SWITCH!

ちょっと気になるNEWSな話 since 2010

すべらない読書 #3「涙のシャンプー」

2011年06月30日 | 日記
 このような本がなぜ、今まで存在しなかったのでしょうか?

 2009年に出版されて話題となった本書は、国内の美容院で働いているスタッフに仕事の誇りを感じてもらうために作られたもので、「美容室」を舞台にした感動的で“泣ける”エピソードが収録されています。全国の美容師から応募された約300の投稿の中から15編を厳選。動画投稿サイト「YouTube」やmixiで紹介すると、感動の声が全国から続々と寄せられ、書籍化されました。

 美容師さんが体験した話はどれも心にジ~ンと響くもので、彼らがお客さんからもらった「一言」には、私も生きる喜びや勇気をもらうことができます。この本を読んで、接客業である「美容師」は、ただ単にお客さんの髪をカットするだけでなく、ハサミ1つで人の心や人生をも明るくすることができるすばらしい職業であることが分かりました。

〈本の内容〉
  第1章 あのとき、私を変えたあのひと言
  第2章 私を成長させてくれたあの瞬間
  第3章 人の人生に寄り添って
  第4章 美容師という仕事を生きる

 それぞれのエピソードは比較的短いので、どんどん読み進めることができます。
 心が繊細な方や涙腺のゆるい方は ハンカチorティッシュの携帯を忘れずに……

レディー・ガガが詐欺?!…真相は???

2011年06月29日 | 日記
 奇抜なファッショント型破りの言動で世界中で注目されている人気の米国ポップ歌手 レディー・ガガさん(25)が東日本大震災の被災者支援に向けて企画したチャリティーリストバンドをめぐり、ミシガン州の団体が「当初の呼び掛けに反して収益全額が被災者に渡っていない」として、ガガさんらを相手に連邦裁判所に集団訴訟を起こしました。

 この団体は24日に提訴し、5ドルで販売されたリストバンドについて、ガガさんと販売などを担当する企業が送料を過剰に請求し、「寄付金の合計額を作為的に膨らませている」と主張しています。団体の弁護士は「われわれはレディー・ガガの慈善活動を称賛しているが、すべての収益が被災者に送られるとの呼び掛けが真実であるかを確かめたい」とし、訴訟の目的がすべての不正を明らかにして、収益の全額を被災者に届けることにあると述べました。
 
 それに対してガガさんは代理人を通じて、現在報じられているチャリティー・リストバンドの販売に関する詐欺の疑いを否定し、原告らの訴えに対して「見当違い」で「何のメリットもない」と反論。今後も自身の基金を通じて、今後も震災の被災者の支援を続けるとしています。

 親日家と知られるガガさんは先日も来日したばかり、東日本大震災発生後は米国歌手として真っ先にチャリティー運動を始めました。チャリティーのCDアルバム「SONGS for JAPAN」にも参加しています。そんな彼女が詐欺行為をするとは考えられませんね。。。

 果たして、真相はいかに???

“スーパークールビズ” 海外で賛否両論

2011年06月28日 | 日記
 節電に伴う暑さ対策として環境省が提案した「スーパークールビズ」が海外でちょっとした話題になっています。環境省は今年、職場でのハーフパンツやジーンズ、アロハシャツなどの着用を認めていますが、海外では「仕事に着るには崩しすぎ」「いや軽装で節電するという試みが画期的」と賛否は割れているようです。
 
 米国の公共ラジオNPRは今月初め、「日本で服装革命が起こるかもしれない」と報じました。アロハシャツ姿の環境省職員らを取り上げ、「日本でこんなにカジュアルな服装での出勤が認められたことはない」「原発事故を受けた節電策として、行楽地のような服装が奨励されている」と紹介。派手な花柄シャツを記者が東京都心で市民に見せて「仕事に着る勇気はありますか?」と尋ねて回りました。
 
 インド紙ヒンドゥスタン・タイムズは「Tシャツや短パンを日本の公務員が着るなんて」と驚きの筆致。「炎暑のインドにこそ短パン出勤を導入してほしい」とうらやむ声を紹介しています。
 
 一方、英国のBBCラジオは懐疑的で、「堅めの服装が主流の日本でこの格好は冒険。何ごとも上司しだいの職場文化の国なので、普及するかどうか微妙」と論評。米紙ウォールストリート・ジャーナルも、「極端すぎるカジュアル路線には抵抗がある」「旗振り役の環境省職員以外はだれも着ない」といった官僚たちの冷めた声を集めました。
 
