実行までをプランニングして平社員にタスクを渡すのが企業の問題解決のプロセス
課題解決業務を上位に置く
継続的に事業を運営している企業では、業務の進め方が確立している
ものです。多くの業務が定型化、標準化され、業務分掌が明確にされ、
適切な機能組織に委ねられます。
各機能組織はほぼ定型化されたやり方で、受け取ったインプットに
応じて業務を処理し、然るべきアウトプットを出すという訳です。こう
した業務の流れに効率良く対応する組織形態として確立されたのが、
官僚組織とかピラミッド型組織と言われる縦割り組織です。
業務に関わる権限は、縦割り組織の部門長に対して経営トップから委譲
されます。このようにして企業は効果的かつ効率的に事業を運営する
ことができます。
世の中が安定しており、経営環境の変化も緩やかでしたら、こうした
縦割り組織の中で解決できる問題が殆どですし、部門間にわたる問題が
発生しても、これを下部から上司へ上げ、部門長の間で交渉や協議を
積み重ねることによって解決するだけの時間的余裕もあるでしょう。
しかし、今の経営環境は違います。変化が激しいため問題の発生が多い
のです。さらにその問題も定型化された業務の範疇を超えていたり、
一つの部門では解決できなかったりするものが殆どなのです。
今の経営環境の下で発生するこうした問題に素早く対応し、適切な
答を出すことを目的として生まれたのが、プロジェクトチームとか
タスクフォースと呼ばれる部門横断型の組織です。