京の一枚

京都節分  聖護院節分会 2日・3日


900年前に現在の場所に建てられましたが、4回の火災で市内を点々とし、今の場所に戻ったのは約300年前のことです。


明治までは西側に聖護院村があり、鴨川にかけてうっそうとした「聖護院の森」が広がっていました。


その森の中にある御殿であることから、「森御殿」ともよばれ、 今でも近所には聖護院と呼ばずに、「御殿」と呼ぶ方もあります。


この森の紅葉は、錦の織物の様に美しい為「錦林」と呼ばれ、 「聖護院」と共に今も地名として使われています。


聖護院の南西にある熊野神社は、平安時代に「聖護院の森」の鎮守として祀られ、 若王子神社、新熊野神社と共に「京の熊野三山」として崇敬されていましたが、 応仁の乱(1467)で焼失、1666年聖護院道寛法親王によって再興されました。


あの有名な聖護院大根や八つ橋はこの聖護院村で作られていたことから「聖護院」の名が冠せられたのです。








四方参り(よもまいり)


京都で節分に鬼門にあたる四つの神社仏閣にお参りをすることを「四方参り」と呼び、すべて回ることでより一層の福を招くとされています。


鬼門は鬼=邪気が出入りする方角のこと。


陰陽道では北と西が陰、東と南が陽であり北東と南西はちょうど陰陽の境となるため気が不安定であることから邪気が入りやすく、特に北東(丑寅)の方角が表鬼門とされ、京都でも平安遷都の頃から様々な鬼門封じが施されてきました。


節分においても邪気=鬼はまず北東の表鬼門「吉田神社」に現れ、追い払われた鬼は次に南東の「八坂神社(または伏見稲荷大社)」、さらに南西の裏鬼門「壬生寺」、最後に北西の「北野天満宮」へと追いやられます。


最後の北野天満宮では鬼を追わずに末社の福部社の中に鬼を閉じ込めてしまいます。


そのため北野天満宮の豆まきでは「鬼は外」とは言わず「福は内」だけという特徴がありますが、これは追い払われた鬼が都へと舞い戻らないようにという意味が込められているためです。






■節分祭

     本尊不動明王(重要文化財)の公開




■時間: 2日:終日 柱源護摩


     3日:9時~ 甘酒の接待(なくなり次第終了・無料)、


     13時~ 追儺式・山伏福豆まき、


     15時~ 厄除開運採燈大護摩供、19時~ お札焼き


     2月2日 13:00 追儺式


     福豆まき 山伏の法要が宸殿で行われます。


     赤・黄・青の鬼が宸殿内を暴れまわります。




     宸殿内では、鬼退治に豆まきが行われています。




     2月2日 15:00 採灯大護摩供養


     2月2日 18:00 札焼き  


     15時より採燈大護摩供、18時頃よりお札焼きを規模を縮小して行います。



■3日のみ重要文化財の本尊不動明王(重文)の開帳あり




■参拝時間 : 9:00~17:00



■拝観料 : 拝観料一般800円



■場所 : 京都市左京区聖護院中町15 



■交通 : JR「京都駅」より市バス206号系統「熊野神社前」下車


阪急河原町駅より201・31号系統



■駐車場 : 参拝・拝観に限り無料 15台収容



■TEL : 075-771-1880


■詳しくは:http://www.shogoin.or.jp/


※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。




















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