こんばんは
窪塚並みに腸活していたら
花粉症というものを完全克服した模様
キムチは韓国流が効くとわかった(日本の方は発酵させてないらしい)
周りを見渡せば、花粉症やら風邪やら100日咳やら
ふと気づけば、ここ数年、
コロナ渦からも考えて体調不良というものを味わっていない
「風邪って懐かしいよね」「バファリンはおろか、体温計っていらないよね」
昔のヤンチャ話をするようにドラムのトニーと懐かしがっている
歳も歳だし俺は健康気を使ってる方だけど、トニーの普段は
年中寝不足、ジャンクフードに大量飲酒、喫煙、ギャンブル…
万全の体調を保ちながら、以下ライブスケジュールです
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●5月26日(月)新宿レッドクロス
「ヘビー・メタ・リリック」
川崎テツシ(Vo.gu.)×ナカタダイ(Gu)
クオーツ星
のっぺら
ヨ幽区
開場18:30/開演19:00
前売¥3000/当日¥3500(+D)
チケット予約は
●5/29(木)代々木Labo
「マロンブランド2025」
クオーツ星
ザ☆シンプルズ
The VALENCIA
カトウマサタカANDダイアトニックス
529411
人間のすべて
開場17:30/開演18:00
前売2,500円
当日3,000円(別途ドリンク代600円)
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●5月31日(土)池袋Adm
池袋adm ✖️ inari presents
「新池袋(序)」
inari
イクラノドン
メメ
T.O.C.A
クオーツ星
Roti Art
開場18:00/開演18:30
前売¥2,400+1D/当日¥2,900+1D
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●6月6日(金)柏PALOOZA
サナダヒデト presents 「カルナバル in KASHIWA」
サナダヒデト
フラチナリズム
村上達郎バンド
クオーツ星
開場18:30 開演19:00
前売¥3,500 当日¥4,000 +D
予約はこちら
⚫︎6月7日(土)茨城県土浦LEO’S LIVE BAR
ネモトリョウタ&サイレンジリキロウpresents
「STAGE OF THE GROUND」
(出演)
小豆原一朗(クオーツ星)
片貝俊幸(スーパーアイラブユー)
上田大輔
ヨコタヒロユキ
ネモトリョウタ
サイレンジリキロウ
開場17:30/開演18:00
チケット代¥3,000(1ドリンク付き)
予約アドレス
leos.livebar@gmail.com
●6月13日(金)埼玉熊谷モルタルレコード
蜂鳥あみ太=4号 +大須賀聡(gt)
小豆原一朗(クオーツ星)
ラジカセ狂気
開場19時/開演19時半
チケット料金:3500円+1d
問い合わせ/チケット予約 アドレス/ モルタルレコードmortarrecord@jcom.zaq.ne.jp
●6/21(土)静岡県静岡市葵区黒金町高架下
「第二回高架下音楽祭THE FINAL」
スギタヒロキ
アドバルーン
クオーツ星
Ritomo
リトルキヨシ
ステエションズ
そのひぐらし
ノグチサトシ
淡々花拍子
FOUJITA
misato&shin
ふるかわののこ
開場13:30/開演14:00
入場無料(投げ銭)
●7月11日(金)西荻窪ARTRION
「メイド・フォー・ユーVOL.3」
開場18:30/開演19:30
前売3000円
プレミアム配信2000円
来場取り置き、またはお題はこちらまで
toumeinotuki@yahoo.co.jp
●7月19日(土)甲府naked music cafe&bar
<出演>
プピリットパロ
クオーツ星
助っ人集団☆ジャイアンツ
他
開場17:00/開演17:30
前売¥3000+1D
eプラス一次:4/1(火)20:00 ~4/6(日)23:59
二次:4/11(金)20:00 ~4/20(日)23:59
一般:4/26(土)10:00
●8月2日(土)豪徳寺Leafroom
「真夏ノ夜ノ2マンライブ」
迫水秀樹with堀田壮一郎
クオーツ星
開場18:30/開演19:00
3,000円(+2drink)
ご予約はこちら
toumeinotuki@yahoo.co.jp
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ついにあの日のことを綴る時がきた
あの伝説の夜を…!
