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SWAN日記 ~杜の小径~

◆◆ ベルばらSS短編《桜花》◆◆

◆◆ ベルばらSS短編《桜花》◆◆

2021年春にJRA阪神競馬場/桜花賞とベルサイユのばらコラボ。
昨年の春にチビチビ書いていたSSが終わらず放置していたのですが、何とか纏めましたのでUPいたします^_^
一年越しでスミマセンヽ(;▽;)ノ


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

◆◆ ベルばらSS《桜花》◆◆

それは、王妃マリー・アントワネットの思いつきから始まった。
「颯爽と走る馬は美しいですわね。もちろん騎馬隊の姿も美しいと思いますわ」
「あぁ、そうだね」
所有する馬を眺めるアントワネットにルイも微笑んだ。
幼い頃にオーストリアではロバに乗って遊んだりしていた。本当は馬に乗りたかったけれど母が許してくれなかったのだ。
綺麗な馬…サラブレットは美しいと思う。
フランスに嫁いで来て暫くした頃、わたしの我儘で馬に乗せてもらったのに、落馬してしまい、馬の手綱を引いていたアンドレに罰がくだろうとしていた。
もしかしたら馬の手綱を引いていたのは、オスカルやフェルゼン…近衛隊の誰かかもしれなかった。
わたしの不注意もあったし、元々わたしの我儘から始まった乗馬だったのだ。
アンドレだけが悪いわけではない。
お怒りになる国王陛下に、オスカルとフェルゼン…わたしも訴え、アンドレのお咎めは無しとなったけれど、また馬に乗りたいとは言えないまま時は経ち、王妃の立場になった。
わたしも一頭のサラブレッドを所有しているけれど、手入れされている馬を庭で見学するくらいだった。
馬の名はアントニア。わたしの母国での呼び名だ。
定期的に陛下がご自分の愛馬とアントニアに乗馬し走らせてくれていた。
子ども達の中でもルイ・ジョセフは馬が好きで…オスカルの騎乗姿に憧れたのかキッカケらしい。
『お父様とお母様も一緒に乗りましょう!』というルイ・ジョセフの案でわたしの長年の夢が叶い、乗馬服を着用してアントニアに乗ったのは一年程前。
手を差し出したわたしの元に擦り寄ってきたアントニア…嬉しかった。
オスカルとフェルゼンとジェローデル少佐、アンドレも共についてくれ楽しいひとときだった。
マリー・テレーズは怖がって乗馬しなかったけれど、餌やりは楽しかったようだ。
ルイ・ジョセフはオスカルと、ルイ・シャルルは陛下と乗馬を楽しんだ。
馬車とは違う馬上からの眺めを楽しむことが出来て幸せだった。
イギリスでは競馬の催しも行われているらしい。
前国王の十五世陛下もサラブレットを愛しておられた。
アルトワ伯も馬がお好きで何頭もサラブレットを所有し乗馬も楽しんでいる。
フランスでもサラブレットを持つ王族や貴族も多い。
近郊にある森をならして競馬が出来ないかしら?と陛下にご相談してみても、あまり馬に興味の無い陛下は言う。
「イギリスでは流行っているからといってフランスで同じ結果になるとは判らないだろうし…無理をさせれば馬も可哀想ではないか」
馬の心配までするのは陛下らしい優しい言葉だけれど、貴族でも良い馬を育てている者達はいるし、森で思い切り馬を走らせてあげられる良い機会ではないかとアントワネットは訴えてみる。
「陛下。毎日開催したい訳ではありませんわ。馬の調教や健康管理も大切ですもの。1ヶ月か2ヶ月に一度の開催ならいかがでしょう?」
何度かお願いするうちに、アルトワ伯も陛下に助言を始めた。
「貴族で良い馬を育てている者達もおります。2ヶ月に一度の開催でいかがでしょう?奇数月か偶数月の初日に開催すれば分かり易いのではないでしょうか」
「そうですわね、アルトワ伯。馬と騎手がペアとなって走るのですもの。偶数月の開催が判りやすいと思いますわ。ルイ・ジョセフもお馬が大好きですもの。ね、陛下。いかがでしょう?」
ん〜…とルイは考えた。
身体の弱いルイ・ジョセフも馬が好きでオスカルとの乗馬を喜んでいたのを思い出す。
王族や貴族がサラブレッドを育てているのは知っているし、競馬の開催で国民の楽しみが増えるのならば…、事故など起こらぬように準備も万全の上で競馬の開催を認めようと言った。

