SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【ミキシングビル道】ランスを作る

2008-08-18 01:31:36 | Mixing-build
フィギュアのカスタマイズの中で特に武装を考える場合、その多くは既存のアニメや特撮、その他キャラクターものの玩具から流用する方が大半を占めることでしょう。
もちろん、そのこと自体は決して何が悪いというわけではなく、むしろ私は「自分なりの楽しみ方」をする上で推奨したいと考えております。…が、ある程度そうしたカスタマイズを嗜んだ方々にとっては、今度はその「借り物感」に我慢が出来なくなり、オリジナルを欲するようになるのではないでしょうか?

…ですが、「工作」はともかく面倒です。特に同じ装備を何個も何個も量産するとなると、作業を何度も反復する煩わしさが伴います。実は同じ部品を量産するのはシリコーンやレジンを用いた「複製」を行う方が楽なのですが、それもまたある程度の熟練と投資が必要となるのでなかなかその「壁」を越えようとする方は(比較論で)少ないようです。…もっと多くの人がそこまで挑戦して下さるようになるとこのジャンルの業界がより活気づくのですけどね…。

今回はそんな訳で極力「手軽」に、そして「安価」で工作できる手持ち武器を製作したいと考えます。

使用した素材はこちら↓

押しピンの針をペンチで引っこ抜いたものと、ゴルフに使われるティー。双方100円均一の店や大型激安ショップでまとめて売ってますので一本辺りの単価は10円に満たないと思います。
なおゴルフのティーは多くの場合ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)が使われている場合が多いので、素材の使い勝手を考え今回は木製のティー(多分少し高め)を使用しました。


工作作業自体は工程を見せるほどでもないので文面で解説して一気に完成段階まで進みます。

1…3㎜プラ棒の末端に5㎜プラパイプ(内径3㎜)を取り付け武器の「柄」を製作します。この際両端に内側の3㎜プラ棒を2~3㎜露出させて前述の素材を取り付ける際の「ダボ」代わりにします。
2…ティーと押しピンにピンバイスで3㎜の穴を開け、1で製作した柄を接着。接着剤は手っ取り早く瞬間強力接着剤を使うと材質を気にしなくて済みます。曲がって接着してしまわないように注意しましょう。

作業はこれだけ。工程が少ないので同じ部品を一気に大量に作ってしまえば量産が楽になります。


後は銀色に塗装すればミゼットサイズのランスが完成!
このサイズであれば案外ディティールは気になりませんが、更にグレードを上げたい方はデコレーションや塗装の塗り分けなど施してみるのも良いでしょう。

(今回の作業時間:1時間半…工作30分・塗装1時間)

作業時間は今回1本製作するのに要した時間ですが、複数生産する際に要される時間が「×数量」とは限りません。
その気になればのんびり作業していても1日で10本、20本は製作することも可能であると思います。












余談:揃いの武器は自分のチームの統率性だけでなくその中で引き立つ「エース」の特別性をも演出します。
そうした逆説的に「特殊」の格好良さを演出する要因として、かつてはごく普通にメディア・玩具の世界に存在していた「量産の美」が見直されるきっかけになれば…というのが今回の裏テーマだったりします。
ましてやこのサイズのアクションフィギュアの利点は「数揃えられる」点にもありますからね(≠コンプリート思想)。

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