春烙

寒いなあ…

逃げたい日

2008年05月11日 23時37分19秒 | 二次創作(少年&小説系)


佑希「そういや……もうすぐ母の日というのが近いな
泳地「!!
 始「んっ、そうだな」
千一「トラポンは、その日どうするんだい?」
佑希「トラポン言うなっ。俺は里にでも帰って、母さんの墓参りにでもいくぜ」
 始「育て親には、何かしないのか」
佑希「やるに決まってるだろ。そういうお前らはどうなんだ?」
千一「俺は、母上に何か送るよ」
 始「俺は、茉理ちゃんに何か」
佑希「お前ら。贈り物だけかよっ」
千一「なにそれ。どういう意味?
佑希「手伝いとかはないのかっと言いたいんだ」
千一「あ~、そういうこと。そうだね……何かしようかな」
 始「そうだな」
佑希「なあ、泳地はどうする……」
泳地「あーそうかー―。もうすぐあれなんだな――」←遠目を見て
佑希「おーい。大丈夫か――」
アスカ「ダメだよ。泳地はトラウマに入ってるんだよ」
佑希「あ。泳地のあれって、他のもあったのか?」
アスカ「クリスマスと正月以外はダメなんだよ」
千一「えいちゃんのトラウマって、何?」
佑希「行事という行事がダメなんだ。あいつは」
 始「なぜ、行事が嫌いになるんだ」

翼乃「すべては、あの方のご指示――
佑希「あの方って、誰だよ」
翼乃「すべてはあの方のご指示~~
佑希「話、聞けって(怒)
千一「まあ、まあ」
翼乃「あんまり言うとやばいから、言わない」
アスカ「よくっちって、なんでも知ってるんだね」
 始「その点、怖いがな
翼乃「どういう意味ですか、それ?」
 始「そのまんまだ」
翼乃「ムカッ(怒)」
千一「まあまあ。落ち着いて(微笑)」
泳地「あの年はいやだった―。あの年も嫌だった――
 始「毎年、あんなふうなのか」
翼乃「うん。この前は、俺も反省するよ」
アスカ「あー。壱鬼と話していたやつ?」
翼乃「そうそう……って、何で知ってんだよ
アスカ「泳地と聞いてた~」
泳地「あー。去年はあの二人の所為で……
翼乃「
(イッ!) 泳地兄さん、ごめん!!」
 始「何かしたのか」
翼乃「いやな。壱鬼兄さんと母の日はどうするかっていうので、話してたんだけど」
アスカ「よくっちが話をずらしたよね」
翼乃「こら、アスカ! 至らないことを言わないの!!」
佑希「何言ったんだよ、お前」
翼乃「いやー。母の日に玲花姉ちゃんだけじゃなくて、水奈兄さんにもやってて」
千一「あ~。水奈君って、綺麗だから」
翼乃「綺麗すぎて、女性になってるんだけど
佑希「それは言うなよ」
翼乃「それでさ。物はいいから兄さんがいいって、言ってきたんだよ」
 始「それは納得だな」
翼乃「あんたが言うか?
 始「……たしかに」
アスカ「よくっち~。今年もみずっちに何かやるの~~?」
翼乃「おっと、そうだった。泳地兄さん、早く逃げた方がいいよ」
泳地「どういうことだ」
翼乃「……去年と同じこと
泳地「!!

壱鬼「うらっ!」←ハンマーで叩く
泳地「」←打たれる
佑希「なっ!?」
翼乃「あーあ。だから言ったのに」
アスカ「泳地、しっかり――!」
千一「伸びてるねぇ」
翼乃「壱鬼兄さん。何してるんだよっ」
壱鬼「この前と同じことだ」
翼乃「また、献上するの?
 始「その言葉はどうかと思うが
翼乃「あーあー。今年ものんびりできねえ~」
壱鬼「いや。そうでもないぞ」←ハンマーを構える
アスカ「あぶないっ!」←かばう
 始「!?
千一「なっ!」
佑希「イッ!?」
壱鬼「何するんだ、アスカ!」
翼乃「それはこっちの台詞だよ、壱鬼兄さん」
アスカ「大丈夫?」
 始「あ、ああ。なんとか……」
翼乃「献上二人目って、どういうこと?」
壱鬼「頼まれたんだ」
 終「恨むんなら、余にしろよな。兄貴」
千一「え、余君?」
佑希「どうせ。壱鬼がなんか言ったんだろ」
 終「正解
翼乃「たしかに。季節用の部屋で、壱鬼兄さんは余の前で言っていた」
 終「そっか。お前もいたよな」
佑希「お前、どこにでもいるよな?」
翼乃「フッ。俺はどこにでもいるからな
壱鬼「お前ってさ。敵なのか味方なのか、分からないんだが
翼乃「俺は自由主義者なんで。どちらでもいいんだ」
 始「そんなのでいいのか」
アスカ「よくっち、すごーい!」
佑希「すごくない、すごくないっ

スミレ「リビングの方が騒がしいのですが」
 続「気にしない方がいいですよ」
ジュン「なあ、スミレ。お前は母の日に、何か贈ってるか?」
スミレ「私は毎年、母に音楽を送っています」
 続「それは、すごいですね」
ジュン「いいよな~。俺なんか、トキ姉にいろいろとこき使わされてるんだぜ」
 続「まあ。あの人の場合、分からないことがありますから」
スミレ「続さんは、何かしていますか?」
 続「母親がわりの茉理ちゃんに、いろいろとですけど」
ジュン「と言いつつ。最近、誰かからカーネーションを貰っているとか」
スミレ「そうなのですか?」
 続「ええ。机の上にポツンッと置いてあったんですよ」
スミレ「は、はあ~」
ジュン「(誰か知ってるのか。嬉しそうに言ってさ)」
 続「どうかしましたか?」
ジュン「いいや。べつに」


 母の日でしたー。



コメントを投稿