昭和ビューティ(女優で見る日本映画)

昭和の女優を取り上げるblogです。女優を見るという視点の日本映画紹介blogでもあります。

稲野和子 さん

2010年03月06日 19時38分52秒 | 昭和ビューティ
いよいよ真打ち登場です。「砂の上の植物群」からご紹介するラストの昭和ビューティは、主役の稲野和子さんです。「妖艶」という言葉がぴったりはまる表情です。この作品、映倫からかなり目をつけられたらしく、中平康監督の長女で作家の中平まみ著 「ブラックシープ 映画監督『中平康』伝」(ワイズ出版)によれば、「稲野和子のうますぎる表情がいけない」(当時の映倫関係者)んだとか。













「砂の上の植物群」制作:日活、公開:1964年。

脚色は、池田一朗、加藤彰、中平康の3名。原作も読みましたが、見事に映像化に成功しています。脚色の力に敬意を表したいと思います。

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1 コメント

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今日この映画見ました (Unknown)
2011-09-25 23:34:19
今日シネマヴェーラ渋谷でこの作品見ました。津上京子役の稲野さんがとても印象に残り、検索していたらこのブログにたどり着きました。他の女優人も紹介されており映像がまたよみがえってきました。うますぎる演技で映倫にひっかかるなんてある意味いい時代だったんだなあと思います。私がもっとも心に焼き付いたのは伊木が京子の住まいと訪ねていき、布団から直接的な表情を浮かべる京子を食事に誘い、少し拍子抜けしたような表情がどきりとしました。ちなみ稲野和子さんは鈴木京香と坂本冬美と藤あや子のすべての要素を一人で持っている妖しさがありますね。また、別の作品も見てみたいと思います。つまらないコメントですいませんでした。
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