本気でいい住まいをかんがえる

岡松利彦アトリエの風景
“こころ”と“からだ”が元気になる、居心地のよい場所をつくる日々の日記

桜新町の設備更新工事 はじまる

2011-05-26 | アトリエ日記
桜新町のマンションの設備更新工事が始まりました。

方南町の時と同じく、マンションライフパートナーのもと意匠・建築分野のの監理業務を行います。

今月の初めから、本格工事に入る前の調査や準備工事が既に行われています。
試験施工は、来月からです。

方南町の時は世帯数45戸でしたが、今回はその倍以上の102戸です。

工事は各設備系統ごとに進められますが、大体一世帯あたり10日間程かかります。

10日間を長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれでしょうが、住んでいる人にとっては住みながらの工事となるのでかなりのストレスだと思います。

系統ごとの工事なので、一世帯でも足並みが揃わないと色々なところに歪が出てきます。
今日から、現場での定例がはじまりましたが、皆さんのストレスが少しでも軽減し、工期通りに完了するよう、施工者側とも連携し進めていきたいと思います。

特殊塗料が活況の兆し

2011-05-20 | アトリエ日記
平成23年5月20日の産経新聞22面に特殊塗料のことが載ってました。

全国住環境改善事業協会は、住宅の外壁のひび割れを効率的に補修し、強度を高める役割をする特殊セラミックスの塗料を本格展開するとの事。

タイルやモルタルなど様々な種類の下地、仕上げにも対応できる。

塗膜厚さは5ミリ程度。
通常のコンクリートに比べると圧縮強度で2~3倍、曲げで4倍以上の強度をを確保できる塗料です。

普段は、高速道路の路面やプールの補給などに使われている材料。

また、今夏の暑さ対策に、省エネ効果の高い遮熱塗料の需用が高まるでしょう。

私の実績としては、6年ほど前に計画した、ニッコク水戸工場の屋根の改修の際に採用しました。
確かに、夏は遮熱塗料のお陰で、室内温度は若干下がったそうですが、あくまで塗料なので断熱性能は無く冬場は寒いようです。。



牛久大仏

2011-05-19 | アトリエ日記
先日の大谷石でできた、地上約26.6メートルの大谷の平和観音に続き、牛久大仏を見てきました。

流石にギネスに登録されているだけの迫力は十分にありました。

地上120メートル、身長100メートル。

遠くからでもこんな感じです。


自由の女神が約40メートルなので、高さはその3倍はあるということです。

これが大仏様の頭のプツプツです。
直径1メートル、重さ一個200キロ、総数480個です。


エレベーターで地上85メートルのところ(胸のところの三本の筋が窓)まで上げれます。
生憎、天気が良すぎて空気が湿っていたため遠くまでは見渡すことができませんでした。


大きなものを見るのはとても楽しいです。


宇都宮の大谷観音と平和観音

2011-05-19 | アトリエ日記
先日、宇都宮に行ってきました。

大谷石の採掘場を見学しようと仕事の合間にいってみましたが、まだ頻繁に続く余震の影響で地下の採掘場跡は休館でした。

近くの大谷観音と平和観音を見学してきました。



この大谷の地は、ほぼ町の全てが大谷石の岩盤で出来ていると言っても過言ではないくらいです。



いたる所に、大谷石の自然の造形美をみることができます。

また、石を切り出した後に残る岩壁は、まさに「図と地」を表現した建築のように見えとても興味深い造形をしていました。





平和観音は、高さ八十八尺(約26.7メートル)あり、大谷石の岩盤に直接彫り込んで作ってあります。






震災調査 水戸と大洗 水戸近代美術館と水戸県立県民センター

2011-05-17 | アトリエ日記
3月11日発生の東日本大震災の震災調査に茨城県の水戸と大洗に行ってきました。

水戸は、2004年にニッコク(水道メーターを扱う会社)の水戸工場の改修に行って以来です。
(JR水戸駅経由は、何度もありますが・・・。)