 国内でも、軽装すぎるサラリーマンらの姿に対して「不快だ」「節度を保ってほしい」などという意見も聞かれます。特に年配の方々には抵抗感を持つ人は多いことでしょう。私もド派手な花柄のアロハシャツを着て出勤する環境省の職員をテレビで見て、「うーん。何かが違う。。。」と思いました。小さな会社ならともかく、自治体職員がハーフパンツで公務をしている姿にも違和感を持ちました。

 別に、アロハシャツやハーフパンツが駄目だということはありません。これは、ファッションセンスの問題です。これまで職場で堅苦しい格好をしてきた日本人に対して、急に軽装を認めるといっても、どうしてよいのか分からないのも無理はないでしょう。国内メディアには、「着こなし術」を紹介し、誰が見てもかっこいい(クール)と思えるような軽装を広めてほしいものです。

村上春樹さんが“サイン本”提供

2011年06月27日 | 日記
 学生時代、村上春樹さんの本に傾倒していた私は、文庫本を中心に村上さんの作品をよく読んでいました。そしてある時、某ガス会社の月刊誌に村上さんの代表作「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の愛蔵版(新潮社)のサイン本がもらえるクロスワードパズルが掲載されているのを偶然見つけ、さっそく応募してみました。サイン本の当選者は3人。村上さんは人気作家なので、応募者数が多いと見込んでいた私は当選は難しいだろうとあまり期待していなかったのですが、なんと数週間後、自宅に村上さん直筆のサイン本が送られてきたのです!!

 このたび、村上さんが10年ぶりにエッセイ集「おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2」(マガジンハウス刊)の発売することになり、約100冊にサインすることになったというニュースを新聞で知りました。紀伊國屋書店新宿本店では7月7日午前10時から先着200名に整理券を配布し、同書の購入者にその場で抽選をしてもらい、当選者はサイン本(50冊分)と交換することができます。

 エッセイ集は同社発行の人気女性誌「anan(アンアン)」の連載をまとめたもの。同書の中で村上さんは、著書へのサインは知人に贈呈する際もしないし、日本ではサイン会も開かないと書き、「もらった方も心理的負担が少なく、後日処分もしやすい」「(サイン会には)必ず業者の人たちがやって来る」と、サインを好まない理由を説明しています。

 そうすると、私が持っているサイン本は実に貴重なものだといえます。私は贈られたサイン本を当初大切に保管していたのですが、村上さんの偉大さを認知していない母が私の留守中に日が当たる本箱に立てなおし、気づいた時はほとんど中身が日焼けしていました! それに気づいた私はあわてて引き出しの奥に保管したのですが、あとの祭り。今となっても、苦い思い出です。。。

平泉の遺跡 世界文化遺産に登録

2011年06月26日 | 日記
 パリで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は現地時間の25日、諮問機関が世界遺産への登録を勧告していた「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)について、世界文化遺産への登録を決定しました。「浄土思想」との関連があり、仏教と日本の自然崇拝が融合し、日本独自の庭園である点などが評価されたようです。日本が推薦した遺跡で世界文化遺産に登録されたのは2007年の「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県)以来で、12件目。自然遺産を含めると、24日の小笠原諸島(東京都)に次いで16件目となります。

 「平泉」の遺跡は、国宝で金色堂がある中尊寺など寺院や寺院跡地、庭園などで5遺跡で構成。寺院はいずれも12世紀に東北地方で4代にわたり栄華を誇った奥州藤原一族が造営に関わったとされています。

 政府は前回、9つの遺跡を文化的景観として推薦していたものの、諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)は08年、浄土思想の観点から資産の範囲について再検討が必要として「登録延期」を勧告しました。それを受けて、政府は6遺跡で構成し直して再推薦。イコモスは先月、藤原氏の住居で政務の場でもあった柳之御所遺跡をのぞいて「仏国土を表す資産として、顕著な普遍的価値」を認め、ユネスコに世界遺産リストへ記載するよう勧告していました。 

 平泉では町全体で文化遺産登録へのPR活動を続けており、今朝のTVニュースでは喜びに沸く人々の姿が映し出されていました。東日本大地震の被災地・岩手県の人々にとって、平泉の登録は悲願だったのです。

 先月は、筑豊の炭鉱を記録した炭鉱画家・山本作兵衛の絵や日記がユネスコの世界記憶遺産に登録されたばかり。日本の歴史的資料や文化的景観が世界に認められることは、日本人として嬉しく、誇りに思いますね!

