トレインタッチ

徒然なる言葉のストーリーです 

神様が最後にくれた贈り物

2016年04月09日 17時35分30秒 | 日記



            神様が最後にくれた贈り物
                ありがとう君の名に乾杯を
















 まとまった雨で
 今週末の桜は見れないかと
 思っていたけど
 意外とまだ残っている
 寒さは意外としぶとくて
 それが幸いしたのか
 入学式や始業式まで
 それなりに持ったのも珍しい

 天気予報は最高気温の事ばかり言うけど
 今日みたいな風の強い日の体感気温とか
 早朝とか帰りの寒さは
 意外とヒンヤリしているから
 郊外から通っている僕は
 朝晩の気温を注視している
 月曜から火曜にかけては
 少し冷えるとの予想だし
 いったん手離したコートを
 どうしようかと迷っている
 


 朝の通勤の電車は
 まだ前の時刻のままだ
 もう一本後でも
 十分間に合うのだけど
 彼女の顔見たくて
 その時間に合わせてしまう
 久々に乗り合わせた昨日
 彼女は僕が降りなかった事
 気付いたろうか
 離れた時間が いつの間にか
 また彼女をチョッピリ大人にさせていた
 
 いずれは何事も無かったように
 僕の前から消えてしまうのだろう
 時はただ過ぎ行くだけで
 彼女の記憶の一ページにも
 残る事はないんだ と


 それでも
 神様が最後にくれた贈り物
 心の中の引き出しに仕舞って
 そして  乾杯!






            初恋亭夢中