4月22-23日と・・・
ハマより北の「アレッポ」という町(シリア第二の街)で、講習会があった。
この講習会は、昨年末に日本研修へ行った数人が、交代に
講師となって、他の県へ研修を行いに行くものである。。
ダラー・ダマスカス郊外・デリゾール・アレッポ・・・
が終了し・・・
今後予定されているのが、タルトゥース。。
その中の、今回は、アレッポへ、ハマの先生や講師となるハマの人たちが
行くので、私たち隊員も2泊3日の日程で、お供した。。
いやぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いろいろ・・・いろいろ・・・いろいろ・・・いろいろ・・・ありましたっ。。
シリア人は、シリア人同士、協力する・・・というよりも、なぜか?!
私のところが・・・一番!!良い!!(街によって・・・人によって・・・)
みたいな変な、競争心があるの。。
これが、いい意味で働けばいいんだけど・・・
悪く働けば・・・「ねたみ」や「恨み」という・・・女独特?の?
縦社会の独特の?ものが、強く出てしまう。。
こうゆう講習会では、尚のこと、お偉いさんや連盟長が来るので、
自分のアピールの場になってしまうのだ。。
先生達(参加者)や、子どもたちの講習会
↓から
自分のアピール、見せ場・・・・・へと目的自体が大きく変わってしまう。。
幾度と無く・・・
誰の講習会なんだっ!!!
って言いたくなった。。
内容的にも、競い合って良いものを・・・と講義しているので、
いいのだか・・・ところどころで、「我先に」が見える。。。。
そして・・・
たまたま・・・ニーナの講義のところで、使うかな?と思い私が持って来ていた教材をめぐって・・・
ある先生と・・・
めちゃめちゃ喧嘩した!!
その講義中には、その先生は何も言わなかったのに、
講義が終わると・・・
ブツクサブツクサ・・・と。。。
気になったので・・・
「何?どうしたの?」と聞くと・・・
「あれは、私が作ったもの。。なんで、あなたが持ってきてニーナが説明するの?!」と。
かなり怒っている。。
はぁぁぁっぁぁっぁぁっぁ!!!!!
誰が作った?!なんて・・・
そのときの・・・そのときまで・・・考えてもいなかった。。
つまり・・・
自分のだから・・・自分がつくったのだから、自分が説明したかった!というのだ。。
それなら、なぜ?!そのときに前に出て言わなかったのか・・・。。。
そして・・・確かに、あなたも関わったが、考えやアイデアを出したのも、作ったのも私たちだし・・・
誰が説明しようと・・・
参加者が、自分のものにすれば、それでいいではないかっ!!
結局は、自分の出る番が無かったことで・・・怒っているのだ。。
連盟長に、見てもらえなかった・・・
ただ、それだけ。。。。
怒りすぎて・・・言葉もでてこなかったよ。。
ホント・・・・・。。。。
うるさいので・・・
わざわざ連盟長を呼び・・・
「これは、この先生が作ったものです!!」って言ってやったよ。。当て付けにね。。
そしたら・・・
それだけで、鼻高々・・・・。。
しかーし・・・
連盟長も見抜いてたって感じ。。。
この先生は、いつも自分自分だからね。。
サラーっと流してたけど。。。
ホント・・・
この縦社会・・・
くそーーーーー!!!
