昭和ビューティ(女優で見る日本映画)

昭和の女優を取り上げるblogです。女優を見るという視点の日本映画紹介blogでもあります。

香川京子 さん(2回目)

2010年05月16日 22時26分37秒 | 昭和ビューティ
登場人物と物語を簡単に整理すると、金物店の店主だが、怠け者で甲斐性なしの庄造(森繁久彌)。店はしっかり者の嫁、品子(山田五十鈴)が切り盛りしているが、姑(浪速千栄子)との折り合いが悪く、跡継ぎにも恵まれないため、家を出ることになる。その後すぐ、姑の親戚筋で、金持ちの不良娘、福子(香川京子)が登場。福子の親は、「嫁がせて、落ち着かせたい」、姑は「持参金がほしい」。両者の利害が一致して、福子は庄造の後妻になることになる。先妻の品子は、仲人から真相を聞かされて怒り心頭。「もう一度、あの家に戻ってやる」と誓い、作戦を練る。品子は、福子に「庄造はんは、猫が一番のお人や」と吹き込む。自分の思うとおりにならないと気がすまないわがまま娘の福子は、庄造に対して「私よりも猫が大事か」と迫る。困った庄造だが、福子のあまりの剣幕に、リリーを品子に引き取ってもらうことにする。「リリー恋しさに、庄造は自分のところに帰ってくる」という作戦がまんまと成功した品子だが・・・
















「猫と庄造と二人のをんな」制作:東宝、公開:1956年。

「私よりも猫が大事か」と迫られる庄造。ねこ(リリー)がかわいいです。


香川京子 さん(1回目)

2010年05月04日 04時30分56秒 | 昭和ビューティ
芦屋近くの金物店を舞台に森繁久彌演じる猫好き男、庄造と愛猫リリーをめぐる先妻と後妻の葛藤を描いたのが、「猫と庄造と二人のをんな」です。原作は、谷崎潤一郎。香川京子さんは、後妻役で、ハスッパな不良役を演じています。黒澤明監督「天国と地獄」などでの落ち着いた役柄しか知らなかったので、最初は違和感がありましたが、生き生きと演じていて、しっかり役になりきっています。全編通して、終始、下着か水着で演じており、表情も豊かで、キャプチャーしていたら、かなりの枚数になってしまったので、2回に分けて、アップすることにしました。
















「猫と庄造と二人のをんな」制作:東宝、公開:1956年。

当blogの運営人は、大のねこ好きなので、庄造の気持ちはすごくよくわかります。