トレインタッチ

徒然なる言葉のストーリーです 

風景の届かぬところに君はいる

2016年06月19日 17時32分06秒 | 日記



                風景の届かぬところに君はいる
                   夏のキャンバス描けぬ恋詩










 昨日は本当に暑い日だった
 今日は気温は高くはないけど
 蒸し暑さがある
 梅雨の季節のアジサイも
 段々と色あせてきた
 季節はまた一つ
 巡って行くんだと
 

 先週はずっと逢うことも無く
 悶々としてやり過ごした日々だった
 たった一度の
 その機会に遇うことも
 神様は奪ってしまったのか
 運命の歯車を恨むのは
 もしかしてこの恋の終わりを
 誘っているのかとさえ思える


 確かに彼女は
 僕にとっては高根の花だ
 いつもそう思ってる

 だから僕だけの
 片想いが終わっても
 至極当然なこと
 むしろ今まで
 逢える時間を作ってくれた
 彼女には
 感謝するだけ

 たった二駅
 その長さと同じように
 短くはあっても
 僕の心に住み着いた
 優しい花は
 いつまでも咲いてるから
 

 トレインタッチの
 恋の終わりは
 いつも
 声を掛ける事なく
 こんな風に
 消えて行くのさ

 
 

         離れてく時間と共に僕たちは
           大人になるんだ想い出の中で






            初恋亭夢中