【雑記】大惨事スーパーロボッ倒態転？

ふと思うところあって意図的にスプリガンＸを引き倒してみました。全高28.5cmのレジンの塊は転倒すると想像以上にものすごい音がします。
最初にお断りしておきますが、こうしてわざわざ転倒や落下をさせることはあまりお勧めできることではありません。
一応スプリガンＸはある程度の強度を考えて設計してあるため、自然な転倒程度では深刻な破損を起こすことはありません(端っこが欠けたり、層剥離が起こることはあるかもしれませんが…)。が、そこはそれ、意味のない衝撃や加圧は出来れば避けていただきたいと考えます。

…で、今回わざと転倒させた目的やその結果は…まぁ特に語るべきことではないのでここでは割愛するとして、目に留まったのはその様。コックピットからパイロットが飛び出して顔面直撃、大惨事になっちゃってます。設計ミスでシートベルト付け忘れました…というボケは置いといて、実はシートの５㎜ジョイントへの接続を甘くして着座させていたのが原因なのですけどね。

昔のロボットアニメ…と、言いますか「マ●ンガーＺ」では劇中でこんな風に転倒した拍子にパイロットがキャノピーに激突したり、ハッチから外に放り出されたり…なんてシーンが頻繁に出ておりました。これが現実ならまずパイロットは即死です。
私個人は創作の現場において「荒唐無稽」は必ずしも唾棄すべき事柄ではないと考えていますが、その荒唐無稽を成立させるためにちゃんと考証すべき部分は考証すべきと考えております。
逆に、考証上可能な荒唐無稽であれば多少道理を引っ込めても残して然るべき、とも考えるのです。
人間だったら即死確実なロボット転倒時のこうした演出も、並大抵の衝撃では傷を受けないと設定されているミゼットがパイロットの場合は、案外成立しても良い「荒唐無稽」な演出なのでは…？などと考えてしまった次第なのです。

…まぁ、そうは言っても、仕様としてシートにジョイントが付いているんだからちゃんと安全基準は守ろうよ…とは思います。












余談：強い力や特別な権利を手にするとそれを使わずにはおれない…というのは度し難い人間の性ではあります。そのこと自体を劣っているとか、歪んでいるとか、私は考えません。私だって木刀やナイフを持ってみたらつい一人で素振りしてみたりなんかしちゃいますので。
しかしながらそれを実際に使うこと、とりわけ他者を傷つけることに使用することとは話が違います。例えそこに如何なる理由があろうとも、人を傷つける行為は「罪」以外の何ものでもなく、当然「罰」を受けるべき事なのですから。加えてそれを正当化する如何なる理屈もまた許されるべきではありません。
理屈はともかく、「力を持ってして、なお用いないこと」…そしてそれをちゃんと自己の心理の中で律すること。「モラル」であるとか「マナー」であるとか言われますが、ちゃんと意識と覚悟を持ってそれを行うことをあるいは「英知」というのではないか…と、何だか急に考えてしまった本日でした。

一見関係なさげなこの余談、敢えてこの記事で記しているのも意味があったりします。「スプリガンライダー」の心得…かな？