ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

DEAD END 足立祐二死去

2020年06月19日 | 音楽
何だかピンとこなく、且つぼーぜん的な感じになるニュースが
飛び込んできました。

DEAD ENDのYOU事、足立祐二氏が16日
敗血症で亡くなったそうです。享年56。

何か、ホントにピンと来ないというか
嘘でしょ?的ぼーぜん感。

この人ミュージシャンズミュージシャンみたいなギタリストですからね。

インディー時代の私が中学生の頃から注目されていましたし
他のメンバーはみんなカッコ良いのに、何かこの人だけ
のっぺりとした顔に違和感だったり。
この時、ストラトのリバーズヘッドギターを初めて見ました。
当時、スクワイヤーだったのかな?
あの頃、メタルインディーズの雑誌は高い支持を受けていましたしね。
メサブギー、マークⅢのグライコ無しモデルを
ゲイン低くし、スリリングなピッキングで速いフレーズでは無いのに
凄く速く斬れ味鋭く聞こえたり、出てくるトーンがメロウで。
当時マイケルシェンカーフリークでしたもんね。
ビブラートのタイプもマイケル式というか。
ハードロック、ヘビーメタルというより
何だか宗次郎の様な、聴かせる雰囲気で
本当に聴かせるトーン、プレイ、ギターでした。
サスティナーを駆使して。
リアルタイムはフェンダージャパンだったりグレコだったり。
お父さんの寿司屋の机の木を使ったボディー材のギターとか
カスタムメイドしてましたな。

私は期待に胸膨らませ、メジャーデビュー作を買いに行き
レコードに針落としたら、何だかガッカリするモーリーの歌と
ソフトでシニカルでサタニックなのにPOPな作風に当時ガッカリしたのですが
足立祐二のギターとデビュー前に入った名ドラマー、湊雅史のドラムが
際立ち、凄い実力者だな、と思ったのでした。
アルバムは一般音楽ファンにも浸透し、
この後、元祖V系バンドなんて言われたそうなんですが
私はこのアルバムで聴かなくなったので、活動を注視してませんでしたが
音楽学校の生徒の中でもサードアルバム「ZERO」が話題になってたり。

解散後、ソロで活動しフリーダムカスタムリサーチと
色々ギターを出していた頃、よく本人のHPでギターコレクションを
見て楽しんだり、載っている音源数曲聴いて、
これまで聴いたギタリストので異色なギターを弾いたり
何だかオリエンタルで例えは合ってませんが
2000年代の和製ジェフベック的にも感じるのでした。
とにかく聴かせる人でしたね。

このギター、買おうとしてました。今思えば、
現在の同価格帯のギターよりハイクオリティに思えます。
良いギターでした。当時投げ売りで8万円で展示されてました。

FERNANDES RT-DLX JPC


地元の楽器屋のハーフのお兄さんが学校の後輩で
ジャパメタの重鎮に可愛がられ少しづつプロの仕事もしていたんですが
彼が足立フリークでフリーダムの足立モデル二本をメインに使ってました。
いつの間にフリーダムよりフェルナンデスの人になっておりましたね。
シングルコイル派で、和製ウルリッヒロートな雰囲気もあるかもです。

2000年代にCDデジタルリマスターで再発された
80年代、レコードが流通していない日本のインディーズレコードで
一万枚売れた当時のインディーでの大ヒット作
「DEAD LINE」を聴いて、コレが私の求めてたDEAD ENDだと思いました。
(作曲は前任ギタリストだったそうですが)

この一曲目「スパイダーインザブレイン」のリズムギターと
メロディックでスリリングなリードを聴き衝撃を受けました。
暫くコピーしてました。そして速弾きパートのスリリングさが
どうにも再現、表現出来ないのでした。

SPIDER IN THE BRAIN / DEAD END


スクワイヤージャパンで作って貰ったギター、「コレは墓場に迄持って行きたいギター」
そうHPで載っていたストラトモデルのギターが有りました。
どうも、モーリーにも一本あげたそうで。
その墓場迄持って行きたい!と書かれてたギターの事が
この訃報を聞いた時、真っ先に頭に浮かびました。