日に日に記憶から遠のいているあの日
だからこそ綴れる
あれが起きたのは
コロナ禍、初期
しかもその日は
初の緊急事態宣言発表の夜
あの頃は「このままだと42万人死ぬ」西浦博氏(北海道大学教授)とか「26〜27℃のぬるま湯でウイルスが死滅」とか色んなデマが平気でメディアに流れていた
マスク買い占めとかもあったし、飲食店がつぶれてったし、ZOOMやUBERが流行り出した
ライブハウス界隈も出演キャンセルやイベント中止や閉店が当たり前のように毎日飛び交っていた
お客さんも体調不良、職場、家族の関係で来れない人が相次いだ
僕はといえば、普通の風邪予防くらいのことしていたら、幸い一度もコロナに罹らなかった
警戒するべきは警戒して、変に怖がりすぎるのも違うと思い、
とりあえず健康でいるうちは歌い続けようと思っていた
あの日は4月6日
新宿にある「ロックンロール以外は全部嘘」で弾き語り
4組くらいで決まっていたイベントだったが、3日前に1組キャンセル、また1組キャンセルが出る
元々地方からの遠征組が多い日だったのでしょうがないとは思いつつも、
最終的に出演者は僕だけになった
前日に店主のタクミさんから連絡が来て、
「5人限定ワンマンライブ」という趣旨でワンマンを決行することに
(お店からしたら全然売上にならないんだろうけど…)
ありがたいことに予約を頂き、当日を迎えることに
道中で黄色いパンティーが落ちていたのをとてもよく覚えている
そして当日の午後7時、新宿へ行く道中
安倍首相による初の緊急事態宣言
ただでさえ重かった世の中の空気が一気に重くなった気がする
「すみません…」
「やっぱり今日は…」
「当日に申し訳ないです…」
次々と飛びこむキャンセルメール
ロク嘘に到着し、店主のタクミさんが開口一番
「今日、誰か来んの?」
「あの…1人だけ」
「まじか、普通にまめと飲んで帰ろうと思ってたわ」
「安谷武幾三だけ来ます」
「来んじゃねえよ!!!」
安谷武幾三(あだむいくぞう)
彼は、現在いる僕のお客さんの中で最も付き合いの長い人
最近では来る回数も減ったが、節目の日には大体来てくれている
クオーツ星「アダムと僕」MVにも出演している
僕がまだ歌い始めて1年くらいの時にちらほら池袋Admで見るようになり、
ちらほら、どころか毎日Admにいることに気づき、
AdmどころかmarbleかJAM、はたまた地方の遠征先にもいた
いつの間にか僕のライブに毎回来るようになり
いつの間にか安谷武幾三(あだむいくぞう)と名乗るようになっきた
彼とは親子ほどの年齢差もあるし、好きな音楽のジャンルも全く違うし(彼はメタルが好き)
育ってきた環境も違うから好き嫌いは否めない、はずなのに、
何故か僕のライブを熱心におっかけてくれた
彼はいつもいつの間にかライブに来て、見終わったら感想も言わず帰っていた
あっちからはサインもねだらないし、プライベートなことも一切詮索してこない
つまり演者とお客さんの垣根を絶対に超えないハードボイルドスタイルなのだ
この人、ストロングマンと書いて
強人である(間違っても狂ってる方じゃない)
現在はなんだかんだつき合い長すぎたし、カープファンだし、共通の知人もできたり、
プライベートのこともわりと知ってしまったが、彼がなんの仕事してるとか知らないし、別に知らなくても良い
長年やっていると付き合いでライブ見るとかそういうことに陥ってしまいがちだけど、
非常に健全な関係をおよそ15年近く続けているわけだ
そういうお客さんが1人でもいるというのは、
やってる身として「お前はミュージシャンだ」と態度で伝えてくれているようで非常に活動の支えになる
でも、
こういう日は来るな!!!!
