オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

ゴードンマーレイの傑作ウィング(ラジエーターをどうするか)

2009-02-04 | log・レーシングカー他

 今年のF1のウイングについて書いた後思い出した事を。1978年のBrabhamBT46のウイングです。BT46と言えば、前年発表時の表面冷却システムの衝撃。スウェーデンGPのファンカーとなるでしょう。その話も楽しいのですが、それと共に気になるのが、間に登場した間に合わせのタイプです。表面冷却システムが予定通り(?)失敗した後、どこかに押し込めなければいけないラジエーターをフロントウイング内に収めました。これが、驚く程コンパクトでスタイリッシュにまとまってました。Alfaのflat12の熱量をさばくのにこんな小さなラジエーターで良いのか。しかもフロントウイングの機能も兼ねている。あまり喧伝されていませんが、マーレイの傑作デザインの一つだと勝手に思っています。その当時、フロントに小型のラジエーターを置いて、軽量を狙うか。サイドに置いてフロントの空力効率を向上させ、慣性モーメントを減少させるか。その2案が並行して進んでいたと思います。
結局、慣性モーメントの減少の必要性が大きかった訳ですが、マーレイは長い間ラジエーターを小型化する事に腐心していたと思います。私は、あの表面冷却システムもファンカーも、その一環ではないかと考えています。ファンカーのあのコンパクトなラジエーターシステムは、それだけで素晴らしいと思うのですが。

   
  ラジエータの存在を感じさせない
  フロントウイング(見事ですね)



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