
「ゆうちゃん、もう覚醒剤やってないの?」
三田佳子さん次男が語った“悪魔のささやき”
結局、我を忘れて・・・
「やめたいとは常に思っています。」うつろな表情でそう答えたのは、覚せい剤の使用の罪などに問われている、女優・三田佳子さんの次男・高橋祐也被告(43)。
初公判では、高橋被告は起訴内容を認めた一方、弁護人は責任能力を争う姿勢を示した。高橋被告は、2018年にも覚せい剤を使用した罪で執行猶予付きの有罪判決を受けている。 先月21日10時から東京地裁で行われた被告人質問。開廷前の高橋被告はどこか落ち着かない様子で、首を左右に動かし、始まる直前には下を向いて、両手を合わせながら、何か祈るようなしぐさを見せていた。 「私が質問を話し終えるまで、答えるのを待って」「もっとゆっくり聞こえるように」と弁護人から注意されながら、質疑応答が始まった。覚せい剤を入手するまでの経緯についての質問が中心に行われた。
高橋被告は2021年の秋頃、知人から “バーの経営”について教えてあげて欲しいとAという人物を紹介されたという。その後、Aとは、月に1回の頻度で、居酒屋などで話す程度の付き合いだったというが、二人の仲は奇妙な関係に進展していく。以下がやりとりだ。 高橋被告:お金を貸してくれと 弁護人:いつから? 高橋被告:初めて会った翌日から 弁護人:何回くらい? 高橋被告:10~15回くらい 弁護人:いくら? 高橋被告:5万、10万の時も このAという人物は、執拗に、高橋被告に金を無心するようになったとのこと。高橋被告は、一度も返金されたことはないにもかかわらず、エスカレートする要求に応えるよう、Aに金を貸し続けていたという。時には、実家の両親からAに貸す金をもらうこともあったそうだ。
ある日、居酒屋で、Aから「ゆうちゃん、もう(覚せい剤)やってないの?」と注射を腕に打つようなしぐさで聞かれ、高橋被告はそれに対し「捕まるのはイヤだからやっていない」とはっきり答えたという。しかし、この”悪魔のささやき”が薬物事件への入口となった。 2021年9月28日、酒を飲んで家で寝ていた高橋被告の自宅に、突然、Aが訪ねてきた。被告人質問で明らかになった当時のやり取りが以下になる。 高橋被告:『ゆーちゃんおはよう、金貸してくれ』と、私はいきなり家に来てお金貸してくれは無理ですよと言ったら、Aがバッグから薬の様なものをパンパン置きだした。小さいパケ2つくらい、大きめのパケ1つ、そして錠剤1つ。 弁護人:覚せい剤だと思った? 高橋被告:はい、Aから「買い取ってくれ」と、それはできないです。持って帰ってもらえますか、帰ってくださいと言いました。 持っていた金4万5000円を、Aに渡したという高橋被告。しかし、Aは、高橋被告の部屋に、覚醒剤を置いたまま、出て行ったそうだ。 この覚醒剤は、高橋被告が買ったものではなく、Aが勝手に置いて行ったものだという。その主張は、にわかに信じがたいのだが、高橋被告は、当時の心境について「薬をやるわけにいかない、早く持って帰って欲しかった」と振り返る。しかし、結局、覚醒剤に手を出してしまう。
「しばらく、放っておいたが、夜くらいに見ていたら使いたくなった。依存症があるので、目の前にあると強迫観念に襲われてしまう」という高橋被告。Aが置いていった覚せい剤を捨てずに、どのように対処しようか考えて見ていると、徐々に、我を忘れてしまったそうだ。 弁護人:覚せい剤を使用したことについては? 高橋被告:すごく懺悔の念で、痛恨の想い 弁護人:今はどんな想い? 高橋被告:体に悪いし、自分的にやめ続けていられると思ってチャレンジしている。やめたいと常に思っているんです 弁護人:これからどうする? 高橋被告:自分的に専門医や両親のサポートでどう依存から抜けられるか。売人に会わないように生活していきたい 被告人質問の最後に、裁判官から「どうして誰にも相談しなかったのか」と問われた高橋被告は、すこし間を置いて口を開いた。「両親に心配させられないと思った」と。次回の公判は6月16日、その間に高橋の精神鑑定も行われる予定だ。
(FNN プライムオンライン 2023年5月8日)

三田佳子次男が公判で〝売人〟の素性告白
金を無心され最後は机に覚醒剤をドン!