夫である国王から許可を得たアントワネットは、オスカル、ジェローデル、フェルゼンを宮廷に呼んだ。
「オスカル、ジェローデル少佐、フェルゼン伯、忙しいところ呼び出してしまってごめんなさいね。三人に相談したいことがあったのよ。昨年は陛下とルイ・ジョセフと共に乗馬する夢も叶いました。協力してくれた三人には感謝しています」
オスカル、ジェローデル、フェルゼンの三人は頭を下げた。
微笑んだアントワネットは言葉を続けた。

〜イギリスでは競馬が流行っているようで、このフランスにも美しく速い馬も多数いるし、馬を所用する貴族も多い。ベルサイユ近郊で競馬を始めたいと考えているが、場所は何処が良いか?
…というものだった。
「競馬…でごさいますか?」
オスカルの問いにアントワネットは頷いた。
「ええ。国王陛下から許可もいただきました。〜が、事故など起こらぬよう万全に準備をして、貴族や市民も観戦出来るようなコースが良いと思います。ルイ・ジョセフも馬が好きなので観戦させたいと思っているのです」
アントワネットの言葉に三人は頷き、微笑んだ。
「…確かに海外では競馬の催しが行われているようでございますね」
「あぁ。一度イギリスでの競馬を観たことがありますが、良い馬を育てている貴族や乗馬が得意な者達に人気があるようです」
ジェローデルに続き、フェルゼンも答えた。
少し考えていたオスカルが顔を上げた。
「アントワネット様。ブローニュの森かヴァンセンヌの森などいかがでしょう?自然も多く、良く遠乗りに訪れる場所ですのである程度の地形は把握しております」
オスカルの案にフェルゼンとジェローデルも頷く。
「あぁ…良い場所だね」
「…確かに。長めのコースにすれば貴族と市民が見学する場所も分けて取れそうですし、馬も走りやすいでしょう」
遠乗り好きなオスカルを始め、乗馬を得意とするジェローデルとフェルゼンが集まったのだから、話はトントン拍子に進んだ。

まず、お試しのマッチレースはブローニュの森。
公式で進めるのはヴァンセンヌの森の案で話は纏まった。
三人の話をアントワネットは楽しく聞いている。
「あぁ…イギリスでは一部の貴族が競馬で賭け事をしているようですね」
フェルゼンの言葉にアントワネットは首を横に振る。
「賭け事はダメです。陛下がお許しくださいませんわ。市民から観戦料を集めるのも陛下は良しとしないでしょうから…競馬を今後も続けるならば考えなければならないでしょう。今回は…そうですね、何か褒美を考えましょう」
アントワネットは微笑んだ。

最初のマッチレースはブローニュの森。
数十人の貴族が見守る中で行われた。
参加者はオスカル、フェルゼン、ジェローデル、近衛隊から乗馬が得意な二名…クレマンとジェラール、衛兵隊からはアランとユラン伍長、発起人の一人であるアルトワ伯も参加することになり八名のレースとなった。

レース前、国王夫妻に挨拶するレース参加者にアントワネットは「一位になった時の褒美の希望はあるかしら?」と聞いた。
陛下も「皆んな馴染みの顔ぶれだね。レース前だし、私達の御前だからと堅苦しくせずにリラックスして話してくれて良いのだよ」
この八名の願いが全てオスカル絡みでアントワネットは楽しそうにクスクスと笑い、陛下も笑っていた。
「あらあら」
「オスカルは大人気だね」

オスカル他の七名の希望は…というと。
『オスカルに求婚する』
『ジャルジェ准将の女装』
『女性の装いをしたオスカルと踊る』
『舞踏会で妻がオスカルとダンスを希望』

