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Tada日記~~~

日常を綴ります☆

最近の授業から

2013-07-14 13:44:55 | エッセイ・評論
①t:(1-t)と比を設定するのは、3:7ではなく、0.3:0.7と設定しているということです。
②yの最小値8だからといって、値域がy≧8であるというのは安易です。8以上の「すべての」値をとるかの検証が必要です。
③(x+y)^2=x^2+2xy+y^2…(*)
の両辺を、yを固定してxで微分しても等号は成り立ちます。なぜyを固定してよいのでしょうか?以下、高校範囲で理解するための説明です。
(*)は任意の(すべての)x,yについて成り立ちます。よって、例えば
(x+3)^2=x^2+2x・3+3^2…(ア)
(x+4)^2=x^2+2x・4+4^2…(イ)
のようにyをある値に「決めて」もそれぞれについて(*)が成り立ち、(ア)、(イ)ともに両辺をxで微分しても等号が成り立ちます。よって、それぞれの数字(上の例では3と4)をyに戻すことが出来ます。

絶対値と不等式

2013-06-19 17:31:46 | エッセイ・評論
以下、文字は実数とします。
|a|<b
と同値な条件は
-b<a<b
です。
これはbが0以下の数のときでも成り立ちます。
例えば、
|a|<-3
⇔-(-3)<a<-3
⇔aは存在しない
は正しい論理です。

なお、話は変わりますが
|a|<-3⇒a=1
も正しい論理です。対偶を考えることで実感がわくでしょう。

ガウス・グリーンの定理

2013-06-12 23:42:21 | エッセイ・評論
xy平面上において、tについての関数x(t),y(t)は微分可能でその導関数は連続であるとする。
t=αからt=βまで、tの増加とともにP(x(t),y(t))は原点Oの回りを左回りに回る。
このとき、t=αからt=βまで線分OPが掃く面積Sは、
   S=∫(1/2)(xy´-yx´)dx
で与えられる。(積分区間の下端はαで上端はβ)

左回りかどうかは、OPの長さは関係ありません。OPと、x軸の正の向きとのなす角にのみよるものです。すなわち、OPの傾きをtの関数とみたとき、増加するか減少するかを調べればよいということになります。

なお、y=x^2とy=xで囲まれた部分の面積も実はガウス・グリーンの定理により求まります。
y=x^2すなわちx=t,y=t^2上の点Pについて、線分OPがt=0からt=1までに掃く面積が求める面積そのものである(ちゃんとy=xより左上の部分は除かれています)ことから、ガウス・グリーンの定理が適用できます。第一象限では左回りであることもOPの傾きがtであることから確認できます。