7年前は、偕楽園の梅祭りの時期から7月頃まで。
この時期は、とても気持ちの良いところです。

調査の合間に車で水戸近代美術館の側を通ったので外観だけですが見てきました。


設計は、吉村順三(吉村順三設計事務所)で1988年に竣工した建物です。






敷地は、千波湖の南側に位置し、道路を挟んで緩い丘の上に湖と少し視線をそらすように正面を向けています。
湖側には、エントランスからロビー脇の大きな開口を建物側面につけて関係性を持たせています。
建物と湖の関係性がとても上手く機能した計画だと思います。


湖側のテラスからは、千波湖を挟んで磯崎新設計の水戸芸術館の水戸タワーが望めます。


湖との間にある緩やかな広々とした丘には、植物で動物を模った植栽がいくつもありとても楽しい雰囲気にしています。
これは、7年前に見たときもあったと思います。




全体の大きさや軒先のシルエットや雨樋の処理、ディテールなどとても勉強になる建物です。






エントランスのガラスには、シンプルにそして控えめに色ガラスのモザイクが使われております。




池です。水が無くても水の動きが想像できます。


美術館脇には、これは美術館とは対照的に正面の軸線を湖側に向けた、茨城県立県民センターがあります。

設計は、芦原義信(芦原建築設計研究所)で1966年竣工です。


正面に低層のシェル構造の屋根を配置し、両脇に四角い塊の建物を配置したとても分かりやすい建物です。


残念ながら、震災の影響で建物に被害が出ており復旧工事中で敷地の中には入れませんでした。


水戸の町も道路の沈下がいたるところに見られ、被害の大きさがうかがい知れます。




石と蛇口

2011-05-12 | アトリエ日記
先日お引越しが修了した下鶴間プロジェクトの現場近くの公園に大きな石に直接蛇口を取り付けたディテールの水場があります。



どうやって水道管を通しているのだろうか???
結構、カッコイイなーと思ってみてました。

ただ裏に回るとこんな感じで納められていて少しがっかりです。



表の力強さに比べたら、裏側の処理の仕方が弱々しく感じます。

私だったら、表の表現を裏にも反映させたり、意識的に素材を変え真鍮やステンレスの金属などを使ってつくっていたと思います。


生誕100年 岡本太郎展

2011-05-10 | アトリエ日記
少しアップが遅くなりました。(もう終わってしまいました・・・)
先日5/2の月曜日に国立近代美術館に『生誕100年 岡本太郎展』を観にいきました。

建物の設計は、1969年に谷口吉郎氏によるものです。



ゴールデンウィークの中日とはいい休日でなかったので朝一番で観にいけば空いているだろうという思惑は見事にはずれ、開館前から100名ほどの人が並んでいました。

また、入り口の脇には岡本太郎作品の記念品が入ったガチャガチャがあり、そこにも開館前から長蛇の列です。





展示は、氏の初期から晩年の作品まで数多く歴史を追って展示されており、とても分かりやすくとても楽しい展覧会でした。

中でも1970年に開催された、「太陽の塔」についてのビデオなどはとても興味深かったです。

当時5歳ですが、大阪万博や岡本太郎はまったく知らなかったと思いますが、しっかりとお絵かきの時には「太陽の塔」を描いていた記憶があります。

田舎では、夏になると飾山笠が各町内で展示(?)されます。
その山笠の脇には、町内会の子どもたちが描いた絵が飾られることが多いのですが、私の町内の山笠の脇にはたくさんの「太陽の塔」の絵があったのを鮮明に覚えています。

岡本太郎の作品は、その様な魅力と力強さをもっていたのだということを今回の展覧会で認識することができました。



下鶴間プロジェクト 竣工検査への道すがら

2011-05-06 | アトリエ日記
下鶴間プロジェクトの竣工が目前に迫ってます。
もうお引っ越しの日程も決まり、後は家の主(あるじ)を待つばかり・・・。

???

昨年4月に確認申請を出し、紆余曲折を経ていよいよ引渡しです。

5月5日急遽、竣工検査を行うことになり、早速現場へ。

田園都市線の中央林間駅で電車を降り、道すがらで見つけたツツジです。



線路際の斜面を真っ赤におおい尽くしていました。

思えば、最初に下鶴間プロジェクトをブログでアップしたのは、昨年の4/6のサクラの時期でした。

これからも、現場に通う道すがらでこんな風景をたくさん見つけて行きたいと思います。