おはようございます。
GWも佳境ですが、雨でなえぽよのただけーまです^^
GWのグータラぶりがやばいです。
そんなこんなで・・・
行って参りましたよ。
芸大美術館で開催中の高橋由一展!
芸大受かった弟からもらった無料券で行ってきましたっ!
全体としては非常に充実した展覧会でとてもよかったです。
やはり邦人画家の個展は総じて質が高いですね。
作品を集めることができるし・・・
今回の展示ではかの有名な「鮭」や「花魁」が来ていて、それだけで十分行く価値はあったと思います。
でも、私が一番満足だったのは、由一の水彩画というか水墨画というか、が見れたことですね。
由一は日本の近代洋画の父のような存在ですが、本格的に洋画を始める以前に幕府の許で水墨画をたしなんでいたようです。
しかも、そっちのがうまいwww
え、これ水墨画???
ってくらい精巧に模写されていて、流石は幕府の許で画業を営んでいただけはあるな、という感じでした。
一方、油彩画ですが。
こちらは最初へたっぴだったのですが、年を重ねるごとにどんどん実力を上げている様子がうかがえましたね。
特に彼の静物画と風景画の描写力は特筆すべきものがあると思います。
もちろん、現代の視点から見てもというよりは、当時にしてあの技量が存在した、という意味でのスペシャリティではあるのですが。
しかし、彼の作品は非常に平面的なものが多い印象ですね。
西洋的な奥行きを表現するのは少し苦手だったのではないでしょうか。
人物像で特に顕著で、あまり人らしさというか、有機物らしさ?が足りなかった気が・・・笑
風景画にもそういった彼の特色が現れていて。
西洋的な空気遠近法だとか、透視図法による遠近感覚が出ておらず。
前景、中景、後景というように、平面を重ねることで遠近感覚を表現しているようでした。
平面という日本画の、日本人的感性が否応なしに働いていたのではないでしょうか。。
彼が油彩をやっていた間も、当時流行していたのは浮世絵などの平面的なものでしたし。
影響は受けざるを得ないと言うか・・・
でも、そうした平面を重ねることで表現された遠近感は個人的にはとても好きでした。
なんか、西洋にはない独自性と言うか。
洋画なのに日本っぽい!というアンビバレンスが心地いいのかもしれません^^
それと、彼の功績は画業だけにとどまらず、洋画の普及という側面にも注目です!
天繪楼という日本初の洋画塾を開いたのも彼ですし、加えて近代的な美術館構想も打ち立てていました。
晩年は奥州で風景画をスケッチし、役所に調査書類として提出するなど、洋画における記録的側面を強調することで、洋画の重要性を訴えていました。
本当に日本の洋画普及に尽力していたのだなあと感心させられます。
とまあ、こんな感じで、包括的な素晴らしい展示でした^^
みなさまもお時間があれば是非足をお運びください。
hona-☆
GWも佳境ですが、雨でなえぽよのただけーまです^^
GWのグータラぶりがやばいです。
そんなこんなで・・・
行って参りましたよ。
芸大美術館で開催中の高橋由一展!
芸大受かった弟からもらった無料券で行ってきましたっ!
全体としては非常に充実した展覧会でとてもよかったです。
やはり邦人画家の個展は総じて質が高いですね。
作品を集めることができるし・・・
今回の展示ではかの有名な「鮭」や「花魁」が来ていて、それだけで十分行く価値はあったと思います。
でも、私が一番満足だったのは、由一の水彩画というか水墨画というか、が見れたことですね。
由一は日本の近代洋画の父のような存在ですが、本格的に洋画を始める以前に幕府の許で水墨画をたしなんでいたようです。
しかも、そっちのがうまいwww
え、これ水墨画???
ってくらい精巧に模写されていて、流石は幕府の許で画業を営んでいただけはあるな、という感じでした。
一方、油彩画ですが。
こちらは最初へたっぴだったのですが、年を重ねるごとにどんどん実力を上げている様子がうかがえましたね。
特に彼の静物画と風景画の描写力は特筆すべきものがあると思います。
もちろん、現代の視点から見てもというよりは、当時にしてあの技量が存在した、という意味でのスペシャリティではあるのですが。
しかし、彼の作品は非常に平面的なものが多い印象ですね。
西洋的な奥行きを表現するのは少し苦手だったのではないでしょうか。
人物像で特に顕著で、あまり人らしさというか、有機物らしさ?が足りなかった気が・・・笑
風景画にもそういった彼の特色が現れていて。
西洋的な空気遠近法だとか、透視図法による遠近感覚が出ておらず。
前景、中景、後景というように、平面を重ねることで遠近感覚を表現しているようでした。
平面という日本画の、日本人的感性が否応なしに働いていたのではないでしょうか。。
彼が油彩をやっていた間も、当時流行していたのは浮世絵などの平面的なものでしたし。
影響は受けざるを得ないと言うか・・・
でも、そうした平面を重ねることで表現された遠近感は個人的にはとても好きでした。
なんか、西洋にはない独自性と言うか。
洋画なのに日本っぽい!というアンビバレンスが心地いいのかもしれません^^
それと、彼の功績は画業だけにとどまらず、洋画の普及という側面にも注目です!
天繪楼という日本初の洋画塾を開いたのも彼ですし、加えて近代的な美術館構想も打ち立てていました。
晩年は奥州で風景画をスケッチし、役所に調査書類として提出するなど、洋画における記録的側面を強調することで、洋画の重要性を訴えていました。
本当に日本の洋画普及に尽力していたのだなあと感心させられます。
とまあ、こんな感じで、包括的な素晴らしい展示でした^^
みなさまもお時間があれば是非足をお運びください。
hona-☆
コメントありがとうございます!
そうですね、是非相互リンクできたらと思います。
また連絡しますねー!