戸隠P1尾根(無念の峰下まで)
2020年2月8日~10日 参加者:S原、U山、F見
戸隠P1尾根に行きましたが、天候に恵まれず、無念の峰手前までで断念しました。
8日 曇りのち雪
奥社入口の駐車場に車を停め入山、雪の少ない参道を随神門まで行き、鏡池を経て夏道を楠川に下り上楠川からのトレースに合流。
合流点付近の積雪は5センチ程度か。トレースは夏道に沿って続いており、雪崩の心配もないのでそのままトレースを追う。
夏とそれほど変わらないペースで天狗原に達し、少々霞んで見える行く手の稜線を観察する。
その後も積雪量は少ないが、望岳台付近で30センチほど、熊の遊び場付近で50センチ程度の積雪だった。
尾根途中から上部の斜面に先行Pの人影が見え、よくよく見ると登りと下りの2Pいることが分かった。
最初の鎖場は鎖が露出しており、わかんのまま越える。その後尾根を辿り時間も15時近くなったこともあり、急斜面下の緩い斜面のテント跡を利用して設営(過去U山さんも張った記憶があるという場所)。
設営中に男女2人Pが下山して来るのに行き逢う。彼らは昨日は無念の峰まで入り、本日P1まで行ってきたとの事。
テント内で水作りをしながら翌日の予定を検討、第1案は無念の峰までテントを上げ可能ならP1往復、第2案は今夜予想される積雪が多い場合は無念の峰往復、というもの。
当初の予報では三日目の10日は好天であったが、急に日本海に低気圧ができて悪天予報に変わったため、第2案を視野に入れることに。
奥社入口9時―鏡池―合流点―天狗平―望岳台―熊の遊び場設営15時
9日 雪のち曇り
前日寝る頃から降り始めた雪は夜中も降り続け、結局50センチ超の積雪となった。
この先急斜面となるため、残念ながら雪崩を警戒して昼頃まで様子を見、第2案採用とすることになった。
昼前に雪は小降りとなり、正午に出発、かすかに残るトレースを辿りラッセルを始める。
夏は鎖場トラバースとなる開けた急斜面はロープを出し直登、3人で交互にトップを務める。
雪が止んで視界がきくようになってきたが風が出て寒くなる。横の岩場をスノーシャワーが落ちるのを横目に登り、急傾斜が緩んだところで16時となったため行動を打ち切ることとする。
ここから懸垂50m×3回で急傾斜部分を下り、テントへ戻る。
テント12時発―戻り17時
10日 晴れ後雪
ゆっくり起き撤収、トレースの跡を辿りながら下山。途中の鎖場は雪がかぶっていたので懸垂することに。下りとはいえ積雪もあり時間を要した。
朝は晴れていたが、途中から急に雲に覆われ、楠川に降り立ったころには本格的な降雪となった。
テント8時半―楠川―鏡池―奥社入口14時
***
今年は寡雪の上先行Pのトレースもあり初日順調に高度を稼げ、「これなら行ける」と思った瞬間もあったが、降雪と悪天予報に断念することになってしまった。慎重に過ぎたのかもしれないが、今回、無念の峰直下まで登り様子もわかったので、次のチャンスにはぜひ上まで抜けたいと思います。
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