ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

平沢進 「BEACON」

2021年08月23日 | 音楽
今回、再び平沢進のCDを頂き有難うございましたm(_ _)m)
普段、縁遠いテクノミュージックですが、学生時代に
ソフトバレエに没頭しているグループが居ました。
3人組でしたが、かなり個性的な奴らだったなぁと。
私はテクノとなるとベタですがYMOや90年代
CLUBシーンで流れまくっていたサイバーテクノ位しか耳に入った事が無く。

平沢進は98年に早々メジャーレーベルを離れ
PCで(まだMIDI音楽と言われた時代かな?)で多々楽曲製作し
98年には早々とMP3でダウンロード配信していたと。
かなり早い時点で今のダウンロード、ストリーミングの時代を
予測、実行していたんですな。
そういえば田中邦衛氏が亡くなり、名作「北の国から」を全作
ビデオ→DVDにダビングしたのですが84年時点で
東京から北海道富良野に遊びに来た、こましゃくれた男の子が
「これからはコンピューターで何でも出来る時代が来るんだぜ!
コンピューターで家で仕事も出来るんだ!」と意気揚々、自慢しているシーンが。
純君と私は同世代ですが、PCとかファミコンとかホント興味無くて。
関東に来て、当時は「マイコン」と呼ばれていた頃、
毎日PC専門の電気会社に通っている奴等もいました。
クラスの小学卒業お別れテープで一人一人、語ったり、芸をしたテープを
担任が全員に配布したのですが、そのマイコンを使クラッシックの曲を
打ち込んで来た奴がおり、ビックリし、どーやって録音したのか?謎で。
そいつ中学は、早々と再び転校したか?私立に行ったか?忘れましたが。
(ウチ同様、各企業の社宅が多い地で転勤族が多く)

と、大分脱線しました。
平沢進がMP3でダウンロード配信を始めた頃
私は初めてMP3というモノを知り、休みの日にたった2時間のアルバイトで
2万円貰って喜んでました。そして各レコード会社がレコード屋に
ダウンロード機を置きメモリースティックにダウンロードする産業に
着目、推進していた頃を思い出しました。この形態は上手く行かなかったかも?ですが
まさか今、CDが売れずダウンロードの時代が来るとはで。
ミュージシャンの端くれとしては自分のレコード盤やCDを発売出来
手に取ってしみじみ感動する‥という時代ではなくなった事を寂しく思います。

と、本題に入る迄、約1000文字‥‥。
平沢進は長州力の「パワーホール」しか馴染みが無かったので。
色んなタイプのテクノ、そしてサイバー色のリズムと楽曲の上に
ファルセットも多用した平沢氏の歌が乗る。
下の動画が本作品ダイジェストですね。

平沢進 14th ALBUM BEACON ダイジェスト・ムービー


海がデザインのCDジャケットと思ったら、コレは宇宙服で
電気で月の地面とも思える様な、宇宙人的作品。
爽やかに?いや壮大に?軽快に始まる「BEACON」
一瞬、「ベーコン?」と勘違いしました。
タイトル曲の「BEACON 」は歌詞は別にして私、南国のビーチを
頭に描いてしまいました。

前回頂いたCDを聴いて、この歌の旋律は何だろう?と思いつつ
深追いをしなかったのですが、
コレは「沖縄民謡」や「お経」の旋律をベースに
メロディー作りをしているんだろか?と思いました。
テクノのビートに、平沢進の歌の旋律は、日本固有のメロディー旋律を主に
乗せ生み出されているのかな?
(違っていたら教えて下さいませ)
音数、歌の度数と極めて微妙にとりづらい音程差をしっかり歌い上げていて。
独自の歌唱というか、表現力というか摩訶不思議ワールド。
バックの音楽ミスマッチ的な歌の旋律かと思えば、
独自の世界観をキッチリとMIXさせ生み出している。
南国的?から脳内トランスに入る様な曲、アップテンポの曲。

何というか、奇才なんでしょうね。位置的にフランクザッパの様な。
理解出来ないという人が出る分、入り込んだらヤミツキになる系の
音楽に思えます。
平沢氏ご本人がマイノリティーだと自分の事を思っているそうですし。
タイの第ニの女性(ニューハーフや性同一性障害の方々)と多く交流を持ち
この事をポジティブに考えて生きる人に出会うという様に
平沢氏も性的マイノリティーの方々に関心、シンパシーを感じ
現代ではマイノリティー派の音楽を創り出しているのかな?と。
(性同一性障害やニューハーフの方々で悲劇も起きているんで何とも言えないですが)

また話が逸れますが、私と同世代でも
ジミ・ヘンドリックスやレッドツェッペリン、クリームが
理解不可能という人も結構居ます。
平沢進という人を認識したのは、ホント昨年末頃でしたので
(ラジオで)私の中では摩訶不思議な世界観を生み出す
大ベテランのマイノリティーアーティストと感じております。
何となくサイケデリックともリンクする所も有ったりするのかな?

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4 コメント

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かなり、攻めた内容です (ぶりぶりざえもん)
2021-08-23 13:06:29
日本のロック界の「裏ボス」と云ってもおかしくない方ですね。
まず、発想が斬新すぎて普段からTVやラジオで掛かっている
音楽にハマっている方々には理解できない世界観を持っています。
でも、平沢氏の音楽にハマってしまうとそこから抜け出せない
中毒性に満ちています。

テクノなのにやたら人間くさいし、これでもかっ!!て云うくらい
複雑なオーケストレーションと融合してるため、
テクノが陥りやすい単調さから逸脱してると思います(褒め言葉)

やっぱりコロナの影響なのか、アルバム全体に
冷ややかな怒りが感じられますね。
実際に本アルバムに収録されてる「コールドソング」は、
ニューウェイブ/アヴァンギャルドシンガーの
故クラウス・ノミの和訳カヴァーといい、
「Timelineの終わり」と云うタイトルで、
今回のアルバムの性格を物語っています。
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2021-08-23 20:51:19
今回もありがとうございましたm(_ _)m
正直意外なチョイスの平沢進ですが何というか、
ぶりぶりざえもんさんが好みハマるというのも理解出来るという感じはします。
元々お好きなサイバーSFワールドにも通づるというか。
この世界観は確かに一般ウケする音楽とは遠いですね。
普通にアイドルやKーPOP等好む方々でこのCDをチョイスする人は少ないと思います。
今はコロナやら政策やらオリンピックやら病棟やらネットやメディアやら選挙やら総裁選やら
正直、日本がカオスな状態ですしね。世の状況に制作者の感性がそう行ってもおかしくないです。
因みにサイバーテクノやハウスが流行った頃は、もう自分の時代は終わったと思いました。
返信する
ささやかな願望 (ぶりぶりざえもん)
2021-08-24 04:13:11
Soft Balletのメンバーだった遠藤遼一さん(Vo)や
藤井麻輝(synth.G)を迎えて呼んで欲しかった。
森岡さんが他界して完全にバラバラになってしまったソフバの面々を
平沢さんの元で再生させて欲しい夢があります。
返信する
ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2021-08-24 20:43:31
すみません、ソフトバレエ全然解らないんです。
クラスにコアなファンが居たというだけで、HR/HMの自分の路線とは真逆でしたし。
イチモツを取ったと噂されいていた奇抜なファッションの人が居たイメージしか無くて。
返信する

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