備蓄米買い入れは計画の4割弱 震災で価格上昇との思惑
政府がコメの不作に備えて管理している「政府備蓄米」の2011年度の買い入れ量が、計画した20万トンの4割に満たない7万トン程度にとどまることが17日、分かった。東日本大震災や福島第1原発事故の影響で11年産米の市場価格が上昇するとの思惑から、農家が提供を控えているのが主因。適正な備蓄量とされる100万トンを大きく割り込むのは確実だ。
民主党政権は備蓄された古米の放出について、家畜の飼料など非主食用に限定する方式に11年度から変更した。今回の事態を受けて農林水産省は放出を減らすことを検討する方針で、新方式は初年度からつまずくことになりそうだ。
2011/07/17 18:14 【共同通信】
何を伝えているのか、意味不明なのは、なぜだろうか?
震災で価格上昇との思惑とあるが、
塩害に強い米を作りたいと意欲的に田植えが行われていたことは、
記憶に新しい。
この報道が伝える、「震災の影響で価格上場…」は、本当なのか?
たとえば、今でも鮮明に覚えているのは、
備蓄米の保管について、官僚が懸命に答弁しているのに対して、
政府が、仕分けしたシーンなのだが…。
つまり、国民の生命の保障する主食のコメについて、
仕分けすることは、国民の生命を仕分けすることではないのか。
官僚は、誰のために、あんなにも懸命に、備蓄米の必要性について、
辛抱強く、ひたむきに答弁していたのか…胸につまる思いだ…。
それにしても、官僚に備蓄米を放棄させた次は、農家への仕分け…だろうか?
この、「農家が…」という説明は、誰の視点だろうか?
もう少しわかりやすい報道がある。
備蓄米買い入れ4割弱 震災で市場価格上昇
政府がコメの不作に備えて管理している「政府備蓄米」の2011年度の買い入れ量が、計画した20万トンの4割に満たない7万トン程度にとどまることが17日、分かった。東日本大震災や福島第1原発事故の影響で11年産米の市場価格が上昇するとの思惑から、農家が提供を控えているのが主因。適正な備蓄量とされる100万トンを大きく割り込むのは確実だ。
民主党政権は備蓄された古米の放出について、家畜の飼料など非主食用に限定する方式に11年度から変更した。今回の事態を受けて農林水産省は放出を減らすことを検討する方針で、新方式は初年度からつまずくことになりそうだ。
農水省は秋から流通する11年産米の買い入れ契約を結ぶため、これまでに入札を8回実施した。6月末までの予定を被災地に限って8月末までに延長して入札を重ねているが、落札量(落札後の契約辞退を除く)は6万7638トンと、計画した20万トンの約34%にとどまっている。
震災で入札が中断している間に飼料向けに契約を済ませたり、11年産米が品薄になり値上がりするとの期待を背景に、民間の卸売業者などへの販売を優先する農家も広がっている。
5月下旬の第4回以降の入札で確保できたのは最大でも210トン止まり。「応札ゼロ」も2回あり、今後も大幅な上積みは期待できそうにない。
コメ備蓄をめぐっては、政府が主食用の市場で買い入れたり放出したりする仕組みが、価格維持などに恣意しい的に運用されているとの批判があり、11年度から新たな備蓄方式を導入。
これに沿って主食用への販売をやめる一方、毎年20万トンを買い入れて5年間保管することで100万トンを確保。この中から20万トンの古米を非主食用に限定して販売するとともに、新たに20万トンを買い入れ、100万トンを維持する計画だった。
現在の備蓄量は5月末現在で88万トン。仮に計画通り非主食用に20万トンを販売すれば、11年産米の買い入れ分を足しても75万トン程度に落ち込む見通しだ。
---ここまで引用---
コメの備蓄は、難しいけれども、怠ってはならない重要案件ではないだろうか。
平安の昔から、コメ備蓄の倉があったことは、教科書にも載っている。
以下に、平成20年度の資料がある。
平成20年7月 農林水産省 「米の備蓄運営等について」
(参照:アジアの米備蓄安定供給システムの実現を 今村奈良臣)
当時は、国際感覚も豊かで、我が国の立場についても、明確に示されていた。
今は、どうだろうか…。
官僚に対する扱い、農家に対する扱い、どこを見ても、
国際社会をリードしている国とは思えないような報道が続いている。
報道の伝えることと、問題の深刻さの乖離、官僚の懸命な対応など、
われわれが知るに及ばないことは、たくさんある。
多くの報道が何を伝えようとしているのか、理解するに至らないが、
コメを供給してくれている農家のみなさまには感謝するばかりだ。
このような表現しかできないのは辛いことだ…。
あの日蓮聖人が聞かれたら、お嘆きになることだろう
政府がコメの不作に備えて管理している「政府備蓄米」の2011年度の買い入れ量が、計画した20万トンの4割に満たない7万トン程度にとどまることが17日、分かった。東日本大震災や福島第1原発事故の影響で11年産米の市場価格が上昇するとの思惑から、農家が提供を控えているのが主因。適正な備蓄量とされる100万トンを大きく割り込むのは確実だ。
民主党政権は備蓄された古米の放出について、家畜の飼料など非主食用に限定する方式に11年度から変更した。今回の事態を受けて農林水産省は放出を減らすことを検討する方針で、新方式は初年度からつまずくことになりそうだ。
2011/07/17 18:14 【共同通信】
何を伝えているのか、意味不明なのは、なぜだろうか?
