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京の一枚

京都 紅葉100シリーズ 高台寺の塔頭・圓徳院 NO.96


1605(慶長10)年に北政所ねね(高台院)の甥、木下利房が、秀吉との思い出深い伏見城の化粧御殿と前庭を移築したのが始まり。


ねねが没するまでの19年間をこの地で過ごした。


高台院を慕って、徳川家康をはじめとする大名、高僧、茶人、歌人、画家が足繁く訪れた場所でもある。


とくに家康との縁は深く、関ヶ原の合戦前の諸大名の駆け引きの際には大きな影響を与え、関ヶ原の合戦に大きな影響を与えた。


ねねの没後9年目の1632(寛永9)年に高台寺の三江和尚を招いて、木下家の菩提寺となり、高台寺の塔頭となった。


現存する方丈は、木下家が圓徳院に客殿として建立したもの。


桃山時代の雰囲気を残す枯山水の北庭(国の名勝)や方丈にある長谷川等伯の襖絵(国の重文)は、特別公開時に観賞できる。


特別公開時以外に観賞したい場合は電話または葉書で予約を。


境内には高台寺が所蔵する寺宝などを展示公開する「高台寺掌美術館」がある。


秀吉の出世守り本尊「三面大黒天」は、大黒天・毘沙門天・弁財天の三天合体の尊像。


毎月3日が縁日で、ひょうたん型のお札に願いを書き、ひょうたん型の手水鉢の水に浮かべる。


お札は、溶けて沈み、「三面大黒天」の字だけが水面に漂うという不思議な仕掛けが。


手水鉢に溶け込んだ願いは、住職の手で集められ、ひょうたんの型に流し込まれ祈願法要されるというわけだ。


また、奇数月の縁日には「諸願成就の体現」が行なわれ、祈願法要の後、住職が肩こり、腰痛など参詣者の悩みを聞いてお払いを実施。




高台寺庭園


高台寺は豊臣秀吉の菩提を弔うために夫人の北政所(ねね,高台院)が1606(慶長11)年に開創された寺。


境内入り口にウマスギゴケを植え込んだ庭が広がっている。


また,小堀遠州作庭による庭園が臥龍池(がりょうち)と偃月池(えんげつち)を中心に広がり,マツとカエデの木立の下にウマスギゴケが地面を覆っている。


方丈前庭の白砂とウマスギゴケの植え込みの色彩のコントラストが美しい






高台寺圓徳院 北庭と南庭


圓徳院は高台寺の塔頭のひとつで,木下家の菩提寺として開かれたもの、豊臣秀吉没後,北政所ねね(高台院)が1605(慶長10)年に伏見城の化粧御殿とその前庭を移築したもの、国名勝指定の北庭は桃山時代の代表的庭園のひとつで,賢庭作で,後に小堀遠州が手を加えた。


池泉回遊式庭園であるが枯山水となっている。


池にはウマスギゴケの大きな群落が広がる。


南庭は徳村宗悦氏作.圓徳院入り口付近はもっぱらコバノチョウチンゴケが生育していて,春には新枝の淡黄緑色が美しく映える。








アクセス


JR京都駅から市バス206系統で19分、東山安井下車、徒歩5分


営業時間 10:00~16:30


休業日 無休(ただし、法務で臨時休業の場合あり)


入場料金 大人600円・中・高校生250円


夜間特別拝観 大人500円 中高生200円




その他料金


高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院共通券900円、抹茶代500円




駐車場(収容台数) 45台(建仁寺駐車場)


駐車料金 1時間まで500円、以降30分ごと250円


駐車場(備考) 霊山観音駐車場も利用可能


住所


京都府京都市東山区高台寺下河原町530


※写真は全て過去のものです。





















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