すそ洗い 

R60
2006年5月からの記録
ナニをしているのかよくワカラナイ

現在のリビドーの行方は不明なれど 「絶歌」

2015年07月30日 | 書籍

「絶歌」

神戸連続児童殺傷事件
元少年A
太田出版
2015年6月刊

絶歌
クリエーター情報なし
太田出版




途中で飽きることなく めんどくさがることもなく 
一気に読めた本は近頃珍しい
僕も皆様も期待していた あのあたりの件には一切触れていません
ド顰蹙を恐れてのことでしょうか
どーせ ド顰蹙なんだから も少触れてもいいように思いますが
そのあたりの件はネットに転がってる供述調書を読んどいてくださいとゆーことか

本の内容は世間の皆様がなぜにそこまで非難轟々なのかわからないん 
わりかし人道的で道徳的で真面目で前向きで頑張ってる人生
変な贖罪もくどいぐらいに出てくるし 言い回しが悪いからなのか反省してるふりと思われても仕方ない なんかちょっと変 
家庭環境は父母の異常もなく イイお父様お母様に育てられ 
イイ弟達 そんな家庭環境なので
このあたりのフツーさも世間の期待を裏切ってんのか?
でもフツーの家庭から生まれたモンスターの起こした異常なヒトゴロシの方が
当人もご家族も被害者の方々もより悲惨な感じがします
フツーの家に育ったのになんでぇ?って

そんなイイ家庭環境からの前向きで真面目さも これ全部額面通りの本音として受け取っていいのかわかんない
顰蹙買わないようにしてるのに、なおいっそう顰蹙買ってしまうタイプの人です
誤解されやすいタイプなのか 
やっぱし周囲とのズレ感の修正のイビツさがあれしてるのか
世間と折り合いつけるにはキチガイじゃないんだから誠実にもまりましょーし
時には嘘だってつきましょうし 過大過少表現だってしましょーし 
偽善とか偽悪とかもしましょーし 
でも折り合いをつけることははなっから諦めてる人なので仕方ない
「どう思わせてやろーか」が強い若者
引用がどれも思春期の香りプンプンの自己愛自己撞着とかのアレだし

そして現在の性欲のポイントはどこにあるのかも触れていない 
過去のリビドーには詳しく吐露しとんのに
あの頃のまんまなのを隠したいんか 
フツーに女子のボインやプリ尻で抜けるとか幼女のワレメで抜けるとか 
そーゆーフツーの性欲なのか 
死と隣り合わせのアレでないと抜けないのか
バイト 就職 溶接技術 云々を懇切丁寧に触れてる暇があんねんやったら肝心のリビドー「性的衝動を発動させる力」 の言及が欲しいところ

そんな感じの不整合感が満載でわりとフツーにわかりやすく書かれてあるんですけど
何か変 何かが欠落していて何かが過剰
それが彼なんでしょう
基本は酒鬼薔薇君の犯行声明の匂いのする自己撞着
これが 当事者ならではの 香りなんでしょう
出版しといた方が勿論イイと思います

非難してやろー 
批判批評してやろー 
罵詈雑言浴びせてやろう 
シカトしてやろー
正体を暴いてやろう 
とゆー完全四面楚歌の断崖絶壁で 
世間と折り合いがつきようのない弱っちぃ男が
一人で懸命にもがいて戦ってるように見えます



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2 コメント

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Unknown (みき)
2015-07-31 09:53:19
書店によってはビニール掛けしてあるところもあり、こちらの篠田博之さんの解説でなんとなくわかった気いなりました。
まぁ機会があれば読みます。

当時の動機で純粋な快楽殺人と言われてたんだから、そのあたりは自分でキッチリ自己分析してほしいですよね。

自分をよく見せたい書き方をしてるのは、幼さもあるけど現在の社会的生活や支援者に対するポーズもあるのかと思いました。
篠田さんも書いてたけど、この人は(なるべく快適に)生きたいのであって、そのために本を書いたようにも思えます。
死刑囚なら守るものなしせすからね。
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ビニール本 (よしはら)
2015-07-31 12:33:29
新宿の紀伊国屋で中味をチラ見しました。思っていたより読みやすそーだった。何日後か池袋で見た時はビニール包装がしてあり、残り一冊だったので、購入しました。
今で読んだ快楽殺人の方々の中では一番マトモでフツーに近い人物でした。ただし佐川一政のよーな卓越したセンスはありません。
わざと人道的な書き方をしているのか本当に反省しているのかが不明
できれば舌の根の乾かないうちに、もう一回事件を起こすか変な自殺をしてみるか何かして欲しいところです
くれぐれも文化人の仲間入りだけは止めて欲しいです
でも 色んな意味でこの本は読む価値ありです
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