震災で価格上昇との思惑とあるが、
塩害に強い米を作りたいと意欲的に田植えが行われていたことは、
記憶に新しい。
この報道が伝える、「震災の影響で価格上場…」は、本当なのか?
たとえば、今でも鮮明に覚えているのは、
備蓄米の保管について、官僚が懸命に答弁しているのに対して、
政府が、仕分けしたシーンなのだが…。
つまり、国民の生命の保障する主食のコメについて、
仕分けすることは、国民の生命を仕分けすることではないのか。
官僚は、誰のために、あんなにも懸命に、備蓄米の必要性について、
辛抱強く、ひたむきに答弁していたのか…胸につまる思いだ…。
それにしても、官僚に備蓄米を放棄させた次は、農家への仕分け…だろうか?
この、「農家が…」という説明は、誰の視点だろうか?
もう少しわかりやすい報道がある。
備蓄米買い入れ4割弱 震災で市場価格上昇
政府がコメの不作に備えて管理している「政府備蓄米」の2011年度の買い入れ量が、計画した20万トンの4割に満たない7万トン程度にとどまることが17日、分かった。東日本大震災や福島第1原発事故の影響で11年産米の市場価格が上昇するとの思惑から、農家が提供を控えているのが主因。適正な備蓄量とされる100万トンを大きく割り込むのは確実だ。
民主党政権は備蓄された古米の放出について、家畜の飼料など非主食用に限定する方式に11年度から変更した。今回の事態を受けて農林水産省は放出を減らすことを検討する方針で、新方式は初年度からつまずくことになりそうだ。
農水省は秋から流通する11年産米の買い入れ契約を結ぶため、これまでに入札を8回実施した。6月末までの予定を被災地に限って8月末までに延長して入札を重ねているが、落札量(落札後の契約辞退を除く)は6万7638トンと、計画した20万トンの約34%にとどまっている。
震災で入札が中断している間に飼料向けに契約を済ませたり、11年産米が品薄になり値上がりするとの期待を背景に、民間の卸売業者などへの販売を優先する農家も広がっている。
5月下旬の第4回以降の入札で確保できたのは最大でも210トン止まり。「応札ゼロ」も2回あり、今後も大幅な上積みは期待できそうにない。
コメ備蓄をめぐっては、政府が主食用の市場で買い入れたり放出したりする仕組みが、価格維持などに恣意しい的に運用されているとの批判があり、11年度から新たな備蓄方式を導入。
これに沿って主食用への販売をやめる一方、毎年20万トンを買い入れて5年間保管することで100万トンを確保。この中から20万トンの古米を非主食用に限定して販売するとともに、新たに20万トンを買い入れ、100万トンを維持する計画だった。
現在の備蓄量は5月末現在で88万トン。仮に計画通り非主食用に20万トンを販売すれば、11年産米の買い入れ分を足しても75万トン程度に落ち込む見通しだ。
---ここまで引用---
コメの備蓄は、難しいけれども、怠ってはならない重要案件ではないだろうか。
平安の昔から、コメ備蓄の倉があったことは、教科書にも載っている。
以下に、平成20年度の資料がある。
平成20年7月 農林水産省 「米の備蓄運営等について」
(参照:アジアの米備蓄安定供給システムの実現を 今村奈良臣)
当時は、国際感覚も豊かで、我が国の立場についても、明確に示されていた。
今は、どうだろうか…。
官僚に対する扱い、農家に対する扱い、どこを見ても、
国際社会をリードしている国とは思えないような報道が続いている。
報道の伝えることと、問題の深刻さの乖離、官僚の懸命な対応など、
われわれが知るに及ばないことは、たくさんある。
多くの報道が何を伝えようとしているのか、理解するに至らないが、
コメを供給してくれている農家のみなさまには感謝するばかりだ。
このような表現しかできないのは辛いことだ…。
あの日蓮聖人が聞かれたら、お嘆きになることだろう