僕のバックボーンは「がきデカ」であり山上たつひこ先生の諸作品であることはまちがいありません ほんとーに あの論理の飛躍感はカルチャーショックでした 中学時代 その山上イズムにイカレて(勿論ズリネタでも「喜劇新思想体系」は使いまくりましたん)その飛躍感をもちっと味わいたくって高校時代にシュールリアリズムかぶれとゆー間違った方向に進んでしまいました
山上先生も「がきデカ」が予想外に人気者になってしまい、ちょっとオカシクなってしまい後半は全く冴えませんでしたが 青年漫画のアナーキーぶりは凄まじいもんがありました(特に「半田溶助女刈り」がフェバリットです)
http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/699d2343147035e17f57a62f18af3d8c
そんでもって 煮詰まってあっさり漫画の筆を折って小説家に転身されたのもカッコイイのね
そんな山上先生の「がきデカ」が大人になって再結成
漫画界に疎いので全然知りませんでした。2月に単行本まで出ていました えっ?もう無いの?アマゾンさんに注文すると定価より高いん めっさムカつく
中春こまわり君 (ビッグコミックススペシャル)山上 たつひこ小学館このアイテムの詳細を見る |
内容は 漫画界退職間近の華の無さの時から類推すると ほとんど期待していなかったのですが これがなかなかどーして
ヨイ
ヨイのです
全盛期の頃(「快僧のざらし」の頃かな)のような飛躍力・跳躍力・パンチ力は衰えてはおりますが、いろんな風雨雪嵐を踏み越えての年輪がジワジワ内包されていて侘び寂びのある間 実に味わい深いもんがあります そーです 山上先生はムリして一発ギャグなんかに四苦八苦しなくっていいんです そんなもん山上ワールドに必要ないんです 鉄筋トミーでエエやないですか
ああ大人や 大人
大人になったこまわり君なんて想像つかなくって なんか嫌かもしんない と思ってましたが そんなに悪いもんじゃありません 歳を食うと飛躍・跳躍は衰えその分ボケ力が上がります 経験値ってそんなにイイもんじゃないと思っていましたが、「中春こまわり君」を読むかぎり そーでもないなと思いました
経験値
重いのか軽いのかわかりませんが
イイ時はイイと思いました
山上先生 大人です
がきデカTHE BEST 1 (1)山上 たつひこ小学館クリエイティブこのアイテムの詳細を見る |
喜劇新思想大系 完全版 下巻山上 たつひこフリースタイルこのアイテムの詳細を見る |
前にどこかで半田電気のボヤっとした社員が北嶋達也さんに似ていると書いてあったような記憶があるのですが、そうなんですか?。
http://blog.goo.ne.jp/tagomago1021/e/fa3dac93f12754bb69110a4640c86851