シリーズ"頭の良い子どもに育てる方法"~子どもの頭を悪くする育て方 子供の問題解決力を上げる方法
頭の良い子どもに育てるには、教育環境を整えるなど親の工夫が必要です。でも、はやりの子どもの脳を開発する方法や塾などに目を向ける前に、幼児期からの 子育ての仕方が頭の良し悪しに影響していることを意識してほしいと思います。今回はあえて「子どもの頭を悪くする育て方」をご紹介しましょう。
子どもの頭を悪くする育て方
その一、親が常に指示し、子どもをコントロールする
親が子どもに指示を出して子どもを行動させると、子どもは頭を使わずに過ごすことできます。「次は何をしたい」という意欲が育たず、「お母さん(お父さ ん)の言うとおりにすればいい」と考えるようになります。子どもにとって考えなくてすむのは楽なことであり、親にとっても「言うことをよくきく良い子」で 扱いやすいでしょう。このタイプの子どもは、親が「覚えなさい」と言いつける内容をしっかりと覚えていくので、一見記憶力の良い「頭の良い子」のように思 えます。親の言う通りにすれば良いので、失敗も少ないでしょう。
しかし、本当に頭の良さをつくるもとになるのは「体験」、とくに「失敗体験」です。失敗体験を積むことで、頭の良さに必要な積極性、想像力、創造力、社会 性などが伸びていきます。記憶力の良い子は、たくさん覚えていることで良い成績がとれる小学校4年生ぐらいまでは成績が良くても、思考力や応用力が求めら れる5年生以降は、次第に成績が下がっていくことになります。
その二、よく叱る
子どもが何かをするときに時間がかかったり、失敗したりするたびに親が子どもを叱っていると、子どもは「お母さんやお父さんに叱られないことが良いこと」 という判断基準をもつようになります。そうなると、子どもから「考える」「工夫する」「試してみる」といった、「頭を良くするパターン」が消えてしまいま す。ただただ、叱られないように行動することに、子どもは全力を注ぎます。自分で結果を判断しないで、常に親や周りの大人に判断を求めるようになります。
その三、待たない
子どもの思考回路は大人と異なり、考えをまとめたり、言いたいことを整理したりするのに時間がかかります。子どもにその時間を与えず、すぐに回答を要求す ると、子どもは思考しないで反応するようになります。その状態が続くと、非常に浅い回答しか返せなくなるでしょう。そのクセがついてしまうと、「考える」 「工夫をする」「試す」ことができなくなります。
現代のお母さんたちは、子どもを待てません。「はやく、はやく」が口癖のお母さんが多いのですが、そのような家庭では子どもたちは「待って、待って」が口癖になっています。時間をかけて考えさせることが、思考力を伸ばす唯一の方法なのです。
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