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恒松祐里『全裸監督』乃木真梨子

2021年06月17日 | 異性
『全裸監督』新ヒロイン恒松祐里、出演を両親に相談「差別や偏見を受け入れる覚悟で臨んだ」



山田孝之主演のNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』で、新たなヒロインを務める恒松祐里。2005年のドラマ『瑠璃の島』で子役としてデビューして16年、現在は医療ドラマ『泣くな研修医』や朝ドラ『おかえりモネ』にも出演。“清純”イメージの強い彼女が、大胆なラブシーンも多い『全裸監督』への出演を決めた理由とは? “脱ぐ”勇気、そしてそれにまつわる偏見や差別について聞いた。


■「ラブシーンに抵抗はない」も、将来の夫や子どもへの偏見に不安


 同作は、エロス界の風雲児・村西とおるの半生をベースにした作品の第2弾。前作では山田孝之演じる村西とおるが黒木香(森田望智)と出会い、アダルトビデオ業界をのし上がって行く姿が描かれた。今作では、バブル崩壊後の“規格外”の転落が描かれる。恒松が演じるのは、村西が見出した新たな女優で、村西の拠り所となる乃木真梨子だ。


――本作のオファーをもらった時に、たくさん悩んだ末に「やりたい」が勝ったとおっしゃっていました。どんな思いでしたか?


【恒松】やはり、ラブシーンについての不安はありました。私自身、あまり抵抗はなかったんですけど、よくよく考えていく中で、いつか私が結婚をして子どもが生まれたりした時に、夫や子ども…大切な人がこの作品を通して偏見を持たれないか、ということです。子どもが小学校で「お前のお母さん、こういう作品に出ているんだろう」と言われたらどうしようって。それですごく心が苦しくなったのを覚えています。


――出演の決め手となったのは?


【恒松】今はコロナ禍で何が起こるかわからない世界じゃないですか。女優という職業も、今はありがたく仕事をいただけていますけど、いつオファーが途絶えてしまってもおかしくはない。そんな未来が不可視な中で、自分に通じるものがある役柄、さらには「やりたい」と思っている役柄が来ているのに、それを手放すというのはすごくもったいないことだと思ったんです。今、できることをやりたい…その気持ちが勝ってオファーを受けました。


――自分に通ずる…というのは例えばどんな部分でしょう。


【恒松】私が演じる乃木真梨子は包容力があり、愛を体現する役柄。人を許す心、野心の強さ、どの場にも順応できる力…その欠片の要素が私にも少しあるように感じました。


――ご両親は反対されなかったのでしょうか。


【恒松】実はこれまでにもラブシーンがあるかもしれない作品の話が何度かあって、その都度両親に相談していました。両親は芸術が好きで、映画をアートとして観るタイプ。いつも「いいね、賛成するよ」と背中を押してくれたんです。結局ご縁がなくて出演はなかったのですが、今作でも「いいんじゃない、しかも今回は結構大きな作品だね」って、やはり賛成してくれました。


■職業に偏見や差別を持ってしまう人はいる「私は挑戦を面白いと思う方と仕事がしたい」


――改めて、「乃木真梨子」という役柄について教えて下さい。


【恒松】元々はデパートの美容部員。そんな彼女がある日、村西監督の黒木香が出演する作品を観たことで、「こんなに刺激的な世界があるんだ」ということに気づいて村西監督の世界に入門します。実際の乃木さんの映像を観させていただいたんですけど、可愛らしさもありながら品のある方でした。本作はフィクションですが、インタビュー映像を観ながら、喋り方や声のテンポ、話し方は実際の乃木さんからいただきながら役作りをしました。


――先ほど、将来的に自分の夫や子どもが傷つくかもしれないとおっしゃっていました。それこそセクシー女優や、大胆なラブシーンを演じることへの偏見や差別が今もあるということだと思います。その差別についてどうお考えですか?


【恒松】どの世代にも色々な考えを持つ人がいて、偏見や差別を持ってしまう人がいるということは承知の上で行動するべきだと思っています。ただ、どの職業にも情熱を持っている人はいる。本作の村西も、自分の信条や情熱があってやっていたと思うんですね。それを誰も非難することは出来ないと思います。私も俳優業に情熱を持ってやっていますし、今回私は、これを受け入れる覚悟をしました。


偏見や差別の感情を持つ人は持つし、持たない人は持たない。逆に「面白い」って言ってくれる方もいます。私は同じ感性を持っている、受け入れてくれる方々と仕事をしていきたい。将来的に起こるかもしれない問題については、その都度、対処・解決していけたらと思います。


――主演の山田孝之さんとの現場はいかがでしたか?


【恒松】山田さんは毎日大変なシーンが多かったのでいつも集中していらして、いつ話しかけたらいいのかわからない状況でした。ただ1日だけ、ゆるめのシーンの時に、山田さんに「ミュージカルに出られるんですね」というお話を。私、ミュージカルが好きなんです。そこから2人だけで少しの間お話出来たのはうれしかったですね。


■「今まで諦めてきたような表現も発信できる時代」自由度が高いからこその“重責”も


――本作監督の武正晴さんが、恒松さんの挑戦こそが『全裸監督 シーズン2』の真骨頂であると語っておられました。


【恒松】本作の撮影期間が半年ぐらいあったんですけど、それぐらい長く、大きな作品に関わることはありませんでしたので、この作品で演じきれたことは一つの自信になりました。この自信が今後の作品の現場での佇まいなどにつながっていくでしょうし、そうした意味でも女優としてまた一つ、ステップアップできたかなと思います。


――Netflixで配信される作品ですが、テレビドラマの撮影と違うところは?


【恒松】やはり自由度が違うと思います。ドラマだと、誰がテレビをつけて観ているかわかりません。ですから、より多くの人に受け入れられる表現やわかりやすいお芝居をしなければならないと感じます。でも、配信のドラマはユーザーの方がお金を払って、しかもご自身が観たいものを選択して観る方法ですので、観客が自分の意志で観ることができる分、こちらもより自由な表現ができます。でも、大きな制限がないからこそ、そこにはちゃんとアートであったり芸術であったり、そういった責任感は私たちについて回ります。そんな重責もありますが、より面白いものが作れる環境なのかもしれないと思いました。


――日本だけじゃなく、世界に自身の“挑戦”を観てもらえることについては?


【恒松】多分、昔の方々もこうしたチャンスを求めてもがき、自ら海外へ行ったりしていたと思うんですけど、VODですと、日本人だけで作る日本の作品で、世界で勝負ができます。さらには、今まで諦めてきたような表現もできるようになっていると思うので、これを機に、日本の芸術や職人芸を広めていけたら。その作品に携われているということは、私にとっても大きなチャンスだと感じています。


――今回の“挑戦”を経て、どんな女優になっていきたいですか。


【恒松】人生経験を生かしていかなきゃいけないなと。そのためにいろんな経験をしたいと思います。例えば私、デザインが好きなんですよ。なので、仲里依紗さんがYou Tubeをやったり、山田孝之さんがプロデュースや演出をやってらっしゃるように、私もいろんなモノづくりに関わって、そこで得たものを女優として表現していけたら、とも思っています。









 





 

 

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