日蓮への路

日本を愛していた日蓮を偲んでのブロクです。

木製笠塔婆が初出土

2007-12-27 20:35:25 | 国内のニュース
木製笠塔婆が初出土、「餓鬼草紙」描写裏付け…石川・珠洲


 石川県教委は25日、同県珠洲市の野々江本江寺(ののえぼんこうじ)遺跡で、平安末期から鎌倉時代前期の「木製笠塔婆(かさとうば)」と「木製板碑(いたび)」が出土したと発表した。

 平安末期の絵巻物「餓鬼草紙」(国宝・東京国立博物館蔵)に描かれているものとほぼ同じ形で、東京国立博物館の沖松健次郎研究員(日本絵画)は「餓鬼草紙に描かれた風俗が、架空のものではないことを裏付ける発見だ」と話している。

 出土したのは、「さお」(長さ約1・9メートル)など笠塔婆の一部分と、銘文が書かれていたとみられる板碑(長さ約1・9メートル)で、ともに、当時の有力な領主の墓に立てられていたとみられる。鎌倉時代中期以降の石製の笠塔婆や板碑は多数発見されているが、木製の出土例はなかった。

 県埋蔵文化財センターなどによると、今回の出土品は、「餓鬼草紙」が当時の墓地を忠実に描写していることを裏付け、平安京周辺の葬送文化が、地方に伝わっていたことを示す貴重な資料になるという。

(2007年12月25日23時24分 読売新聞)




三省堂提供「大辞林 第二版」より

塔婆(とうば)
(1)「卒塔婆」の略。
(2)墓のこと。


卒塔婆/卒都婆(そとば)
〔梵 stpa〕〔仏〕
(1)供養・報恩のため、仏舎利や遺物などを安置した建造物。浮図(ふと)。塔婆。塔。そとうば。
(2)供養・追善のため、墓などに立てる細長い板。塔の形の切り込みがつけられ、梵字・経文などが記されている。板塔婆。塔婆。そとうば。




石製の笠塔婆の紹介がありました。

長岳寺笠塔婆



餓鬼草紙(がきそうし)の紹介がありました。

東京国立博物館




野々江本江寺遺跡:最古級の笠塔婆・板碑が出土 石川

野々江本江寺遺跡から出土した木製板碑と木製笠塔婆2基(左から)=石川県埋蔵文化財センターで2007年12月25日、高橋慶浩撮影 石川県埋蔵文化財センターは25日、同県珠洲市の野々江本江寺(ぼんこうじ)遺跡で、供養のため墓に立てたとみられる平安末期から鎌倉前期の木製の笠塔婆(かさとうば)と板碑(いたび)が出土した、と発表した。国内最古級で、いずれも同時期(12世紀後半)の絵巻物「餓鬼草紙」に描かれたものと形状がほぼ一致。同センターは「日本の墓標の変遷を知るうえで貴重な史料」としている。

 今年10~11月に調査し、長さ190~207センチの笠塔婆2基と板碑1基がまとまって見つかった。

 笠塔婆は、竿(さお)と呼ばれる支柱と菩薩などを刻んだ板状の額、上部の笠で構成される。確認されたのは、幅約16センチと約19センチのスギ製の竿2本(1本は額付き)。額は3枚板を横に合わせ、密教の大日如来を表す梵字(ぼんじ)「バン」が刻まれていた。板碑はヒノキ製で、幅約30センチ。先端は山型になった角柱状だった。

毎日新聞  2007年12月25日 22時37分 (最終更新時間 12月25日 23時04分)




全国最古「木製笠塔婆」と「板碑」が出土 石川  産経新聞




厳しい時代にあって、仏教は各地に広まっていたのですね





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