そんなわけで
地獄のマンツーマンワンマンが開催された
昔、客がゼロのライブは経験したことある。
それでも対バンがいた。少なくともフロアーに5,6人くらいはいた
しかし、この日はワンマン
フロアーには俺と幾三だけ
「やるからにはちゃんとやるぞ」
タクミさんとその意思を共有してリハーサルをする
しかしリハーサル中
「これにあと1人増えるだけなんだよな」
という思いはぬぐえない
幾三はどんな顔で聞くのかな
幾三は何を求めてるのかな
幾三はそもそも来れるのかな
っていうか、
キャンセルしてくれないかな
普通に飲んで帰りたい気持ちが増してきた頃
ガチャッ
オープン時刻きっかりに幾三が入ってきた
タクミさんは爆笑している
いつも通りにビールを頼み、一番奥のソファーに座る
ロク嘘は楽屋がないので俺もフロアーで立っている
のっけから脳みそがおかしくなりそうだ
このオープンからスタートまでの時間はなんなんだ
俺はライブ前に酒を飲まないのでただ立っていた
幾三は深々と座り、ビールをのんでいる
タクミさんはドリンクを作り終えたので暇している
もう、なんなら今すぐはじめてとっとと終わらせたい
開演までの30分を待つ…
そして、時が来た
1部と2部にわけて、合計2時間はやろうという説明をする
説明している最中にタクミさんは爆笑していた
ワンマンライブという概念自体がおかしなもののように思えてくる
昔、誰かに言われた
「客が1人でもいたらやる意味がある」
この人はワンマンでも同じ言葉を放ったのだろうか
とにかく、幾三のことは見ずに、奥にあるビートルズのレコードだけを見つめて歌った
最初は「こんなのリハーサルと変わらない」と思っていたが、
目の前にいるのは15年近く俺のライブを観てきた客
良い時も悪い時も観てきた
ソールドアウトもガラガラのライブも
カウントダウンジャパンという大舞台も
バンドの活動休止ライブも一人になってからも
観続けてきた
こいつの前で
ダサいライブは出来ない
気持ち、折れるな
よく分からないが、熱い気持ちにもなってきた
10曲ほどで1部が終わり、
形だけの休憩をフロアーで過ごし
2部も同じよう10曲駆け抜けた
セットリストが全て終了し
幾三がアンコールの手拍子をする
タクミさんが爆笑している
一旦はける仕草をして、またマイクの前に立って
「ありがとう」と言う
タクミさんが爆笑している
この日、幾三に初めてステージから話しかける
「何か聴きたい曲ありますか」
10秒ほどの沈黙のあと
「いや、別に…」
目を伏せてちょっと笑う幾三
この期に及んで、
照れてんじゃねーーー!!!!
ドラゴンボールごっこしてて、かめはめ波したら
フリーザ役だと思った奴に「何してんの?」と言われた気分だ
急にこっちも恥ずかしくなってきた
何もリクエストしない幾三へ向けて
彼が昔から好きだった「ペラペラの男の子」を演奏した
ガチホモみたいだ
チョイス、ミスった
その後は3人でのむ
「不思議なワンマンだった」
「めちゃくちゃ面白かったけど、今は絶対ネタに出来ない」
「にしても…明日からどうしよ」
保障なんてどこまでされるか分からない、
みんな何かしらの方法で生きのびなければ…
ロク嘘の通販サイトで早速シャンパンが購入され、タクミさんが喜んでた
人っ子ひとりいなく、ウーバーイーツのバイクだけが走っていたあの日の新宿は
パチンコの看板も相まって北斗の拳の世界みたいだった
あれから5年
コロナ渦を懐かしくさえ思うくらいになった
日常だった当日のイベント中止、出演キャンセル、声出し禁止なんてものはほぼなくなった
狙ってももう出来ないだろうし、
もう二度と味わいたくないような
地獄のマンツーマンワンマンの話でした
あの日の幾三目線