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諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

富士山雪訓

2013年12月17日 | 講習会 等
12月例会山行(通算49回) 
富士山雪上訓練

場所:富士山 吉田大沢
日時:12月14・15日
メンバー: Marさん、Ktoさん、Dr. こば、K鍋夫妻(試)、S藤さん(試 15日のみ)、U山
 
12月例会山行で恒例の富士山雪訓に行ってきました。
 
14日は登山者のテントが立ち並ぶ富士吉田の道の駅に集合し、そこから2台に分乗して馬返し駐車場へ。
今年は林道には一片の雪も無く、かつ駐車場も例年に比べると空きスペースが多くて
とても楽なアプローチであった(駐車場 6時半着)。





荷分けして登山道を上がると、三合目あたりからようやく氷雪が現れ始め、10時前には佐藤小屋から一本下の舗装道に到着。
今回は借り物の大きな8人用テントなので、耐風性と設置スペースを考えていつもの六角堂上まで上がらずに林道脇のスペースにテントを設営する。





設営後、お茶を沸かして一服してから、雪訓へ。
 



今年は全般的に雪が少なく、六合目まで上がっても雪面らしい雪面は見当らない。
その一方でとても上に行く気にはなれないような強風が吹きまくっているので
止む無く大沢の中の比較的風が弱い小さな雪面を訓練会場として、
キックステップ、アイゼン歩行、滑落停止(の形)等の歩行技術を練習した。

この日は初日のせいもあってか寒さが身に沁みたので、3時前には早々に訓練を切り上げて、テントに戻って、鍋とアルコールで温まった。
 
さて、会の山行には初参加(クライミングは何回か同行)のK鍋夫妻であったが、
2人ともテン泊縦走に慣れているし、なによりもその若さ故、終日元気そのものでこれからが楽しみである。
ところで、そんな2人はテン泊でこの晩のような豪華?な食事をとるのは初めてとのこと。
なんでも通常のテン泊の夕食は混ぜご飯系のα米だけで済ませて、暗くなるとすぐ寝てしまうんだとか。
 
最近は食べ物が軽量化され、おまけに味も良いので、お湯を沸かして袋に入れてハイ出来上がり、それだけ食べればもう満足という究極のファーストフードスタイルが成立するようになっているのだろう。
が、テン泊の夕食と言えばジャガイモの皮むきから始めた世代から見れば、そういう夕食はビバークの夜のエネルギー補給と同じようにしか思えなくて、失礼だけど味気なく感じてしまう。
是非若いお二人には、主食はアルコール、おかずはつまみ(α米含む)という社会人山岳会の正統派スタイルに早く慣れてもらいたいものだ。
 

明けて15日の朝は、起床とほぼ同時に日帰り参加のS藤さんが無事合流。
本当は、食事を終える頃合いの合流を予定していたのだけど、起きそびれてしまいS藤さんには悪いことをした。お詫びというわけではないけれど、せっかくなので昨晩の鍋のスープで作った雑炊を一緒に食べてもらった。
 
一方、冬山の夜の寒さを心配していたK鍋夫妻であるが、テントでこんなによく眠れたことはこれまで無かったそうで、それが借り物の#0番シュラフのせいなのか、大勢が一つのテントでいっしょに寝たせいなのか、はたまた食事のせいなのか、それは、今後の山行のお楽しみということで。
 
この日は、昨日の歩行練習の復習として、時間と安全が許すところまで上を目指すことにして出発するが、あいかわらずの強風で、六号五尺を過ぎたあたりで満足に前進できなくなってしまい、無理をせずに佐藤小屋まで引き返す。

佐藤小屋まで戻ってからはスバルラインに向かう林道の吹き溜まりを利用して、セルフビレイの構築や、ロープ確保(腰がらみ、スタンディックアックスビレイ)の練習をしたり、上部雪面でスタカットビレイの練習を実施。

12時をまわったところで雪訓を終了し、テントを撤収して下山、駐車場着 14:30。
参加メンバーの皆さん、お疲れ様でした。
 
今年は寡雪、強風とコンディションは悪かったが、基本的な技術は一通り練習できたので、
経験の浅いメンバーは今後の実践の中でそれらに肉付けをしていってほしいと思います。
 
また、シーズン初めに適度な寒気と強風を体験できたので、冬山に向けた体と心の準備ができたのような気がします。あとは実践あるのみ。事故に気を付けて、今シーズンも大いに遊びましょう。




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