諏訪山岳会公式ブログ

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「エレクトリックレディランド」

2018年08月30日 | クライミング
予てよりトレースしたかった、廻り目平最奥部にあるマルチピッチルートのエレクトリックレディーランドに行ってきました。

日時:2018年8月18日(土)
メンバー:U山、O石、N原





エレクトリックレディーランドは廻り目平周辺の岩峰群でも最奥部にある唐沢岩峰群のさらに奥、仏壇岩やペンギン岩が固まる一角の最も高い岩峰にあるトポでは4ピッチのルートである。
駐車場からは林道を進みフェニックスの大岩の手前、右手より流れ込む沢を延々と遡るおおよそ1時間の行程。最後は崩れやすいガレた沢を登る、なかなかハードなアプローチだった。



ルート自体は前出の通り4Pとピッチ数は多くはないが、1Pが40m、2Pが50mと長く、かつてあったピトンなどもほぼ撤去されているという。

初めてのルートであり、距離も長く、残置物もないという情報から、リードは3人で持ち寄ったカムをたっぷりとぶら下げて出発。これだけぶら下げれば、当然ずっしりと重い。
N原としては5.9グレードのクラックが40m、50mとつながっていれば、たとえフォローといえども、かなり苦労するのではと危惧していたが、ルート自体は凹角、フェース、カンテというもの、そこに走るクラックにプロテクションが取れ、実に快適だった。長さも十分にあり、とてもアルパイン的な楽しいルートだった。



1P(5.9)
U山さんがリード。楽しそうに難なく登る。








2P(5.9)
O石さんリード。ルート中盤、明らかに簡単な左の凹角を避け、右の高度感満点のカンテを選択。フォローしてみるとなかなか勇気のいるルート取りに感心した。フォローで登れば、楽しいルート取りでした。






3P(5.5)と4P(5.9)
2Pの終点から見上げると、ルートの終点が見えるので、短い3Pと4PはつなげてN原がリード。この4Pがルート中唯一ジャミングの必要なフィスト~ハンドのクラック。短い距離だったが、クラック練習中のN原には難関で一部カムでエイドして抜けた。






トップアウトが13時、クライミングの所要時間は3時間程度だった。
  

下降は、まずは頂上から真下に20mほど懸垂、そこから下降方向右気味にルートを取りながら約50mの懸垂で1Pの終点へ、最後に下まで約40m、計3回の懸垂で取付点に戻った。


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