風極の岬 えりも 法光寺住職の「善き人々に出逢う旅」

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ハクチョウにであう~様似川のほとり

2016-01-14 19:55:22 | 日記
    浦河沖震源の地震は結構強烈でした。
    近くの町の駐車場で車の中にいました。
    「突然誰かに車をゆすられている感覚」
    思わず、ブレーキを強く踏む。
    外に出よう、どうか一瞬まいましたが、
     結局車中でじっとしていました。

    買い物を頼まれていた、イオンは臨時閉店。
    しばらく待ちましたが、あきらめて帰路に。
    昼食を食べようと思った店も急きょお休み。
    
    「ついていないな」と思ったのですが~
    帰り道、様似町の川のほとりで白鳥に!
    思わず駈け寄ったら近づいて来ました。

    
この川の前のお寺は、毎年白鳥に餌を与えています。
拙寺でも、盆菓子や正月のお供え餅を届けています。
  「方丈さんと間違えたのだろうか?」
あいにく、食べ物は持っていませんでしたが、
 カメラを向けても怖がらない姿に感激しきりです。
地震で驚いたのですが、爽やかな出逢いに嬉しくなりました。

オオハクチョウかコハクチョウかわかりませんが、
毎年3000キロ~4000キロを飛んで来る力。
(鼻孔の手前まで黄色なので多分コハクチョウ)
その生命力には驚嘆します。いのちの飛来ですね。

慈悲の心とは~大しゃもじに刻印された意味

2016-01-13 19:31:54 | 日記
お正月から大切な方々を見送りました。
人として、正しい道を歩み続け
  智慧と慈悲の心を実践された人生です。
その歩みは決して平坦では無かったでしょうが
  残された子孫にしっかりと伝わっています。

           仏教では「慈悲」の心を「与楽抜苦」といたします。
          「慈」は慈しみの心。楽(安心)を与えることです。
          「悲」は悲しみの心。苦(苦悩)をとりはらうこと


 写真は、拙寺の本堂にかけられた大しゃもじです。
 御本山にまつられているものを、模して
    中国で彫っていただいたものです。

    仏様の慈悲は広大無辺。
    自らを省みず、偏に他を救わんとする願行です。
    古から道を求める人は、利他の願いに生きてきました。
    親は子を育てるために自らはどうなっても構わないと
      一途に子の幸福を願って育てました。
    仏様の慈悲に一番近いのは、親が子を思う心です。
    (昨今では虐待のニュースがしばし報道されますが~)
    ただ、仏の慈悲と親の慈悲は異なります。
    親の慈悲はともすれば我が子のみに注がれます。
    (その為にかえって子を駄目にする場合もあります~)
    それに反し仏様の慈悲は、万人に向けられるものなのです。
    しゃもじは冷たい水も熱いものもいとわず掬い上げます。
    その時、身のありようは考えません。そのように、
    すべての人々が救われない内は、わが身の幸福はないというのです。
    (拙僧には到底出来ないことです~)
    

己が身は水をも火をもいといなく
        すくい上ぐるぞ御佛の慈悲
 写真は、法光寺を開き、この地域の人々を救わんと
  決死の覚悟で本州から渡道された御開山様の木像です。
 力強い智慧と優しい慈悲に溢れたお姿であります。

  

鏡開きの日~もう11日ですね

2016-01-11 20:34:18 | 日記
   新年を迎えたと思ったら
    あっという間に 「小寒」
   と、思ったらもう今日は「鏡開き」の日
    (普通は11日、地方によっては15日)
  『縁を切らないように
   鏡餅は割って食べる』のですね。
   といっても、昨今は真空パックが殆ど。
    (写真は拙寺の位牌堂に皆様がお供えしたもの)

   二十四節気・七十二候は、中国から伝来したものですが、
    江戸時代、渋川晴海などの暦学者が、
    日本の風土に合わせて変えたそうですね。
    (これが本朝七十二候)
   日本人らしい、きめ細やかな季節感。涼やかな名が続きます。
   例えば1月 5日~ 9日 芹乃栄(せりすなわちさかう)
          10日~14日 水泉動(しみずあたたかをふくむ)
          15日~19日 雉始雊(きじはじめてなく)

   「和風月名」という日本独自の月の呼び方も奥ゆかしいですね。
   『睦月』は(様々な説があるようですが)
     拙僧はオーソドックスに
   「身分や老若に関係なく
    互いに往来し合い
    睦まじくする」月と、お話しています。

    それにしても、もう10日か!?

         

有難い贈りもの~美味しく頂戴しました

2016-01-09 20:38:56 | 日記
      正月、三日はゆっくり。
      お蔭さまで、お酒も少し頂戴しました。
      「多くは飲めません。上品なお酒なら少し」
      あちこちに伺って図々しく話していますと、
       いつの間にか全国の銘酒が届きます。
      昨年は特に沢山、恵送頂きました。

      どれも特色があって美味でした。
      あえて三点あげますと
       「加茂鶴」(広島)
       「鳳凰美田」(栃木)
       「鶴齢」(新潟)

         この三つが好みでしょうか。   
      
      僧侶には「不飲酒戒」があるのにね~
      (「般若湯」といってズルです)
      せいぜい頂いて二合ですから、まあ多めに見て!
      「百薬の長」としてね。
      有難く頂戴しています。

      この後の楽しみは「千歳鶴 吉翔」
      孫が生まれた記念に、これは自分で購入。
      (因みに孫のなまえは千歳です)
      大切な日にいただきませふ。

     

お正月に読み終わった本~読めなかった本

2016-01-08 21:09:47 | 日記
常にも増して、忙しい新年です。
寒入りの日も、寒修行托鉢も開始出来ません。
ゆっくり読もうと思った本も、未だしです。

そんな中で暮れから交互に読んでいる本。

  最相葉月さんはいつも視点が凄い。
  その取材力と、自らの体験の力。
  感銘します。

         鷲田清一先生には学ぶこと大です。
         「聴く」ことからの拡がりの哲学。
         新たな次元n可能性を感じます。
          (ゆっくりとページを繰っています)

    『スキン・コレクター』
    最近のリンカーン・ライムのシリーズでは秀逸。
    <ドンデン返し>が上手く嵌っていますね。

          さて、おそらく今一番の話題『服従』
          なかなかすすみません。
          読み出したら、一気にいきそうで!
          (寝不足の原因になります)

    昨年の新刊の中では『モナドの領域』(筒井康隆作)が一番でしょうか?
    読みたい本は数多くあれどです~