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京の一枚

京都 上賀茂神社・競馬会足汰式(くらべうまえあしそろえしき) 5月1日


上賀茂神社の競馬会神事の本番は5月5日に行われますが、1日はその時に出走する馬の組み合わせを決める「足汰式(あしそろえしき)」が行われました。


本番では2頭の馬が、右(右方)と左(左方)に分かれて走りますが、先んじて足汰式で馬の優劣を見定めて、当日の組み合わせを決めるのです。


まず1頭ずつ走る「素駆(すがけ)」が行われ、出走順を決める「番立(ばんだて)」が行われると、本番さながらに決まった組み合わせごとに2頭ずつ走ります。


5日の競馬神事のために馬の年齢や速度などを実際に見て組合わせ表を作るものです。








賀茂の競馬会(くらべうまえ)神事は、伝承では寛治7年(1093)に宮中行事であった5月5日の競馬を上賀茂神社に移したのが始めとされています。


それ以来、短い中断はありましたが、現在に至るまで毎年行われています。


すでに鎌倉時代には『徒然草』に記述があり、大勢の人が集まって見物している様子がうかがえます。


また、室町将軍や織田信長も見ていますし、明治には大津事件の前日にロシアのニコライ皇太子が御所で臨時に行われたこの行事を見学しています。


この競馬は「古式競馬」と呼ばれる作法で、埒(らち)と呼ばれる馬場の中を二頭駆けで勝負を決します。


今の洋式競馬と違って、乗尻(のりじり)(騎手)が妨害行為をしても許されるものです。


なお、現在は危険なので、妨害行為はしていません。


上賀茂神社では5月5日の端午の節句の神事としてこの競馬を行っています。




(「総合資料館だより」転載)




■場 所: 上賀茂神社


■期 間: 5月1日(※毎年同じ日程です)


■時 間: 13時頃


■アクセス: 市バス9「上賀茂御薗橋」または


地下鉄「北山」駅より徒歩約15分


■お問合せ: 075-781-0011


■詳しくは:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/


※写真は全て過去のものです。









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