 「平泉の文化遺産」は、今夜6時からTBS系列で放送される「THE世界遺産」でたっぷり紹介されます。。。

沖縄「慰霊の日」 基地負担はいつまで続くのか?

2011年06月24日 | 日記
 沖縄は23日、戦没者を悼む「慰霊の日」を迎えました。66年前、太平洋戦争末期の沖縄戦で奪われた20万を超す命。激戦地の沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)にある平和祈念公園では、沖縄全戦没者追悼式が行われました。

 今年が2回目の出席となった菅首相は、あいさつで「東日本大震災と原発事故という未曽有の困難のなかで慰霊の日を迎えることに特別な感慨を覚える。二度と悲惨な戦争を経験してはならない。いまなお沖縄には米軍基地が集中しており、慚愧(ざんき)に堪えない。今後、沖縄の負担軽減と危険性除去への取り組みに最大限努力する」と語りました。

 仲井真知事は平和宣言で「依然として強いられている過重な(米軍)基地負担の大幅軽減、危険な普天間飛行場の一日も早い県外への移設、日米地位協定を抜本的に見直すことを日米両政府に強く訴えていく」と述べ、普天間飛行場の県内移設を目指す政府との違いを強調しました。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、北沢俊美防衛相は13日、県内移設を推進し、日米安全保障協議委員会(2プラス2)で代替施設の形状を滑走路2本のV字形と決める方針を沖縄側に正式伝達しました。しかし、沖縄側は猛反発、米議会でも「非現実的」と異論が出ており、混迷は深まる一方。二重の“ハードル”を前に、事態打開は当面絶望的な状況になっています。

 普天間飛行場の辺野古移設計画は自民党政権時代に決定し、日米で合意しました。民主党政権が発足し、鳩山由紀夫前首相が「最低でも県外」と約束したが、具体的な対案を示すことができず、「やっぱり辺野古に」と回帰してしまいました。前首相に振り回された沖縄県民にとって、民主党政権への不信は強まる一方です。

 戦後66年がたった今も、沖縄には多くの米軍基地があるという現実。さらに最近、米軍普天間飛行場に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが新たに配備されるとのニュースも報じられました。日米政府はどれだけ沖縄に「危険」と「苦痛」を押しつければ気が済むのでしょうか?

 「私たちが忘れない限り 平和は続くだろう だからこそ 忘れてはいけない この地には たくさんの笑顔が たくさんの夢が 眠っていることを」

 沖縄全戦没者追悼式で中学2年の女子生徒が朗読した自作の詩「幸せの一枚」のフレーズには、沖縄戦の悲劇を繰り返させない」「真の平和を取り戻したい」という沖縄県民たちの思いが込められています。

暑い夏を快適に…「ステテコ」大人気の理由

2011年06月23日 | 日記
 いよいよ、恐れていた「暑い夏」がやってきた……。

 昼の時間が一年で最も長い夏至の22日、東日本を中心に梅雨の晴れ間が広がりました。群馬県館林市で6月の観測史上タイの気温36・5度を記録するなど、関東・東海の5県13地点で今年初めて35度以上の「猛暑日」に。東北の震災被災地や九州の7県85地点でも最高気温が30度以上の「真夏日」になりました。鹿児島地方気象台は、鹿児島県・奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表。九州では宮崎市で33・6度、大分県日田市で32・7度を記録。九州7県の観測点123地点のうち88地点で今年の最高気温を記録し、福岡も30度を超え、蒸し暑い一日でした。
 
 今年は天候不順のためにいつまでも気温が上がらず、九州北部では今月半ばを過ぎても肌寒い日が続いていましたが、今週の半ばから一気に蒸し暑くなりました。この寒暖差の影響で風邪をひいている人も少なくないようです。

 電力不足による省エネを推進するスーパークールビズが広まっている中で、「ステテコ」が若い人たちの間で爆発的に売れています。ステテコとは本来、着物やハカマの下にはくものとして明治時代に生まれた男性用インナーで、かつてはオジサンが履くものとして若者には敬遠されていましたが、今年はカラフルな柄の付いたおしゃれなステテコが続々登場。女性にも人気が広がり、男女兼用、女性向けの「女子テコ」という商品も販売されています。

