K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

ウルリヒ・ザイドル『サファリ』

2017年08月31日 | 映画
こんばんは。先日生誕10000日を迎えたただけーまです。 今回は、ウルリヒ・ザイドル監督の『サファリ』で更新です。 《作品解説》 アフリカの草原。インパラ、シマウマ、ヌー、様々な野生動物が群れている。一方では、白人のハンターたちがジープを走らせ、ブッシュを越え、待機し、ライフルを構える。そして嬉々として獲物を撃つ。人間の根源的な愚かさを鬼才ウルリヒ・ザイドル監督が冷徹に暴き出す、戦慄のド . . . Read more

黒沢清『ダゲレオタイプの女』

2017年08月24日 | 映画
こんばんは。奄美大島で真っ黒に日焼けしてしまったただけーまです。皮がボロボロ落ちて片腹痛しです。 今回は黒沢清監督の『ダゲレオタイプの女』のレビューです。 ダゲレオタイプってなんぞや!ということなんですが、世界最古の写真撮影方法らしいです。フィルムではなく銀板に焼き付けるために長時間の露光が必要な手法でした。 ダゲレオタイプ(仏: daguerréotype)とは、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲ . . . Read more

Golden Gould:平野啓一郎と辿るグレン・グールドの軌跡

2017年08月19日 | 音楽
こんばんは。グレン・グールドが死ぬほど好きなただけーまです。 今回はグレン・グールド関連のアルバムのご紹介です。グールド生誕75周年を記念してリリースされた2枚組のアルバム《Golden Gould:平野啓一郎と辿るグレン・グールドの軌跡》です。 過去のグールド作品から作家の平野啓一郎がお気に入りの楽曲をチョイスして構成されたアルバムです。 彼の小説「マチネの終わりに」にもグールドの楽曲が . . . Read more

アントワーン・フークア『サウスポー』

2017年08月13日 | 映画
こんにちは。これから奄美大島に行ってきます。そろそろ国内は行き尽くした感があるので、次の連休は海外に足を伸ばしてみようかな〜。 まぁ、旅行の話はさておき。今回はアントワーン・フークア監督『サウスポー』の感想です。 会社からチケットもらって初めて試写会で鑑賞したんですが、会場が広過ぎて印象的でした。 《Story》  誰もが認める無敗の世界ライトヘビー級王者、ビリー・‘ザ・グレート’・ホー . . . Read more

ピーター・ゼルキン ピアノ・リサイタル《ゴルドベルグ変奏曲》

2017年08月12日 | 音楽
こんにちは。お盆休みの突入で心が安らいでいる ただけーまです。 先日、アメリカのピアニストであるピーター・ゼルキンのピアノ・リサイタルに行ってまいりました。場所はすみだトリフォニー、錦糸町はよく映画を観にいく街です。 この会場でDan Tepferの生ゴルドベルグ変奏曲を聴いたんでした。いやぁ、あれは鳥肌モノでしたね。まさかピアノの弦を弾く奏法でアリアに回帰させるとは……(そういえば感想書 . . . Read more

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット『レッドタートル ある島の物語』

2017年08月06日 | 映画
おはようございます。あっという間に8月ですね。夏はお盆に奄美大島に行くので、それだけが唯一の楽しみです。 今回はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督(舌噛みそう笑)の『レッドタートル ある島の物語』の鑑賞記録です。 ジブリ作品とは思えないタッチで興行は散々だったようですが、カンヌの「ある視点」部門で特別賞を受賞した作品です。 《Story》 どこから来たのか どこへ行くのか いのちは? . . . Read more

李相日『怒り』

2017年08月02日 | 映画
蝉の声で起きると夏が来たなって感じがしますよね。最近睡眠不足なただけーまです。 今回は昨年話題となった李監督の『怒り』です。 《Story》 ある夏の暑い日に八王子で夫婦殺人事件が起こった。窓は閉め切られ、蒸し風呂状態の現場には、『怒』の血文字が残されていた。犯人は顔を整形し、全国に逃亡を続ける。その行方はいまだ知れず。事件から一年後。千葉と東京と沖縄に、素性の知れない3人の男が現れた。 . . . Read more