや廊下に小堀進画伯やその弟子の絵画が飾ってあり,霞ヶ浦の対岸に浮島や遠くに筑波山も眺められる風景は申し分なく,創作懐石料理「湖庵」はまた行ってみたいと思わせる店だった。
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