
足回りで見ておきたいところの一つ、ステムベアリングの状態を確認しよう。
フロントを浮かせるには、レーシングスタンドでリアを浮かせて、オイルパンをジャッキアップしてやる。
マフラーも外す必要があるんだけど、マフラーを外すにはラジエターの固定ボルトを外してずらしてやらないといけない。
ホイールとフォークを外したところ。
邪魔になるのでアッパーカウルも外しておこう。
足回りのボルトは、どれも硬く締まっているので、車体を浮かせる前に緩めておく方がいい。浮かせた状態で力を入れ過ぎると、転倒する可能性があるからね。
フォークの内側にはうっすらと錆が浮いていた。
ここはオイルストーンで修正しておこう。
再メッキが一番なんだけど、お金かかるからねえ。
指で触って判らない程度にはなった。
多分これで大丈夫だろ。
トップブリッジのセンターボルトはかなり硬く締まっている。
R1の場合、指定トルクは115Nmだった。
ベアリングレースには、少しだけ痕っぽいものはあったけど、交換の必要はなさそうだ。
グリスもそれなりに残っていたし、キッチリとメンテされていたのかな。
フレーム側も同様。交換の必要なしだ。
洗浄し、新しいグリスをコッテリと盛ってやろう。
上側も同様に、しっかりと洗浄・グリスアップ。
ステムナットは、一度強めに締めて馴染ませた後、緩めてから適度なトルクで締めてやる。
このR1は、手で緩められるくらいの強さで組まれていたので、同じくらいの締め具合にしておいた。
ここは力加減がとっても難しくて、一発でうまく行ったことがないんだよね(^_^;)。
今回は上手くいきますように。
フロントフォークのオイルシールの状態を見てみた。
長く乗られなかった車両っぽいので、一回OHした方がいいんだろうけど、どうしようかなあ・・・。
取りあえず、元通りに組んでおくことにした。
倒立フォークは固定ボルトのトルク管理が大事なので、ちゃんとトルクレンチを使おう。
外したついでにホイールのベアリングをチェック。
ベアリング自体は問題なさそうだけど、中のカラーの遊びが全然なく、回り方が重い。
ほんの少しだけ、ベアリングを引き出してやった方がいいかもしれないな。
ホイールを組んで、前輪を着地させた後、トップブリッジナットを締める。
ステムベアリングのメンテ、終了。どうかガタが出ませんように。
うーん、フロントフォーク、やっぱりOHしておこうかな・・・。
フロントスタンドが欲しいなあ。
2015/05/03
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます