スミス・コネクション

みなさんお気軽にコメントどうぞ。

Ambassadeu 73’ 5500C

2013年11月15日 | メンテナンス

今回の依頼は73’5500C

症状はクラッチの切れの悪さと回転の悪さを含めたオーバーホール

72年から製造された5500C、ステッカーモデルなので前期になりますね

後期の73年型はコンピュータ文字で5500Cと入りBig【A】と呼ばれるのも

73'5500Cだけだった様な気がします

波型プレートの5000Cの名残があるスカート付きのキャストコントロールノブや

丸型5本爪のスタードラグが特徴かな。

僕は5500Cの中では一番美しいモデルだと思います。

主なオーバーホールの仕方は2500Cの作業と殆ど変わらないので割愛させていただきますが

今回はピニオンギアの所のグリスがベアリングに流れ込んでいるのと

各ギアのクリスが固まりかけていてギアの噛みあわせがイマイチでした

ベアリングや各ギア中心に念入りに掃除をして組み上げました

クラッチの切れもスプールの回転も問題無く復活しました

グリスが固まるのは殆ど使用してない証拠ですね

来シーズンはバンバン使用して上げてくださいね


ミリオネアライト103

2013年11月10日 | メンテナンス
今日の患者さんは玉越さんのスーパーミリオネア
落としてしまいスプールが回らずダイワに修理を依頼したら「修理不可能」と言われた重症らしきリール
様子を見ようとバラしたり
各パーツを確認して見たけど特に異常は無さそうだが組み直してみたら直ってしまった(-.-)
 
ここからは異常個所見付ける判断の一部を紹介
あくまでも僕が判断するときのやり方なので必ず正解とは限りませんが
参考になればと
 
メーカー診断だとギアが逝かれているとの判断ですが
ハンドル側とギア側と別々にスプールを乗せて空転させると特に
ブレや違和感が無い
しかしカップを嵌めると回転が悪くなる・・・・・・...
次の段階はパーミングカップの締め付ける範囲を変えて回して見ま
緩く締めると異常無く回り確り締めこむと回らなくなる
この時点でギアの異状という症状は消える訳で
何故かと言うと
ギアの異状やスプールの変形やフレームの歪みが有る場合はハンド
1回転に付き決まったサイクルで異音が出たりスプール1回転に付き必ず何回かは
同じリズムで異音が出ます(タイヤに小石を挟んで走っている状態と同じ)

しかしランダムに発生する違和感は歪ではなくて何処かのパーツが確りと
固定できていないか遊びが多く出てしまっている場合が多いです
 
今回はおそらくマグネットブレーキ側に問題が有ると思うので明日またマグネット側を
バラシて原因究明をしたいと思います(*^。^*)
 
 

リールOIL

2011年03月06日 | メンテナンス

前回は1500Cをメンテナンスしましたが・・・・・

レベルワインダー周りとベアリングにIOS-1を注し直ししました

結果は、一目両全明らかに違いがわかるくらいの差が出ました。

実際OILはリールの飛びが悪くなった時に注すので、注した後の体感は明らかに回転が

良くなるのは当然(どのオイルを使用しても)

今回はオーバーホールし終わって回転が良くなった処を、更にベアリングを再洗浄して

IOS-01で違いを見てみようと

明らかに良くなる回転に改めてびっくり

小ボトルで1600円は少々高いとは思いますが値段が高くてメンテの面倒なオープンベアリング等に

交換するよりも安いと思います

性能を100%発揮させたいなら面倒でもベアリングを灯油やシンナーに漬け込み老化した

オイルや汚れを浮かせてから少しベアリングを回転させて内部を乾燥させてから

(この時は、シンナーやブレーキパーツクリーナー等の揮発性の高い溶剤を使うと乾燥が速い)

IOSを注してください

メーカーの宣伝みたいになりそうですが、明らかに違いが出る優れものです

さあもう直ぐシーズン到来です

準備を始めましょう


アンバサダーオーバーホール

2011年02月13日 | メンテナンス

それではアンバサダー1500Cのメンテナンスです、5500Cや4500Cはこれよりも

簡単なので参考になればと思います。

先ずは

工具やetc・・・・・基本出的に付属の工具でバラバラに分解できますが・・・・

(ー)ドライバーの大中小・レンチ・オイル・グリス・コンパウンドがあれば大丈夫

バラバラに分解します、パーツ点数が少ないのですがバラシタ順番に組み立てて行くので

バラシタパーツを各部分ごとにまとめて置くと良いと思いますが1500と2500のばらす時の

注意する箇所はここ

見え難いかも知れませんがドライバーの先の黒いストッパー!無理して外すと折れます・・・・

中古を購入する際もここが折れている物も有るので注意して外してください・・・

ドライバー等で軽く押し込みながら外すと良いと思います

ベアリングを超音波洗浄機にかけます

ない場合は灯油やシンナーやガソリン等に漬け込みますが灯油が一番安全かな?

車のブレーキパーツクリーナー等も代用出来ます(火気厳禁ですよ)その他フレームやカップ等も洗浄

ちなみに強い溶剤だとステッカーが剥がれる場合があるので灯油が一番かも

良く乾かしてからベアリングに注油!今回はABU純正OILで

付け過ぎは厳禁一滴垂らす程度で充分ですよ

ここからが僕のこだわりレベルワインダーを磨きます!

ラインガイドも内側を磨きます

キャスト時にレベルワインダーも動くのでここがかなり抵抗になります

もう一箇所ゴクホイールの取り付け部、ここも連動するので研磨しますよルーターで研磨しますがコンパウンドをウエスに付けてひたすら磨くと良いでしょう!明らかに差が出るので必ず研磨します

メインギアシャフトにはオリジナルの調合したオイルを付けます。これはレーシングエンジンオイルをベースに調合してあり先ずオイル飛びは最小限に抑えられます。

ちなみにこのシャフトも研磨すると巻き心地がUPしますよ

そしてメインギアの組み込みです、グリスを少量付けます!

そして各バーツごとに組み上げて・・・

合体させて完成

基本はオイルやグリスを付けすぎない事です!

また画像にはありませんがゴクホールを組み込む時に必ずOILを忘れずに

ここを忘れると『ギャー』と異音と共に一気に飛ばなくなりますよ

以上簡単では有りますが僕が行うオーバーホールの一部を紹介しました・・・

参考になるかな


アンバサダー1000C

2010年12月14日 | メンテナンス

 

82'のアンバサダー1000C 某オークションで古ぼけたジャンク品を購入(^。^;) 中身をバラシましたが特に致命的な欠品や破損も無くラッキーなお買い物(^O^) 一通りバラバラにして超音波洗浄をかけてオイルやグリスを注しながら組み上げ更に磨きをかけて復活(^_^)v しかしコイツはCタイプなのにハンドル側にしかベアリングが無い1ボールベアリングなんです(^_^;) カップ側のブロンズブッシングをルータ&コンパウンドでひたすら研磨(^_^)v

 キャスト時にレベルワインダーは動かないのでこれでも充分飛びますが(^O^) ブロンズブッシングもボールベアリングに変更すると更に飛びます(^_^)v が… ベアリングの内径が1500~2500と同じで外径が4500~と同じなんですね(^_^;) しかしこの1000番や2000番はサイズは1500~2500とあまり変わらずスプール径は4500~と変わらないので巻き癖が付きにくいのとシャフトが太いのが利点(^_^)v 結構がっちりしたリールなんですよ(^O^) 因みにこの辺りの年代からロッドはFUJIのオフセット・グリップが主流になり始め、高さの低い楕円形のリールに移行しはじめて来たのですがこのアンバサダーはあまり受け入れられず短命に終わったリールです


インナーハンドのリペア 追記

2010年10月15日 | メンテナンス
プラインナーハンドファンの皆様こん○○は

以前掲載したウエイトの修復方法に新たな技を付け加えました。
お役に立てれば嬉しいかぎりです


①以前はピンバイスの極細でしたがドリルの刃は1.5㎜がヒートンも使えるのでいい感じです。



②お腹の後ろのネジ穴にも穴を貫通させることにより空気の抜けが出来て接着剤の流し込みがスムーズになります。



③低粘性な瞬間接着剤を100円ショップ等で購入できるスポイトで流し込むと良いです。
その際、スポイトの先をライターなどであぶり、延ばして使います。



リールを直そう(⌒▽⌒)【ラングレー・ダイレクトリール】

2010年07月04日 | メンテナンス

今回はアンバサダーではなくてダイレクトリールの固着ハンドル

ハンドルが固着してしまうと使い物にならなくなってしまいますがとりあえず再生

さあ

ハンドルを外して裏側からハンドルノブをかしめてあるピンの部分をルーター等で削りハンドルとノブを外します

次にノブからピンを抜くのですが、ココが固着してノブが回らないので強引に抜きます。僕はピンよりも少し細めの螺子をノブの裏から打ち込み、ピンを押し出すように抜きました

ノブの内側をルーター等で削り穴を広げます。この時ピンを刺しながらノブがスムーズに回るように調整。

ピンの方の先端も削りハンドルにピンを刺したとき数ミリ飛び出すように削ります

見難いかもしれませんがこんな感じ、この状態でノブを組み込むと先端が出てこないので飛び出した長さより気持ち長めにノブの頭の部分を削り込みピンが少し奥に入るように調整します。

地道ですが少しづつバランスよく削っていき良い塩梅になったら組み込み

ハンドルの裏からハンマーで飛び出したピンをたたいてかしめますあまり強く叩くとノブが回らなくなるので気を付けてください

で傷になったところに同じような色を塗って完成


リールメンテ

2010年05月25日 | メンテナンス
最近、最新モラム(ヘドンストーリーで玉越さんが使用していたやつ)や
73’5000やPROMAXのメンテを頼まれて、ついでにOILの話

基本的には純正OILで組み上げますがIOSも使います(現在在庫切れ)
それとボトルに入った茶色いOILはレーシング・エンジンOILをベースに
調合してあるOIL

これが良いんです
エンジンのオイル上がりはレースでは致命傷になります
しかも高温に強いのとオイル切れしにくい
そうオイル飛びが極めて少ないんです
オープンベアリングやブロンズベアリングなんかには最適です
飛距離UPならIOSをベアリングに使用しますが、耐久性重視に組む場合は
こちらのオイルを使います
純正オイルはその他ベアリング以外に使用しますね

で・・・リールの飛びが悪くなったら先ずベアリングの洗浄をお勧めします。
僕はシンナーに漬け込み油やゴミを浮かせます。よく乾かしてからオイルを
少量。
大量に注入してしまうとスプールとフレームの間にオイルの膜が出来て
飛ばなくなります

巻き心地が悪い場合はメインギア関係の洗浄と共にメインギアを支えるシャフトを
磨きますこれだけで滑らかな巻き心地が復活

更にキャスト時にレベルワインダーが連動するタイプ(オールドリール等)は
ウオームギアカバーやラインガイドの内側等を超微粒子コンパウンドで滑らかに
なるまで研磨します
慣れたら一時間位で作業できますので、
『飛ばないからベアリング交換』をする前に試してみてください
明らかに飛距離が変わります

イメージチェンジ

2010年02月05日 | メンテナンス
手前のリールはアンバサダーのSM1600Cなんですが
ちょっとイメージチェンジしてみました

某オークションで2,500円位で購入したのですがかなり傷だらけ

で一旦バフ掛けをしてアルミ地をピカピカにしたのですが詰まらない・・・・
で色を塗る事にしました
パーツを全部ばらして僕たち塗装業者が使うアルミ素材に密着の良いプライマーを塗り
次に2液性のウレタン塗料のシルバーを塗り
その上にアメリカ製のキャンデーィカラーのブルーを塗りました

がしかしこのままじゃ面白くない・・・・
さらにその上からラバーコートをして見ました

キャンデーィカラーの深い光沢はそのままでしっかりラバーコートが効いてます

傷も着き難いし、それよりもリールを握ったときのフィット感が増しました
滑りにくいし冬場は金属の冷たさが軽減出来るので冬の釣りにも最適です
かなり特殊な塗料を使いましたが中々良い感じで出来ました