先生達もこうでもしないと・・・見てもらえないのか。。
何だか、悲しかった。。。
縦社会・・・いろいろ今まで見てきたけど・・・
現場で、必死になって頑張っている人よりも・・・
こうして、コネがあって・・・偉い人にコビて・・・そんな人が認められる。。。
この社会では、そうだっ!とわかってはいたけれど・・・
悲しすぎる。。。
悲しすぎる。。。
で・・・
一緒に行ったザラファもかなり・・・別の意味で「お怒り」だったのだ。。
まぁ・・・
行く前から・・・矛盾だらけで、講師として、名前が挙がっていたのに、
前日になり、幼児教育とは、全く今は関係の無いニーナが、講師に変わっていて。。
直接の連盟長からの連絡もなく・・・
張り切っていただけに、ショックが大きかったに違いない。。
私も、この件に関しては・・・なぜ?という思いだった。。
しかし、ザラファは、日本人時間の講義があり、
ここで、手伝ってくれる予定だったので、
「連盟や先生のためではなく・・私たちのため(日本人)に行く!」と
行きたくなかったが、来てくれたのだ。。
いやぁ・・・
1日目・・・よりも・・・
2日目・・・と・・・・。。。
かなり・・・お怒り・・・を通り越して・・・
「グレてました・・・。苦笑・・・。。」
初めて見た・・・あんなザラファ。。
いつもは、絶対吸わないタバコを吸ってたしね。。。
後から・・・内緒で教えてくれたが、
1日目の夜に、いろいろあったと。。。
講習会後に、たまたま、ザラファの弟がアレッポに居るというので、
私も、ザラファと一緒にジアーラ(訪問)へ行くことになった。
そこでも・・・
お互い愚痴!愚痴!愚痴!愚痴!
そして・・・
アレッポからハマまでのバスが、良いのか悪いのか・・・
1時間待ち。。
このガラージュ(バス乗り場)でも・・・
お互い愚痴!愚痴!愚痴!愚痴!愚痴!
1時間半のバスの道中でも・・・
お互い愚痴!愚痴!愚痴!愚痴!愚痴!
こんなに2人で、語り合ったのは始めてかも。。
最近、家に行っても、園に行っても・・・
ザラファと誰かが居るから、2人でゆっくり話せてなかった。。
伝わりにくいところは、わざわざ紙とペンで、状況を絵に描いて・・・
何だか、心の底からスッキリ!した。。
日本人でなくて、シリア人にこんなに愚痴を聞いてもらうなんて。。
私も、信頼していなかったら、ここまではシリア人に言わないし、言えない。。
でも、ザラファは違う。。
いつも、どんな時でも、彼女は、聞いてくれる姿勢があるからね。。
自然と心の中を聞いてもらっていた気がする。。
話しの中で、コネのことが、出てきて・・・
ザラファも、今回のことで、「あやまったほうがいい」と上から言われたらしい。。
でも・・・
彼女は、自分は何も悪いことをしていないんだから、誤る必要はないと。。
「確かにそうだっ!あなたが正しい!」と私がそう言うと・・・
「でも、シリア社会では、正しくないのかも。上からの意見は絶対だからね・・・。。」
と大きな体から、ポツリと・・・。。
悲しい・・・。。
コレがシリア社会なのか?!
それでも、彼女は自分の意見を持って貫いている。。
そんな彼女・・・の心の内・・・心の気持ち・・・聞けて良かった。。
講習会のことだけでなくて・・・
弟の将来のこと・・・
お金のこと・・・
日本の貧しい人のこと・・・
それから、
私が、シリアに来るまでのいろいろあったこと・・・
それから、
私の帰国のこと・・・
たくさん話した。
そんな中、帰国の話。。
彼女もシリア人だから、まだまだ私の帰国はまだまだ先だと思っていたに違いない。
でも、私が、もう、任期の半分を過ぎると・・・
「日本に帰りたい!」よりも・・・
「あなたたちと別れることを考えるほうが辛い」と言うと・・・
「でも・・・あなたには、家族や大切な人、友達が日本で待っているわ。。」
いつも私のことを一番に考えてくれる。。
シリア人の中には、「帰らないで」という人はたくさん居ても、
こんなふうに言ってくれる人はいない。
ある意味・・・
ホントいい意味で彼女と、今までのこと、これからのこと・・・話せて良かった。。
最後には・・・
お互いスッキリしたのか・・・
「この2日間は、ドラマができるほど、いろいろあったね!!」なんて笑話になってました(笑)
シリアに協力隊に来れたことに感謝。。
ハマに赴任したことに感謝。。
ステキな人たちに出逢えたことに感謝。。
なんだか・・・帰国するみたいね(笑)
でも、それだけ、いろいろ考えた2日間でした。。
あぁぁぁーーー
しかし・・・疲れたわ。。
↑これは、アレッポからハマ行きのチケット。。
「思い出のチケットね。。」とザラファが手渡してくれた。。