これでお開き

体育会系俳人のつぶやき

枯れやうを絶賛されて茨とふ

2005-11-15 08:17:37 | Weblog

14日。
朝7時半前に仕事場に入って、釜に水を張りガスボイラー点火。
そして、土曜日分の品物の整理をして、PCを立ち上げる。

この日の仕事の中心は桶ローケツ染め。
本来は蝋(蝋燭の蝋)を使ってするのだが、
今では夏の季語で食用にもなる「海蘿」で代用する。
「海蘿」の糊成分に依って染料浸透度を低下させるのが目的である。
「蝋」の場合は弾く、「糊」の場合は妨げる、その違いである。

専門的で理解出来ないかもしれないけれど、簡単に説明すると、
①柄置き=今回は梅の柄(直径5㎝ほど・18ヵ所)を青花を使って反物(正絹)に描く。
②その梅の柄のところに糸入れ(木綿糸で細かく縫う)をする。
③そして、地色を染める(今回の10反口はクリーム色)。浸染、手繰り。
④梅の柄の糸を引き寄せて抓み、樽(我々は桶というが樽の方が判りやすい)に詰める。
 地色のクリーム色で残す部分(染まってはいけない部分)は樽の中、
 染めるべき梅の柄のところを樽の外に出して蓋をする。更に頑強に固定する。
⑤樽の外の出ている部分(梅の柄18ヶ所)をローケツ風(紅梅色濃淡)に染め上げる。

これだけ全部を僕ひとりでやっているわけではなく、
僕は③と⑤だけ。①②④はそれぞれ、絵付け師、糸入れ内職、桶加工師(樽=桶)の仕事。
③の仕事を一週間ほど前にして、この日は⑤の仕事をした、というわけ。

桶ローケツ染め(わざと濃淡を付ける染め方)は、肉体的には楽だけど、
普通の染めよりも時間がかかるので、手間賃としては決してよくない。
でも、仕事としては面白いし、上手く仕上がると「やるじゃん」と自ら思える仕事。
梅の柄でも、左半分は濃いところが多くて、右側は薄いところばかりではダメ。
上下左右均等に、それも細かく濃淡を出さないと値打ちがないから難しいのだ。

納品する得意先がどう言うかはわからないけれど、
この日は自分としては納得の行く仕事が出来たと思う。

でも、普段している仕事は、均一に染ムラを出さずに染めるものがほとんど。


さて、この日の夕食はハンバーグステーキ。
付け合わせはブロッコリーとマッシュポテト。
そして、スープは? というと……蜆の味噌汁。ようわからんわ。
普通はポタージュ(南瓜を裏漉ししたものあたりが望ましい)か、コンソメやろ。
ま、絶対即き過ぎではない取り合わせ。ダンディーやったら絶賛するやろな。

夜は龍太論。う~~~ん。

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2 コメント

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おいおい! ()
2005-11-15 13:09:20
「夜は龍太論。う~~~ん。」



よろしくお願いしまあす!
返信する
Re:おいおい! ( Susie)
2005-11-16 07:46:23
穴を開けることだけはいたしませんので、

今しばらくのご猶予を。
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