 大分市のトキハ本店では「イケてるステテコ」(通称「イケテコ」)が昨年同時期の10倍の売り上げに。従来の白ではなく、ドットやボーダー、チェックなどおしゃれなデザインにしたのが特徴で、価格も2000~6000円とお手ごろ。「父の日」のプレゼントとして買う人も多く、平日で50枚、休日には100枚以上(今月)も売れているとか。これまでステテコをはいたことのない人たちに大人気で、スラックスの下にはく人もいるそうです。

 寒さにも暑さにも弱~い私は、さっそく「ステテコ」を履きたくなり、昨日、近くのスーパーの肌着売り場に足を運んでみました。でも、その店に売られているものは紺やベージュといった、いかにも年寄りくさい地味な色のもの(いずれも2000円以下)で、テレビなどで紹介されていたカラフルなものとはかけ離れていたので、買うことを断念しました。デパートや通販ではおしゃれなデザインのステテコが販売されているようですね。機会を見つめて今度探してみます!!

「脱原発」の社会を目指して…!

2011年06月22日 | 日記
 政府は21日、2011年度第2次補正予算案で、東京電力福島第1原発事故の損害賠償を支援する「原子力損害賠償支援機構」への資金援助のため、1兆円超の交付国債の発行枠を設定する方向で検討に入りました。東電が進めている被害者への賠償金仮払いの動向によっては、発行枠は2兆円規模に膨らむ可能性もあります。

 海江田万里経済産業相は18日、全国の原発について、全電源喪失による水素爆発など、重大事故への対策が確認できたと発表。その上で、定期検査中や検査終了後も運転再開のめどが立たない原発については、地元自治体に運転を認めるよう要請する考えを示しました。海江田氏は「電力供給の制約が産業、経済の大きな課題になっており、夏の電力の需要と供給にはギャップもある。立地地域の皆さんや国民にご理解いただきたい」と述べています。

 しかし、海江田氏の原発再開要請には大きな疑問を抱かざるを得ません。各原発の事故対策は本当に万全なのでしょうか?

 スペイン北東部のカタルーニャ自治州政府から9日、人文科学分野で功績のある人物に贈るカタルーニャ国際賞を授与された作家・村上春樹さん(62)は受賞スピーチで、原発事故による悲惨な結果を招いたのは、建設した者が津波を予想していなかったことなどを挙げ、「政府も原子力政策を推し進めるために、その安全基準のレベルを下げていた節が見受けられます」などと批判。その一方で、こうした「歪んだ構造」を黙認してきた国民にも責任があり、加害者であると表現しました。

 広島に落とされた原子爆弾を引き合いに、「核」への拒否感が揺らいだのは「効率」ではないかと持論を展開。「我々日本人は核に対する『ノー』を叫び続けるべきだった」「『効率』や『便宜』という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。我々は力強い足取りで前に進んでいく『非現実的な夢想家』でなくてはならない」などと述べています。

 安全でクリーンなエネルギーとうたい、自民党などが推進してきた原発ですが、福島の原発事故によって「安全神話」を崩れてしまいました。国内外で原発の安全性が疑問視される中、菅首相は太陽光や風力などの自然エネルギー普及に意欲を傾けています。某新聞社の最近の世論調査によると、74%が「原発を段階に減らして、将来的に廃炉すべき」と答えています。

 今からでも遅くはありません! 私たち国民は原発(電力)に頼りすぎたライフスタイルを見直し、「脱原発」の社会を目指す必要性に迫られています。

前代未聞の“収監ショー”

2011年06月21日 | 日記
 前代未聞の“収監ショー”に唖然!!

