スエット02 のブログ

主に昔のお気に入りポップス系音楽、お気に入り映画、ドラマの感想等。
素人ですが小説らしきものを書こうと思います

「笑わない女」古畑任三郎シリーズ (感想)

2021-06-12 01:03:20 | ドラマ・映画

脚本 三谷幸喜 、1996年放送

ブライオリ女子学院の教師で寮長の宇佐美ヨリエ(沢口靖子)は、放課後?図書館で本を探している。
外に出ると同僚の教師の阿部哲也(相島一之)は校庭で生徒とともに「風に吹かれて」を歌っている。

その晩、宇佐美はイヤホンでカセットの音楽を聴きながら阿倍の部屋を訪れる。授業で使いたい本「ダブリン市民」が図書館にないから、持っていたら貸してほしいと頼む。阿倍が背を向けて本棚から探しているところを、宇佐美は隠し持っていた鉄パイプでいきなり殴り倒した。
宇佐美は返り血を浴びるが動じる様子もなく、虫の息の同僚に最後の一撃をくわえる。

音楽を聴きながら、無表情で犯行に及ぶ姿は、サイコ的とも呼べるような。

翌日、古畑任三郎(田村正和)と今泉慎太郎(西村雅彦)はコントのようなやりとりで、学長(赤座美代子)や生徒から事情を聞いていく。そして宇佐美からも。宇佐美からは白湯が出される。学長とはお茶を飲みながらの話だったが、刺激物だから本当はよくないと、学長は人格者ではあるがと、宇佐美は言う。
話のなかで、厳しい校則があり、そのことで阿部と宇佐美は対立していたようだ。

このドラマで語られる校則の幾つかは、
「人を欺いてはならない」は当然として、
「男性と一緒に部屋にいるときは扉を開けておく」
「笑顔を見せてはならない」
「唄を口ずさんではならない」
「踊ってはならない」
「化粧してはならない」

阿部は厳しい校則を少しでも変えたいと思っていたようだ。
一方、宇佐美は厳しい校則を厳格に守ろうとしていた。それがこの学院の意義であると思っているようだ。
そして、この時点では人を欺いているとは思っていないのかも知れない。

ミッション系?の学校がロケ地のようだが、この校則はドラマの設定であり、かなりオーバーな設定と思われる。

でも、今はどの学校もだろうけど、学校に限らず、今はこのドラマよりも酷い設定になっているような。

笑顔を見せたくても見せられない。
化粧も中途半端でオーケー。
誰かと一緒に歌は簡単には。
誰かと一緒に簡単に踊れるのか。
いや歌っていいと思いますよ。
踊っていいと思いますよ。

ブライオリ女子学院はそれなりの理念のもとの戒律なのだろう。
今はそれなりの理由があっての規制だろうけど。
宇佐美ヨリエはこのドラマでは特異な人物だけど、いつでも特異な人物なのかどうか。