希望を話す者達が増えていくたびにオスカルの眉間に皺が寄ってゆく。
陛下とアントワネット様の御前であるが、先程陛下は堅苦しくせずと仰せになったし…とオスカルは陛下とアントワネット様、アルトワ伯にも「失礼いたします」と頭を下げた後に叫んだ。
「何故みんな私絡みなんだ!結託しているのか!?」
「結託なんてしていないが盛り上がりは必要だろう?貴族達には大ウケだぞ」
「大ウケとは何だ!ジェローデルからの求婚は断っているし、ドレスも着ない!」
「結果は判っていても、わたくしは再度求婚をいたしたいだけですが…」
澄ました顔で言うジェローデルを呆れ顔で見ながらオスカルは大袈裟に肩をおとした。

アルトワ伯とクレマンは妻子持ちゆえ、礼服のオスカルと妻がダンスを希望…というのは判る。
結果は判っていても再び求婚いたしますとシレッと微笑むジェローデル…楽しんでいるとしか思えん!
フェルゼンも求婚希望で耳を疑ったが、ルイ・ジョセフ殿下の夢が『大好きなオスカルと結婚したい』とのことでジョセフ殿下の代理との理由に周囲も微笑み、オスカルを諦めていないらしいジョセフ殿下にオスカルもフゥ…と息をつく。
今はジェローデルの副官である独身のジェラールのドレスの装いのオスカルと踊る…というのは若気の至りとしか思えんし。
オスカルの女装と希望を出したのは衛兵隊の二人だ。ふざけやがって…っ!ばあやが毎年オスカルのドレスを新調していることをアンドレから聞いたらしいアラン曰く『ドレスが勿体無いっしょ』の言葉に競馬の参加者達も笑って頷いている始末だ。
「だから!ドレスは着ないと言っているだろう!」
「褒美は勝った者の希望っすよね?」
「………っ!!」
シレッと答えるアランにウッ!と息をのむオスカルに周囲も大笑いとなった。

そして。
ブローニュの森での最初のマッチレース。
遠乗りでアンドレと訪れるブローニュの森とヴァンセンヌの森は地形も解っているし、庭のようなもの。
オスカル同様、愛馬ルヴァンも走り慣れている森。
〜そう。
私が首位でゴールすれば問題無いのだ。
当のオスカルの希望というと。
アンドレと結婚したいなどと言えるハズも無く。
このままずっと…ジャルジェ家でアンドレと共に過ごせれば良いと心で願う。
オスカルはアントワネットに言った。
「では…わたくしは王妃様のご希望を叶えられるよう心掛けましょう」
オスカルの言葉にアントワネットは茶目っ気たっぷりに微笑んで言った。
「まぁ…!楽しみが増える提案ね。考えておきましょう」

そして。
王妃の合図でレースはスタートした。
お試しのレースなので距離も短めだが、参加する者達も人馬一体のごとく楽しそうだ。
身軽なオスカルとルヴァンは走り慣れている森。
すぐにトップに躍り出る。
「お母様!お父様!オスカルが一番に走っていますね!」
観戦していたルイ・ジョセフも楽しそうで、その笑顔をみた国王夫妻も微笑む。

オスカルは速かった。
もともとの負けず嫌いの性格に加え、自分以外の者が勝てば、ドレスやら求婚やら全てオスカル絡みなのだから負けるワケにはいかないのだ。
オスカルの背中を追いながら男達は思った。
『本気でキレたオスカル・フランソワ?』
『隊長の女装が遠のいていく』
『流石ジャルジェ准将、負けず嫌いにも程がある』
『マドモアゼ〜ル…ッ』
男達も鼻息荒く、愛馬の手綱を持ちオスカルを追いかける。
女性で身軽なオスカル・フランソワと白馬の愛馬。
靡く長い金髪も美しい。
オスカルの独走体制に勝負は決まったと判っていても男達は楽しんで愛馬を走らせた。

