ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

剛竜馬 死去

2009年10月19日 | プロレス
国際、新日本、全日本と全てのメジャー団体に上がるも
殆どの団体でお払い箱になったけど、
一時、ほうきやバナナまで掲げて「ショア!」とやっていた
「プロレスバカ」剛竜馬さんが亡くなりました。享年53。

骨折した所から細菌が入り、元々、過度の飲酒で弱っていた体への
致命傷となったようです。

三沢の死とは一風違う、寂しい、切ない死です。

72年に国際プロレスでデビュー、新日本に藤波のライバルとして
フリーで転出。藤波からWWWF・jrヘビーのタイトルを奪うも
2日天下で終わり・・・
菅原文太のドラマに出演したりしながら、新日本ではひたすら
前座路線となり、私が小学校の頃見た記憶ではブッチャーに45秒で
フォール負け・・・。
その後、旧UWFにお払い箱。しかし、格闘技色の強くなっていく
旧UWFには居場所がなくなり、全日本プロレスに転戦。
国際血盟軍を結成するも泣かず飛ばずで、また解雇・・・・・。
自身で旗揚げした「パイオニア戦士」は後のプロレスインディーブームの
大元となるのですが、その盟主の座は、即、大仁田厚に奪われ、
今度はオリエンタルプロレスを旗揚げし、温かい、懐かしいプロレスをし、
開場で行われた試合を出口で即ビデオ販売をする「ホッカホカプロレスビデオ」等
導入したものの、若手,スタッフと意見が対立し、また一匹狼へ。

その後、冴夢来プロレス等、自身のオリジナル路線を行き、
これが、当時の人気番組「リングの魂」でブレイクし、
一時「ショア!」の掛け声がプロレスの中でブームに。

しかし、色々やるも、また転落。
挙句には、ホモビデオに出演しひたすら自慰するというシーン、
そして、人気、レスラーの地位を転落させたのは
新宿で引ったくりをやり素人に取り押さえられ188日拘留。
それが引き金で妻と離婚。
生活、お金の為にプロレスに入った剛、ホモビデオ出演の時は
「身一つで稼いで何が悪い!」と反論したものの、世間の理解は得れず、
引ったくりという犯罪である意味、殆どを失ってしまいました。

剛はプロレス団体に安定が出来ず、硬い体と不器用さの為
次々とお払い箱へ。それでも、プロレスしか知らない男、
カッコ悪くともプロレスにしがみ付き、一時、再ブレイクまでしましたが
本当に不器用な男だったのですね。
日本に総合格闘技の下地を作った高田延彦が練習生の時、
稽古で散々、高田にアワ(ラッパ)吹かせていた剛・・・。
藤波に2日天下とはいえ、逆さ押さえ込みで勝利しチャンピオンになり
最後は怪獣レスラーたちを相手に、
引退興行では主催者の鶴見五郎とギャラで揉め、本人の居ない引退セレモニー。

生活の為にプロレス入りした剛、インディー生活で金銭も苦しかったのでしょう、
ひったくりという犯罪を犯し、ファンを幻滅させてしまい。
人間、追い詰められると何でもやるが、悪い形に出てしまい・・・
犯罪は悪い事ですが、何だか、感情移入し何とも切ない人生に見えてしまいます。
安定した地位と人生を得ているライバル藤波と全く逆の人生でした。

娘さんに倒れている所を発見されたそうですが、
18日に死去。53歳・・・あまりに早い・・。

こう、悲しい事ばかり書くのも何なんで、
私が好きだった剛の技。
それは「ジャンピングネックブリーカー」です。
G馬場の様に首に腕を引っ掛けて全体重事飛ぶのでは無く
剛の場合はぶちかましラリアットの様に腕をぶつけてから
自分も飛ぶ、剛ならではの不器用な技。
G馬場が世界を取った栄光の技とはあまりにかけ離れた
剛が魅せたあまりに不器用なランニングネックブリーカー。
それが、何だか、不思議な温かさを感じさせるのでした。

ご冥福をお祈りします。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さよならPB・・・ (ミルクマン)
2009-10-19 18:18:20
久しぶりに週プロ見た頃
意味がわからなくて・・・
結局正解もわからないんですが・・・
さよならプロレスバカ(たぶん)
返信する
ミルクマンさん (太郎)
2009-10-19 18:24:57
そうです、ニックネームは
「プロレスバカ」です。
週プロはかなり剛の再ブレイクの時、持ち上げていました。
返信する
まったく (GRECOおやじ)
2009-10-20 19:08:44
知りませんでした。

何か、悲しくなる最期ですね。

一時は藤波のライバルとしてジュニアヘビーの代表のように出てきたましたが、転々として...

また一人、国際プロレス出身者が、そして昭和のレスラーがいなくなりました。

合掌.
返信する
GRECOおやじさん (太郎)
2009-10-20 19:37:04
本当に悲しいですね・・・。

不器用、頑固ならではの生き様と転落。
どんな人生だったか?は剛さんにしか分らないのですが
プロレスファンとしては、
何とも悲しい死です。
返信する

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