
99項目あることを意識せずに読み進めることができる、できていたというべきか。
いわゆる昨今流行りの【コンサル】ものかと、思われるかもしれないが、視座は興味深い。
随所で【共感】させられた。
主に後半部分。
前半では、読みながら哲学書並びに著者紹介、引用が登場するので、プロフィールを見て「ははーん!」と頷いた。
それもまた興味深い点に繋がった。
もしかしたら好みが分かれるかもしれない。
著者自身、片っ端から名著を読み漁った経験あるらしいが、第5章情報ストックを厚くするでは、『75.ストックが厚くなると洞察力が上がる』と書いている。
考えてみると、知的生産における引退はないのであって、職場での線引きや業務的な終焉は訪れたとしても、個人生活における引退=幕引きは必要ないと、気づかせてくれる書である。
著者もあとがきで、「学んだ心得を『より良い世界の構築』のために使ってほしい」、「『社会変革のツール』として活用していただきたい」と結んでいる。
また、文中、僅かではあるが、梅棹忠夫著『知的生産の技術』にも触れている。
生前、千里ライフサイエンスセンター(大阪)で、氏を囲んでの(FCHIKEN【@nifty知研フォーラム】メンバー中心の)懇話会に参加したことがあるが、同書籍は毎年コンスタントに売れており、「年一回のボーナスみたいなものだ」と話しておられたことを思い出した。
この書物もロングセラーとなり、著者希望どおり『ボロボロになるまで活用しきってほしい』
特に学生、新入社員にもお薦めの一冊である。また、道標を失い鬱々と日々を過ごしてしまいがちな働き盛りの組織人にも推奨したい。
が、実は、そっと内緒にしておき紹介したくない思いがあるにはある。
とは言え、素直に語るなら、『ザ・ゴール』とこの一冊は経営学を学ぶ学生、組織で働こうと就活中の方には読んでいただきたい、かな。
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