貴族達の後ろで控えながら観ていたアンドレは思った。
このマッチレース、負けず嫌いのオスカルは自身のため意地でも一位を目指し結果を残すだろう。
次の公式のレースには自分も衛兵隊から愛馬アドゥールと共に出走を立候補してみようか。
数年前、同時期にジャルジェ家にやって来た二頭の馬。
白馬ルヴァンと黒毛のアドゥール。
オスカルの愛馬の名はルヴァン…白馬を見た瞬間、頭に思い浮かんだ名らしい。晴れた朝、心地よい微風が幼い白馬のたてがみを揺らし、気持ち良さそうにしていたルヴァン。ルヴァンとは風を意味する。
黒毛のアドゥール… アドゥールとはアンドレの故郷である南フランスに流れる川の名だ。
アドゥールは人懐こく扱いやすい雄馬だが、ルヴァンは主人に似たのか、オスカルとアンドレと厩舎の世話をしているジャックにしか懐いていないという少々気難しいお転婆なお嬢様だ。
オスカルの愛馬である白馬のルヴァンとアドゥールも遠乗りで森を走り慣れているし。
よし、次は自分も衛兵隊から出走希望しようと心に決めたのだった。

レースはオスカルが独走体制で一位。
二位はジェローデル、三位はアラン、四位はフェルゼン、クレマンとジェラール、ユランとアルトワ伯は二人ずつ同着ゴールに近かった。
ジェローデルとアランは僅差だった。
ゴールした馬達も思い切り走り抜けることが出来て気持ち良さそうにしている。

見学していた国王一家と貴族達も盛り上がり観戦中も声を上げて楽しんでいた。
「皆の者、ご苦労であった。楽しいひと時であったよ。事故など起こらぬよう、この形式で貴族や市民が見学できる場所も確保した上での競馬であれば皆んな楽しめるだろうね」
ルイの言葉に一同は頭を下げる。
「ご苦労さまです。お試しのマッチレースでしたのに、皆さん本気で馬を走らせていたようですね。オスカル。貴女は一位でゴールしました。褒美はわたくしが考えて良いとの申し出でしたが…どうしましょう。他の方々の希望も素敵でしたが貴女は嫌そうでしたものねぇ」
王妃の言葉にオスカルは苦笑し、横に並ぶ他の男達はクスクスと笑う。
「そうね。では、オスカルとアンドレにお願いがあります。後日の午後、お茶の時間をご一緒してくださいね。オスカル、貴女の白馬にルイ・ジョセフを乗せてあげてくれませんか?ルイ・ジョセフは貴女との乗馬が大好きなのです。
もうすぐルイ・ジョセフの元にポニーが来るのですが…アンドレ、貴方に馬の事を色々教えてもらいたいそうなのですよ」
アントワネットの言葉にオスカルは「喜んでお引き受け致します」と笑顔で頭を下げた。
残念ですなぁ…と呟くアルトワ伯の言葉に周囲には笑いがもれる。
この内容ならば何度でも引き受けますとも!とばかりのオスカルの笑顔だ。
後ろに控えていたアンドレも深く頭を下げた。

マッチレース後。
競馬に参加した八名は話し合いの場を設けて、いろいろ意見を出し合った。
貴族や市民が安全に見学できるスペースの確保、1レースで走る上限人数、参加希望が多い時は馬の年齢で組み分け、自薦他薦は問わず参加希望者は馬の扱いに慣れている者ならば身分を問わない等々…纏めた意見を国王夫妻に報告し、アントワネットの希望や意見も取り入れ、後日に開催予定のヴァンセンヌの森での初の公式レースに向けて準備を進めることになった。

ヴァンセンヌの森で初公式レースの競馬。
マッチレースの八名に二名が加わり参加者は十名となっていた。
衛兵隊からアンドレ・グランディエ、ジェローデル家からフローリアンの兄が参加表明をしていた。
参加者の希望も変わらず。
「アンドレッ!お前もアランとユラン伍長と同じ希望なのか?」
「俺の希望じゃなくて衛兵隊の希望だ」
「何だその希望は…ッ、ジェローデル!貴殿の兄上までも私絡みなのか?」
「義姉上がジャルジェ准将と舞踏会でダンスのパートナーを希望しているので、兄も参加表明しているのですよ。兄は文官ですが、乗馬は得意なのです」
オスカルは遠い目をして溜め息をついた。
『どいつもこいつも…ッ!とにかく私がトップでゴールすれば良いことなのだ』
フン、とオスカルは鼻息荒く愛馬ルヴァンの首を撫でたのだった。

