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京の一枚

京都 安楽寺鹿ヶ谷カボチャ供養 (7月25日)


京都にお越しに成ったら松虫・鈴虫の哀れな物語や、かぼちゃ供養、と一度は訪ねたいお寺の1つです。


琵琶湖疏水に沿う哲学の道から一本入った隠れ道に、ひっそりと立つお寺が、安楽寺です。


安楽寺は、正式には住蓮山安楽寺といい、京都市左京区鹿ケ谷にあります。


住蓮山安楽寺では、毎年7月25日の9時から15時(入山)まで「中風まじない鹿ヶ谷カボチャ供養」を勤めています。


当日ご参拝されたお方に、煮炊きされた鹿ヶ谷カボチャを食べていただき、中風にならないよう祈願する行事です。


鹿ヶ谷カボチャは、寺伝によると、寛政年間をはじめ(1790年頃)、京都の粟田に住んでいた玉屋藤四郎(たまやとうしろう)が青森県に旅行した際にカボチャの種をお土産に持ち帰りました。



鹿ヶ谷の庄米兵衛に与え、当地で栽培したところ、突然変異して、ひょうたんの形になったといわれています。


この頃、当寺の住職、真空益随(しんくうえきずい)上人が本堂でご修行中、ご本尊阿弥陀如来から「夏の土用の頃に、当地の鹿ヶ谷カボチャを振る舞えば中風にならない」という霊告を受けられたそうです。


以後7月25日に供養日を定め、今日にいたっています。


220年続く伝統行事です。








極楽に 生まれむことの


      うれしさに 身をば佛に まかすなりけり (住蓮)




住蓮房は近江国馬渕(現在の滋賀県近江八幡市千僧供町)において処刑。






今はただ 云う言の葉もなかりけり 


      南無阿弥陀仏の み名のほかには (安楽)






安楽房は京都六条河原において処刑されました。


松虫姫と鈴虫姫は迫害を避け紀伊の粉河寺に身を隠していましたが、自分たちのために捕えられた住蓮房と安楽房のことが気になって仕方がありません。


乞食姿に身をやつして京に戻って来ると、二人の僧はすでに処刑されたあとでした。


両姫は上皇の許しを得ず出家したことが原因と考え、住蓮房と安楽房にお詫びしたいと鹿ヶ谷で自害しましたと伝わっています。






安楽寺は、いつも一般公開しているわけではありません。


春・夏・秋と、花や紅葉の時季に合わせて、公開しています。




■場 所: 安楽寺


■期 間: 7/25(※毎年同じ日程です)


■時 間: 9~15時(入山)


■料 金: 500円


■アクセス: 市バス5「岩倉操車場」に乗り、真如堂前で下車します。


四条河原町から市バス203「祇園・錦林車庫」に乗り、真如堂前で下車します。


真如堂前から歩いて15分くらいです。



■お問合せ: 075-771-5360


■詳細ページ:http://anrakuji-kyoto.com/

※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。




京都の古都なら http://www.e-kyoto.net/

















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