続いて大物、スポークの張り替え作業に入ります。いろいろなやり方がありますが割とベーシックなやり方で進めます。
キットのメッキ状態はこんな感じです。
かなり頑張ってスポークを細めにしてもらってありますが、スポークホイールのバイクはここを張り替えるか替えないかでかなり雰囲気が変わるので、面倒ですが張り替えていきましょう。
最初にメッキを落とします。
メッキはがしにはいつも通り塩素系漂白剤(キッチンハイターとか)を使っています。強アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムが主成分なので、殺菌力はありますが手に付くと皮膚が軽く溶けてヌルヌルします。肌の弱い方は手袋必須です(>_< )。
今回はチャック付きポリ袋(ジップロックとか)にパーツと漂白剤を入れて全体が浸るようにして数分置いてメッキを剥がしました。
これが漂白剤でメッキを剥がした状態ですが、クリア塗装がかかっているのがわかります。この後の塗装の都合上これも剥がします。今度は同じくチャック付きポリ袋にラッカーシンナー(薄め液等)と一緒に入れて数分置きます。
クリアの膜が剥がれてきたら取り出して歯ブラシ等でこすって落とします。入れっぱなしにして一晩とか置き忘れるとシンナーでパーツがデロデロに溶けてしまうので注意しましょう(*^^*ゞ。
きれいにクリア層の膜が落ちると、きれいなツヤ消し状態で、シャープなモールドが浮かびあがってきます。
さて、これらのパーツを組み合わせてホイールを作っていきます。
まずスポーク張り替えの治具を作るために、リムとハブの高さ関係を確認します。
フロントホイールはリムの高さとハブの高さが揃っているので、このまま治具に固定して大丈夫です。
治具は簡単に外周を抑えるだけのものにしました。
リアホイールは少しだけハブの方が高いです。隙間にプラ板を入れてみると厚さ0.3mmでピッタリだったので、治具にハブの逃がしを付けることにします。
こんな感じにハブが一段落ちるようにしました。
キット付属のホイールを留めるビスと市販の内径1.4mmのナットを使ってホイールを治具に固定します。
画像は仮組み状態なのでまだやっていませんが、この時にエアバルブの位置がズレないように真下にもってきて、エアバルブの位置から真っ直ぐにハブに印をつけておきます。
それからスポークを切り取ってしまいます。
スポークを切り取って、金属線を差し込むための穴を開けた状態です。ハブの縦筋がリムのエアバルブの位置と合わせる目印です。スポークはΦ0.3mmの金属線を使うので、穴は差し込みやすいように少し余裕をもってΦ0.4mmで開けておきます。
リム側はまずこんな感じにスポークを切り取ります。
ニップル部分を残していますが、これはリムに穴を開ける時に前後左右の傾きがわかるようにするためです。なのでニップルに直角になるよう気をつけてカットします。その後穴を開けていきますが、タイヤをはめる突起が全周残っていると穴開けが大変なので、4ヶ所残して切り飛ばしてしまいました。これでも十分タイヤは保持できます(*´Д`*)。
リムの穴を開け終わった状態です。ニップルには外径0.8mm内径0.4mmのアルミ管を使います。今回穴はΦ0.8mmのドリルで開けましたが、アルミ管がスムーズに入りました。キツい場合はΦ0.9mmでもいいかもしれません。
今回一般的なやり方にしたのは、この段階でリムをしっかり接着して合わせ目消しをするためです。片側ずつ張り替えていく方法もやりやすくて素敵ですが合わせ目消しがちょっと面倒・・・(>_< )。
ということでここからスポークを張っていきましょう。
今回も動画を作ってみました。地味な動画ですがよかったら見てみてくださいね。
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