「始球式のパンチラ写真送れ」
「豪雨でずぶ濡れになって下着が全部透けてる写真送れ」
2022年11月24日、谷が主宰する劇団「DULL-COLORED POP」所属女優の大内彩加が、谷から「性行為を強要された」として550万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。
同年12月15日に大内はインターネット上で提訴した旨を明らかにした。大内は「匿名では揉み消される」と思い、「顔を出し実名で告発した」という。
訴状によると、稽古のときに谷に胸を揉まれたり、LINEで「始球式のパンチラ写真送れ」「豪雨でずぶ濡れになって下着が全部透けてる写真送れ」といった内容を送られるなどのセクハラを日常的に受け、さらには2018年7月の東京公演中に「終電を逃したから家に行く」と言われ、自宅で力ずくでレイプをされたという。
ほかの劇団員の人たちに大内が相談すると「大内以外にもそういう被害にあってきた奴がいっぱいいる。それでみんな辞めてきたから」と軽い調子で言われ、大内は「すごく絶望した。この劇団はみんな知っていても見逃すんだ。そこから数年、誰にも相談はしなかった」とたかまつななとの対談で述べている。
告発を受けた谷は、自身のウェブサイトで「事実無根および悪意のある誇張に満ち、受け入れられるものではない。司法の場で争う」とコメントを発表した。
セクハラの提訴・告発を受け、谷の新作公演「家を壊す―他、短編―」について、主催する「浜通り舞台芸術祭実行委員会」は、12月16日〜19日に予定されていた全公演を中止すると発表した。
また、2022年12月16日に青年団主宰・平田オリザが谷の退団を発表し、同月23日にゴーチ・ブラザーズが谷とのマネジメント契約を解除したと発表した。
2023年1月16日、第1回口頭弁論が開かれ、谷側は請求棄却を求めて争う姿勢を示したと報じられたが、当日は被害を訴えた大内本人は出廷して閉廷後に記者団の取材にも応じたのに対し、司法の場で争うとしていた谷は出廷しなかった。
2024年11月27日に東京地裁において和解が成立したことを谷側の代理人弁護士が発表したが、和解条件は公表されていない。一方の大内も同日に公表したnoteで、和解を勧めてくる裁判所に対し何度も「判決を望んでいる」と訴え続けたが、最終的には「裁定和解という形にし、自分自身を守る決断に至りました」とし、個人的には「勝利的和解」であると受け止めていると記した。
性被害訴えた女優、
フジ番組MCによる二次被害「あまりのショックで未だにその方の…」
劇作家からの性被害を訴えた女優大内彩加が3日までにX(旧ツイッター)を更新。フジテレビの情報番組で司会を務める俳優による“2次加害”を振り返り、あらためて憤った。
中居正広氏(52)による性暴力を認定したフジテレビの第三者委員会報告書の内容が情報番組等で大きく取り上げられる中、大内は「私が告発、提訴した次の日、フジテレビの朝のニュース番組でとある男性司会者兼俳優にド直球の二次加害をぶちかまされて、あまりのショックで未だにその方をテレビで見ることが出来ないのだけれど、『被害を受ける立場ではない人間』からの無意識の二次加害は辛いし謝られることも当たり前にない」と言及した。
続くポストでは「謝罪は求めていないし、テレビ上での二次加害は彼だけではなくとあるお笑い芸人からもされたし、その方の発言は『今回の事件について全く調べていない』と言うことが分かる内容の二次加害だった」と説明。
その上で「本人達はどんな発言をしたかさえ覚えていないのだろうけれど、被害者は一生忘れねえからな」と怒りをにじませた。
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