3月にはアコースティックのソロ作をリリースし
亡くなる2日前にはライブ配信していたそうですね。
(神楽坂エクスプロージョンのスタッフだった友人談)
フリーダムのギターを沢山使ってた頃はフリーダムの工房の近くに引っ越し
毎晩近くでスタッフとよく呑んでたという話も聞いたな。
ジャパメタ系ミュージシャンの若い死を沢山聞くと
若い時代必要な栄養を摂らず、酒、寝不足多かったのかな?とか。
それを乗り越えれる体の人、そうでは無い人。
この時代の人達は長髪が理由でバイト探しにも苦労してどんどん痩せたとも言いますし。

何とも、私の中せ現実感の無い訃報に
どう表現をすれば良いのか分からず
私の中での足立氏のキャリアを書いてしまいました。
56歳とは若すぎた‥。

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4 コメント

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Unknown (Home In My Shoes)
2020-06-20 12:15:15
こんにちは(´・ω・`)。こういうお話は辛いですね・・・。プロとしてやれる人は一握り(演奏が上手い、だけじゃないですもんえ)である上に、この若さ。

私、名前しか知らなかった(すみません)ので、初めて曲・プレイを見たのですが、いいプレイヤーさんですね!歪に頼ってないというか、勢いよりも一音一音コントロールしてる感じが伝わります。本人が描いてる数手先のイメージをプレイが追いかけてるようなスピード感というか。

あんまりこのジャンルのフレーズとは違う、私が好きなハードめのジャズ・ロックみたいな感じ。ちょっとびっくりしました。バンドのリズム隊もすごくいいですし。

それにしてもこの時代もプレイヤーの早逝ぶり、太郎さんのご指摘がおそらく当たってるんだと思うのですが、痛ましいですねぇ(´・ω・`)。

不摂生のほうがロックぽいけど、命まで縮めては・・・。

関係ないですが、ザック・ワイルドなんてステロイドやってんじゃないかって体になってますので、そっちで短命になるんじゃないかって心配です(血栓症でしたっけ)。
返信する
Unknown (japametal500s)
2020-06-20 15:07:39
あの時代のプロを目指す人はゲソゲソにやせていて、貧乏でしたからね。早死ってのもわかるようななんというかですね。昨日からプレイヤーのYOUさんのインタビュー記事を探してるんですが見つからなくて。YOUさんは本当の意味で「ちゃんとギターを弾いていた」人だと思います。太郎さんに撮ってもらったゴーストのMDはたまに聞いてます。
返信する
Home In My Shoesさん (太郎)
2020-06-20 18:28:52
パンクなりイカ天が大ブームの時代の狭間、
確かに演奏レベルはかなり低いバンドが沢山メジャーデビューしましたね。
行き着く所、売れたら勝ちですしね。
と、同世代ジャパメタミュージシャンの訃報は10年以上前から始まってまして
栄養や酒、アッチは勿論、今はと違うギグの本数やらで余計仕事が不安定でしょうし。
もう右手と左手が出すマジックとでもいうか、細かいフレージングとか
エフェクトも使われていたりギター全体の音が大変クリアなんですよね。
そして歌うリードギターなんですよね。
14日の配信ライブ動画をチト見ましたフュージョンぽかったです。
バンドの方のドラムはオジーの「オーバーザマウンテン」のフィルと同じとか
言われたそうなんですが、この次のメジャーレーベルからのドラマーがチェンジしバケモノなんですよ。名曲「M」の題材にもなった人で
小さなラウンジで聴いたら小さいベードラの風圧で飛ばされそうになりました。
もう身の回りにも訃報がどんどん出てくるし、自然の摂理ではあるのですが
今のロックと昔のロックのアティチュードは大きく変わった気がします。
ザック、10年見ない間に肉団子みたいになって驚きました。
90年代のラウドロック、タトゥーにヤギ髭トレンドにビールと。
若かったザックですし、アチラは沢山体大きくする薬ありますからね。
血栓になってビールは止めたそうです。廃人だったクラプトンが今でもライブ出来るのがミラクルに感じます。
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japametal500sさん (太郎)
2020-06-20 18:38:18
80年代の人達はガリガリで目だけはギラギラだったり
尖った目をしている人も多かった感覚も有ります。喧嘩も多いし
若気の至りか栄養回らず短気になるか‥。演出的キャラも有るかな。
昨夜、以前教えて頂いたギターコレクションHP探したのですがブログに変わっていて‥。
メサブギーだったりリベラに変わったりラックもかなり大きかった記憶ありますが
全てをクリアして単にテクニカルだけでは無く一音一音にしっかりsoulが聞こえるギターにも
思えました。機材で弾いていない!いうトーンでしたね。
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