覚醒剤と大麻取締法違反の罪に問われた女優・三田佳子の次男、高橋祐也被告(43=飲食店経営会社役員)の第3回公判が21日、東京地裁で開かれた。この日は被告人質問で、本人自ら売人やその紹介者について詳しく証言した。
昨年秋ごろのこと。高橋被告は「オオヒナタ」と名乗る男を知人に紹介された。 「芸能プロダクションの知り合いのおじいさんが『バーの経営について教えてやってくれ』と一緒に連れて来ました。『バーをこれから出そうと思っているというので…』と紹介されました」 その紹介者は、高橋被告が「だいぶ昔」のタレント時代、世話になった芸能関係者だそう。ここではA氏とするが、高橋被告は姓名も明かした。年齢は当時70代半ばと聞いていたという。
オオヒナタについては「身長180センチぐらいで大柄で、入れ墨が入ってます。(年齢は当時)48か50(歳)だったと…。解体業」と説明。オオヒナタが誘い、高橋被告は月1ペースで一緒に酒を飲みに行くようになったが、バー経営ではなく出るのは「金を貸してくれ」という話ばかり。 よくよく聞いたらヤクザと分かった。その年の冬、居酒屋でオオヒナタは「祐ちゃん、もうやってないの?」と腕に注射を打つ仕草をし、初めて覚醒剤のことを口に。高橋被告は「捕まるのイヤなんで、もうやってないんですよ」と返したという。 飲み帰りに送ってもらい、自宅マンションを知られてしまうと、オオヒナタは高橋被告の部屋へ押し掛け、金を無心するように。実家の両親に用立ててもらったりもし、高橋被告は1回数万円単位で計十数回貸したが「返してもらったことは一度もない」という。オオヒナタから「いま現金ないから、もっと貸してくれたら(返す)」などと言われるたび、高橋被告は〝困った人だなぁ〟と内心思っていたそうだ。
昨年7月、高橋被告宅へ突然来たオオヒナタは、金を貸してもらえないと分かると「注射器で覚醒剤のようなものを打ち始めた」という。そして事件当日の同9月24日、部屋に上がり込んできたオオヒナタは「これ買い取ってくれ」とテーブルの上に覚醒剤3袋と大麻などを置き、高橋被告は「お財布の有り金全部だった」という4万5000円を渡すハメに。 「これ持って帰ってくれませんか?」と高橋被告が〝押し売り〟を拒否しても、オオヒナタは無視で部屋をあとに。 部屋に置いていかれた覚醒剤を結局吸引した理由を、高橋被告は「依存症があるので、目の前にあると強迫観念みたいなので…」と説明。手を出さなかった大麻については「全然欲しくなかったです。20年ほど前以来吸ってない」という。 高橋被告は、2018年の覚醒剤事件の判決で執行猶予中の身。周囲には保護司や弁護士、両親らが付いている。覚醒剤に手を出す前に、そうしたサポーターの元へ逃げたり、連絡の一本ぐらいできたはずだと検察官が指摘すると「前はクスリ使った時に保護司に相談したんですけど、今回は考える間もなかった」と弁解した。 裁判長が追及したのは、オオヒナタがヤクザと分かった時点で周囲に助けを求めなかった理由だ。高橋被告は「恐怖でできなかったです。生半可な話(相談)だと彼(オオヒナタ)が襲ってくるんじゃないか…」と答えた。 ただ高橋被告、オオヒナタを紹介したA氏に対しては「(文句を)少し言いました。『あの人、なんか良くない人じゃないですか?』と…」。しかしA氏は、自分もオオヒナタを土建業者だと思っていたと言い「あ~ゴメン」と謝るだけだったという。
(東スポWEB 2023年4月21日)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます