昨日の朝、産卵の結果を確認。ケージの中のエノキに120個もの卵が産み付けられていた。上部の枝に1枚のかじられたた葉があったが、その裏に、である。10日前にメスが誕生し、待ち望んでいた産卵。アマガエルに食べられないように、卵の付着した葉を付けた枝全体に洗濯ネットをかぶせた。昨年は6月27日に産卵を確認。今年はそれより1週間遅かった。メスの羽化が遅れたためである。
追記:翌翌日、エノキの葉の裏を丁寧に探してみると、ケージの中の他の2本のエノキにも、それぞれ1枚の葉の裏に10個ほどの卵が産み付けられているのを見つけた。一番(ひとつがい)の成虫が、同日か日を跨いでか、あちこちの葉の裏に、産卵を繰り返していることが考えられる。
今年の飼育活動は異変続きだ。エノキの枝と葉がイマイチ生育が芳しくない。葉を食べ尽くした幼虫が、サナギ化を目前に数日間で半数が行方不明となる。羽化したものの、外敵に刺されてか数日間で死体となる。それが続けて起きる、等々。
不思議なことに、飼育活動に取り組んでいる所では、似たような問題に直面している。職場の丹波の森公苑ではケージの中のエノキの葉の成長が悪く、幼虫が十分に育たず、明日の放蝶会の数を確保するのに、大変な苦労をしている。ところが並木道のエノキは突然変異が起きたかのように、これまでとはうって変わってふさふさとした美味しそうな葉をいっぱい付けているのである。あまりにも極端な変わりように、謎が深まるばかりです。20年前に植樹された木です。ここに来て花が開いた感じです。
いまケージの中では、2週間前に羽化したオスと、1週間前に羽化したメスの2頭のみです。産卵の形跡はまだ無し。気長に待つのみです。
昨日夕方、仕事からの帰りがけにオオムラサキのケージに寄った。ケージの中の北西隅に羽を広げたオスの成虫を見つけた。残ったサナギの数から逆算して、すでにいち早く羽化した2頭のオスのなかの1頭だ。鮮やかな青紫色の羽。これは拾いもの。シャッターチャンス到来とばかり、近づいて、デジカメを取り出し、シャッターを切った。
それでも全く動かないので、近づいて改めてよ~く見てみると、羽の付け根辺りを、アリンコが忙しそうに動き回っている。 すでに死んでいたのです。蜂のような虫に刺されたのかも
知れない。地面に落下したサナギも、指で突っついても動かなくなった。今年は、理解出来ないことが次から次へ起こり、飼育活動の奥の深さを改めて思い知らされた。