 旧証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪で実刑が確定した元ライブドア社長の堀江貴文受刑者(38)が収監のため20日、東京高検に出頭し、東京拘置所に収容されました。堀江受刑者はこの日未明、ツイッターで出頭と会見を予告。東京・霞が関の弁護士会館前での会見では、報道陣や野次馬で約300人がごった返す中、モヒカン刈りに、「GO TO JAIL(刑務所に行け)」などの文字が入ったTシャツ姿で現れ、淡々と、時には特有の薄笑いを浮かべながら今の心境を語りました。その表情から見て、堀江受刑者は自分が起こした事件の重大さ、世の中に与えた影響に対する反省などは微塵もないように思えました。

 「今から、東京高検に出頭します。約2年半、刑務所でお勤めしてまいります」「人生を生き急ぎすぎていたので、自分を見つめ直したい」「本を読んだり、ダイエットしたり、一回、人生をリセットして帰ってきたい」……。モヒカン刈りの堀江受刑者は午後1時前から人生初というモヒカン刈りは前夜の“最後の晩餐”で友人に勧められ、決断したとか。多くの人たちを前に堀江受刑者は「(刑務所では坊主頭になるため)1日限定の思い出づくりです」と説明していましたが、その何とも軽い「ノリ」に私は憤りを感じました。彼は、こうした行為が被害者の心を逆なでするとは思わなかったのでしょうか?

 堀江受刑者は会見に先立ち、20日午前3時半すぎにツイッターで「13時くらいに出頭する」と投稿。「気合入れて行ってくるわ」などと書き込んだ。午前11時30分からは、動画サイト「ニコニコ動画」で自宅から生中継。刑務所には歯ブラシのみを持ち込み、小説の執筆やブログなど(代筆による)で近況を発信する予定で、すでに本を8冊出版するということです。

 高検から東京拘置所にいったん収容され、収監先の刑務所が決定。確定判決は懲役2年6月だが、刑に算入された40日間の勾留期間を差し引き、服役は最長2年4か月余りに及ぶとみられています。

 かつてメディアや若者たちに「時代の寵児」として担ぎ出された“ホリエモン”こと堀江受刑者。私には、彼の姿が“裸の王様”に見えてなりませんでした。

すべらない読書 #2「寝ても覚めても本の虫」

2011年06月20日 | 日記
 温厚な二枚目役やホームドラマの脇役で知られ、クイズ番組や書評番組の安定感のある司会ぶりにも定評があった俳優の児玉さん(先月16日に死去)は、芸能界屈指の「読書家」としても知られています。これまでに読んだ本の数は2万冊以上。文学のみならず、哲学、科学、歴史……など幅広い分野の本を読んでいたそうです。その中には洋書もかなりあります。児玉さん自身も多くの著書があり、彼の死後、重版・復刊本が出ていますが、今回紹介する「寝ても覚めても本の虫」(児玉清/新潮文庫)は2007年に刊行されたもので、当時私はすぐに買い求めて読みました。

 本書は児玉さんが初めて出版した書評エッセイ集の文庫版で、彼の読書遍歴が赤裸々に綴られています。幼い頃から講談本の虜となり、次第に文学の世界に傾倒し、有り金を果たして「文庫本」をむさぼるように読み進めていった児玉さんは、俳優になってからは、海外のエンターテインメント小説の楽しさを知り、次々と海外の作家にハマっていきます。スパイ小説、犯罪小説、テロ小説、政治小説、ドラッグ小説など、児玉氏さんは私が絶対に読まないようなジャンルの小説を好んで読んでいます。
 
 また、大好きの海外作家の翻訳本を全部読みつくした児玉さんは、新刊をいちはやく読むために、現地などに赴いて分厚い原書を読んでいたとか。英語だけでなく、ドイツ語、フランス語などにも精通していた児玉さんはクイズ番組のロケでヨーロッパ各地を訪れた時、現地の人たちに気さくに声をかけ、番組スタッフも大いに助けられたといいます。

 あとがきで児玉さんは、結婚当初に妻に内緒で27万円もする原書の全集ものを月賦で購入し、不満顔の妻に「女房を質屋に入れてでも買いたい」と暴言を吐いて夫婦間がぎくしゃくしていたこと、学生時代に読んだボロボロの文庫本を妻の強い勧めでまとめて処分したが、そのショックからしばらく立ち直れなかったこと、それ以来、どんな本でも絶対に捨てないと心に誓い、妻からに対策を迫られていること……など、「本の虫」ならではのエピソードを紹介しています。

 「僕は臆病者だから、『冒険』することができない。だけど、物語の主人公になりきって本を読むと、世界中のあらゆめところを行き来して、いろいろな未知の体験ができる」「我々は、フィクションをより読まなければいけない。なぜなら、虚構の世界では不可能なことはないし、読む側にも無限のイマジネーションができるから……」

 生前、このように話していた児玉さん。“良書”がいかに人間を幸福にし、成長させてくれるかを、児玉さんはこの本を通して伝えています。