ベルサイユの貴族達は前回の数倍の観戦人数だ。
最初ということもあり、一般の市民は衛兵隊の家族が観戦に来ていた。
アントワネットの合図で一斉に走り出す。
身軽なオスカルは序盤からトップ疾走、二番手にアンドレがピッタリ付いている。
ルヴァンとアドゥールも仲が良い為、走り慣れた森も二頭にとっては遠乗りの延長なのだろう。
手加減せずにスピードに乗らせるオスカルとアンドレに二頭も楽しそうだ。
観戦していた衛兵隊員達は言う。
「アンドレ凄くない?」
「走り慣れた森とか言ってたけど、同じお屋敷にいるから隊長とアンドレみたいに二頭も気が合うのかな」
「でもアンドレは2番目にゴールするよね」
「隊長が意地でも1位ゴールするよ〜。褒美の希望がみんな隊長絡みで怒ってたから」
「最後の最後でアンドレ1位にならないかな」
「無理だろうねぇ」
アンドレが勝っちゃったら隊長の機嫌は急降下、アンドレも大変だし、俺達にとばっちりがくる可能性大なのだ。
兵士達はワイワイと騒いで観戦していた。

結果はオスカル&ルヴァンが一位、アンドレ&アドゥールは二位、アランに続いてジェローデル、そして兄、あとは前回と同じような順位でゴールした。
「やっぱ身軽な隊長には敵わねぇぜ」
「ふふ。流石ですオスカル嬢」
二人に続いてゴールしたアランとジェローデルも笑う。
乗馬が好きな人間が人馬一体となり思い切り疾走できたのだから楽しくないはずが無い。

レース後、オスカルはアンドレに言った。
「一瞬ヒヤッとしたぞ。いつも休憩する小川の方にルヴァンが顔を向けたんだ」
「あ〜あそこ。ちょっとアドゥールも動揺したみたいだけど、ルヴァンが先に走ってるから追走したけどね」
アンドレの言葉に二人で笑い合う。
オスカルは一位ゴールしたので機嫌も良い。

「まぁ…!やっぱりオスカルが一位ね。褒美はどうしましょう…また私の希望で良いのかしら?」
「はい」
「ふふ。では、ルイ・ジョセフとの乗馬と、ポニーの乗馬をお願い出来るかしら?」
「お母様!アンドレも呼んでください。ポニーのフランソワはアンドレの言うことは良く聞くのです!」
フランソワとはポニーの名前だ。
「まぁまぁ…では、オスカルとアンドレ、お願い出来ますか?」
オスカルとアンドレは笑顔で頭を下げる。
周囲の者達も微笑んだ。

その後も、偶数月の月初めに競馬のレースは行われ、貴婦人達から「オスカル様は出ないのですか」と請われる度、トドメの一言とばかりにルイ・ジョセフが「オスカルに出て欲しい」と希望されるので、数回に一度は参加するようになっていた。
オスカルとルヴァンが出走する時は、決まって参加者の希望はオスカル絡みであり、アンドレ・アラン・ジェローデルも愛馬と出走するのだった。

◆終わり◆




⭐︎⭐︎⭐︎あとがき⭐︎⭐︎⭐︎
フランスで最初に公式で競馬を開催した人こそ、王妃マリー・アントワネット。
✳︎ブローニュの森/最初のマッチレース
✳︎ヴァンセンヌの森/公式レース
〜とのコトです。

昨年春、ベルばらが桜花賞とコラボ?と調べてみて、このような歴史もあったのね〜…と納得。
コラボマンガも読んで、白鳥の脳内に浮かんだのは、競馬の催し会場で白馬でトップ疾走するオスカルさまの後ろから、鼻息荒く愛馬に乗って追っかけるアランやジェローデルの姿でした(笑)
それが書きたかっただけ…のようなSSなので、上手く纏まらなくてスミマセン。
ここまでお読みいただき有難うございました。
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